2015年11月9日(日本時間で10日)、AdWordsの検索キャンペーン向けに、モバイル入札単価調整シミュレータが追加されました。
リンク:Set better mobile and first position bids with new simulator tools Bid…(Google+)
これにより、モバイルの入札単価調整比ごとに、モバイル/デスクトップ・タブレットそれぞれの表示回数、クリック、費用などが見積もれるほか、キャンペーンによっては、調整比の引き上げによって必要になる追加予算も併せて提示されます。(見積りとして表示されるデータは予算制限がないことを前提に算出されています。)
モバイル入札単価調整シミュレータは、現時点ではキャンペーン単位で出力が可能です。キャンペーンレベルから「設定」>「デバイス」と進むと、「フルインターネットブラウザ搭載の携帯端末」の「入札単価調整比」列にシミュレーションボタンが表れるので、そこをクリックすると表示されます。
なお、シミュレータ経由でキャンペーン内の入札調整比を変更すると、そのキャンペーンの中にある広告グループ単位で設定した入札単価調整もまとめて変更されてしまうため、広告グループごとに個別に入札単価調整比を変更しているキャンペーンでは注意して下さい。
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10月から11月にかけて、AdWordsは入札や見積もり関連の機能追加が増えています。10月中旬にこっそり発表された「First Position Bid の見積もり」をはじめとして、ショッピングキャンペーンのコンバージョン見積もり機能や、コンバージョンカラム変更による最適化設定の変更(→参考記事)など、多くの企業で商戦期を迎えるホリデーシーズンに向けて、運用者の判断を助けるような機能が増えている印象です。(First Position Bid はちょっと黒い感じがしますが…)
見積もり/予測機能の充実や、自動化を補完するような機能の拡充が進んでいく様子を見ていると、改めて、入札業務そのものではなく、仕組みを理解した上でパラメータを適切に設定していく能力の差が、そのまま実績の差になってくるのではと思います。