動的コールアウト表示オプション
2015年9月23日、Google は AdWords で動的コールアウト表示オプション(dynamic callout extensions)の提供を開始すると発表しました。今後数週間以内に全世界の英語アカウントに対して順次適用していくようです。
リンク:Introducing dynamic callout extensions The more people know about your…(Google+)
※画像:Understanding dynamic callouts – AdWords Help
動的コールアウト表示オプションは、「検索ネットワークのみ」のキャンペーンタイプで利用が可能で、完全に自動化されたコールアウトのため、広告主が新たに設定する作業は特に発生しません。
なお、コールアウト表示オプションは手動で設定されたテキストが常に優先されるため、手動でコールアウトを設定しているキャンペーンを持つアカウントでは特に気にする必要はありません。表示を確認したい場合は、「広告表示オプション」タブの「表示」メニューから「広告表示オプション(自動)レポート」を選択することで確認できます。あまり必要ないかもしれませんが、どうしてもオプトアウトしたい場合はこちらのフォームから申請が可能です。
手動/自動のオプションが出揃う
今回の動的コールアウト表示オプションにより、広告表示オプションの中のテキスト追加機能である、サイトリンク、コールアウト、構造化スニペットのそれぞれで、手動/自動の機能が備わったことになります。
コールアウトと構造化スニペットをかんたんに表にすると以下になります。
サイトリンクについては自動を期待して運用している方は少ないと思いますし、コールアウトも手動で入れているアカウントには影響はほぼないと思いますが、AdWords全体で見ればコールアウトを設定しているアカウントは決して多くないと推察されますので、今回の仕様追加は、ヘビーな AdWords広告主向けというよりは、SMB を中心とした小さなアカウントからの RPM を引き上げる施策だと理解できます。
また、モバイル表示では、広告表示オプションを表示した方が広告ランクが高くなる場合、説明文の2行目が広告表示オプションに自動的に入れ替わる機能も以前から搭載されているため、モバイルトラフィックが日増しに増加している現在では、広告表示オプションを自動化することで、結果的に Google としても収益化につながるということではないでしょうか。
DSA(動的検索広告)などに代表されるように、広告側でウェブサイトの内容を自動判別してクリエイティブに活かす機能が益々充実してきました。広告主側としても、ユーザーメリットを考えながらこれまで以上にウェブサイトの記載を充実させていくことが、結果的に広告のパフォーマンスにもつながっていくと思います!