【連載】Microsoft 広告　アカウントマネージャーに聞く Microsoft 広告タグの同意モード実装に関して（12月アップデート）

Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第24回ではCopilotとの連携強化や動画広告で実施されたアップデートなどについてお伝えしました。第25回では2024年12月12日発表のアップデート内容をお伝えします。

UET タグの同意モード実装

UET タグの実装に関して、他の広告プラットフォーム同様にデータ取得の同意をユーザーから取得するための設定方法が公開されました。これは海外各国で制定されるデータ周りの法律や規則に準拠するための対応となり、現在は欧州経済領域（EEA）構成国、英国、スイス向けに広告配信する場合は設定必須となっています。

なお、下記がシステムの設定変更に伴う具体的な処理方法です。実際に設定する際は技術者の方とともに設定を行うとよいでしょう。

• UET同意モードを実装して、ユーザーの同意ステータスに基づいてUET タグの動作を調整
• 透明性と同意フレームワークv2.0（TCF2.0） を使用して、TCF2.0の文字列を介して直接同意シグナルを送信するか、同意管理プラットフォーム（CMP）を介してMicrosoft 広告のシステムに同意シグナルを送信するよう設定
• Google タグマネージャー（GTM）にてUET タグを設定。GTMでタグ設定する際のテンプレートにおいて、同意モードの設定がサポートされるようになったのに伴い、GTMの設定のみでユーザー情報の同意取得設定が完了可能

以上3パターンのうち、いずれかの設定を行うことで同意モードの実装ができます。

FourSquareとAdSquareを用いた店舗来店者数測定について

過去にデータ連携が開始されていた下記二つの店舗来店者数測定に関する機能について、データ品質の課題が発覚したため、今月よりデータ連携が停止されます。

1. 12月31日より、Microsoft Advertising（FourSquare提供）の店舗訪問計測を一時停止
2. 12月1日より、来店者数測定（AdSquare提供）を一時停止

どちらのケースにおいても、システム内のCIDレベルでの計測が一時停止となっており、レポートが作成されなくなります。ただし、過去に取得したデータの履歴は保存されています。
また、上記二つの連携にて取得した測定値は、レポートと方向性データポイントにのみ使用されているため、自動入札には影響しません。

なお、店舗来店者数測定の代替手段としては

• 店舗売上の数値計測実装
• オフラインコンバージョンなどの拡張コンバージョンデータ取得実装

が推奨されています。

Google 広告からのインポートツールの機能が改善

過去のアップデートでも、Google 広告からのインポート機能改善が行われていましたが、さらにインポートツールの機能が改善されています。
改善された機能は下記のとおりです。

1. インポート後に迅速なセットアップを可能にするクイックインポート
2. インポート時に詳細な設定変更を可能にするスマートインポート

Google 広告からのインポートツールの機能改善についての詳細は、こちらの記事で確認できます。

その他のアナウンス

その他にも、MicrosoftのDSP、Investにおいて同一IPアドレス内に接続されたデバイスへの配信が可能なこと、その機能を活用した改善パフォーマンス例が紹介されています。

今回の発表についてのコメント（南）

今回のアップデートは、主に広告タグの設定に関連したものでした。

記事内でも触れていますが、データ取得に関する法律への対応に伴い、どの広告プラットフォームにおいても今後の設定対応が必須となる中で、Microsoft 広告としても様々な実装状況に応じたパターンを提示しています。
情勢の変化によっては実装完了を急ぐ必要があるケースも想定されるため、引き続きタグマネジメントやデータ取得に関する情報のキャッチアップは進めておいた方が良い印象を持ちました。

Unyoo.jpでは、引き続きMicrosoft 広告のアップデートに注目してまいります。

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