Uber広告とは?強み・特徴・広告フォーマットについて解説

Uber広告とは

Uber広告とは

Uber広告とは、配車サービス「Uber」やデリバリーサービス「Uber Eats」のファーストパーティデータを活用した広告ソリューションのことです。目的地や希望の車種といったモビリティデータや、料理の種類、飲食店名などのデリバリーデータといった位置情報・購入履歴を活用した広告配信を行うことができます。

Uber広告の強み

ライフスタイルと結びついていることで、エンゲージメントが高いのがUber広告の強みです。Uber Eatsを注文して届くまでの待っている時間は、日本では平均約20~30分間です。また、Uber(Taxi)も長時間の広告接触(平均100秒以上)が期待できます。この時間に1ブランドのみがユーザーへ配信するため(SOV *100%)、広告経由の認知形成から購入検討までのアクションが数多く生まれます。

*SOV=Share of Voiceの略。競合と比較した、そのブランドの広告出稿量のこと

ユーザーが広告に接触した後、この20〜30分で取れる行動は、例えば以下などが考えられます。

  • Uber Eatsで食事を注文したついでに、広告で見た食料品の買い出しを済ませる
  • 気になっていた映画のトレーラーを観る
  • 興味のあるファッションブランドの購入を検討する
  • ライブコンサートのチケットを購入する
  • 保険やマンションのオンライン見積もりに登録する
  • 次の長期休暇の目的地やホテルを探してみる

 

Uber広告の仕組みと課金形態

Uber広告には「クリック課金(CPC)」と「トリップ課金(CPT)」の課金形態があります。CPT(Cost per Trip)はUber独自の課金方式です。Uberの利用者のアプリ利用シーンを含め正しく理解して、出稿しましょう。

課金形態 課金ポイント
クリック課金(CPC) 広告がクリックされるごとに課金

※スポンサードアイテム、ストアフロント広告の課金方式となり、消費財クライアントのみ利用可能

トリップ課金(CPT) トリップ(配車や配達のオーダーから到着まで)ごとに課金

 

Uber広告の特徴

Uber広告の特徴は三つあります。

Uberデータ活用

UberとUber Eatsのアカウントは「Uber ID」として統合されます。目的地や希望の車種といった「モビリティデータ」や料理の種類、飲食店名といった「デリバリーデータ」など、Uber独自の位置情報・購入履歴を活用した広告配信ができます。

課金はCPT(Cost Per Trip)とCPC(Cost Per Click)

Uber広告の課金形態は、独自の課金形態であるCPT(Cost Per Trip)とCPC(Cost Per Click)課金です。

CPTのTrip(トリップ)とは、配車や配達のオーダーから到着までを指し、1トリップあたりの平均時間は20~30分です。その間アプリ上で表示されるので、認知獲得やサービス検討層への内容理解を促すことができます。また、同時に他の広告主の広告が表示されることがないので、一つの企業・ブランドとユーザーとの長時間の広告接触を得られます。

CPT

(配車・配達の)オーダーから到着まで = トリップ
※出典:Uber広告 媒体資料2024年8月版

ユーザー層

Uberのメインのオーディエンスは収入の高い若年層です。普段から最新テクノロジーへの関心が高く、使い慣れていて、購入する際は価格よりも品質や体験を重視する傾向があります。

ユーザー層

※出典:GWI コアジャパン、2022年第2四半期~2023年第3四半期ウェーブ

Uber広告のフォーマット

代表的な広告フォーマットは四つあります。

広告フォーマット ファネル 課金形態 利用できる業種
ジャーニー広告 認知 CPT課金
ポストチェックアウト広告 認知 CPT課金
スポンサードアイテム 購入検討 クリック課金 消費財クライアントのみ利用可能
ストアフロント広告 購入検討 クリック課金 消費財クライアントのみ利用可能

 

ジャーニー広告

ジャーニー広告

※広告フォーマットまたはデバイスによって見え方が異なる場合があります

配信先 Uber(①配車時/②迎車時/③乗車時)
広告フォーマット 静止画(最大5枚)

動画 (3-6秒、6-60秒、1:1 or 16:9) +サムネイル *再生開始・終了時

テキスト

課金形態 CPT 
ターゲティング 可(ただしオールリーチ推奨)
画像・動画サイズ 静止画 – ①1〜5枚; 975 x 861 ②1枚; 420 x 420 ③1〜5枚; 1146 x 393

動画 – 16:9または 1:1(MP4 ① 1MB以内、②③3MB以内)+ サムネイル(1枚、1MB以内)

テキスト ヘッドライン25文字以内、本文52文字以内

*動画は50文字以内、CTA 15文字以内(②③)

掲載期間 7日間〜
入稿 クリエイティブガイドラインに記載
レポート Imp/Click/CTR/動画再生数/動画視聴完了数/平均視聴時間 など
備考 ・50%画面内表示で再生開始(50%以下は再生中断)

・発注前に要事前見積。*想定値であり配信結果を保証するものではない

 

ポストチェックアウト広告

ポストチェックアウト広告

※広告フォーマットまたはデバイスによって見え方が異なる場合があります

配信先 Uber Eats(①注文完了後〜商品準備中/②配達時)
広告フォーマット 静止画(最大4枚)

動画(6-30秒; 16:9)+サムネイル *再生開始・終了時

テキスト

課金形態 CPT(コスト・パー・トリップ)*1 Trip = 注文完了〜配達完了まで
ターゲティング 可 – 各種料理カテゴリ、地域、曜日・時間帯、デバイス、利用頻度 など
画像・動画サイズ 静止画 – 1029 x 396

動画 – 16:9(3MB以内) +サムネイル(1〜2枚、1MB以内)

テキスト ヘッドライン 10〜50文字以内、本文 10〜40文字以内、CTA 20文字以内
掲載期間  7日間〜
入稿 クリエイティブガイドラインに記載
レポート  Imp/Click/CTR/動画再生数/動画視聴完了数/平均視聴時間 など
備考 ・100%画面内表示で再生開始

・発注前に要事前見積。*想定値であり配信結果を保証するものではない


スポンサードアイテム

※広告フォーマットまたはデバイスによって見え方が異なる場合があります

配信先 Uber Eats(小売店[食品・雑貨]店舗ページ、カテゴリーページ、検索ページなど)
広告フォーマット 静止画(Uber Eatsへ登録されている情報から抽出するため入稿は不要)
課金方式 CPC
ターゲティング 可 – カテゴリーターゲティング、キーワードターゲティング
画像・動画サイズ 入稿不要
テキスト 入稿不要
掲載期間 7日間〜
入稿 事前にSKUの情報やJANコードが必要
レポート ROAS/Imp/Click/CTR など
備考 発注前にSKU・JANコードの情報から想定ボリュームの見積りが必要

 

ストアフロント広告

ストアフロント広告

※広告フォーマットまたはデバイスによって見え方が異なる場合があります

配信先 Uber Eats(小売店[食品・雑貨]店舗ページ上部)
広告フォーマット 静止画およびテキスト
課金方式 CPC
ターゲティング オールリーチ推奨
画像・動画サイズ 静止画 – 500×500(デバイスによる。セーフゾーン – 450×450)
テキスト ヘッドライン65文字以内、CTA15文字以内
掲載期間 7日間〜
入稿 は別途クリエイティブガイドラインに記載
レポート Imp/Click/CTR など
備考 発注前に要事前見積

*想定値であり配信結果を保証するものではない

*αテストプロダクト(日本マーケット)のため要問い合わせ

フルファネルでオーディエンスにアプローチ

Uber広告は、フルファネルでオーディエンスにアプローチすることができます。「ジャーニー広告」と「ポストチェックアウト広告」は、ブランド認知を促進して、商品・サービスの需要を喚起します。また「ストアフロント広告」「スポンサードアイテム」は、検討段階のユーザーへアプローチし、商品シェアと売上を最大化します。

フルファネルでオーディエンスにアプローチ

Uber広告の費用感

Uber広告の予算は、最低でも100万円程度を見込んでおくとよいでしょう。広告出稿前に事前審査があり、CPTやCPCは広告フォーマットやターゲティングにより異なります。詳細は問い合わせが必要です。なお、Uber広告を利用するためには、Uber広告取り扱い代理店に依頼する必要があります。現在は取り扱い可能な広告代理店、またはUber広告の担当者に連絡して確認してください。プロダクトアップデートもさまざま予定されていて、アメリカ・カナダでの実装後に公開されるプロダクトもあります。プロモーション目的や予算に合わせたプロダクト選択が可能です。

まとめ

Uber広告は、Uber利用者に独自フォーマットで商品・サービスの魅力を伝えることができる広告です。目的に応じて適切な広告プロダクトを選択することで、商材・サービスの認知向上や売り上げ・集客力アップを効率よく行うことができます。また、広告プロダクトのアップデートも強化されていて、今後の動向が期待されます。

Uber広告の取り扱い代理店であるアタラでは、専門知識が豊富なスタッフによる広告運用最適化サービスやコンサルティングを提供しています。現状のパフォーマンスにご不満の方や、Uber広告を始めてみたいと思われましたら、ぜひご相談ください。

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※この記事の内容は、公開時点の情報をもとに作成しています。

Uber広告問い合わせ

著者
  • Kota Takagi

    アタラ株式会社 コンサルタント。約10年間、自社媒体アドネットワークの広告運用やトレーディングデスク事業領域のデジタルマーケティング支援に従事。トレーディングデスクの新規事業立ち上げ、ECを中心とする広告運用代行の事業責任者を経験後、2024年4月にアタラへ入社。ディスプレイ領域の専門性を生かした広告運用を行う。 ダイレクトレスポンス領域では、クライアントの商品・ブランドが持つ独自の強みを落とし込み、CVRを上げるクリエイティブ制作や訴求軸開発を得意としている。ブランディング領域では、各動画広告プラットフォームのメディアプランニング、広告運用支援を実施。特にYouTube広告においてはABCDフレームワークに精通し、動画コンテンツ診断も行いデータドリブンに取り組んでいる。

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