Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第21回ではPMAXキャンペーンのブランド除外などのアップデートについてお伝えしました。第22回では2024年9月3日発表のアップデート内容をお伝えします。
※参考リンク:
オーディエンス広告を活用し効率を高めるためのアップデート
Microsoft 広告ではネイティブ広告やディスプレイ広告、動画広告を総称してオーディエンス広告と呼んでいます。直近のアップデートでは、オーディエンス広告にて機械学習とシグナルを利用するための新機能が導入されました。
今回アップデートされた機能は下記のとおりです。
- 入札戦略、ターゲティング、コンバージョン計測など、配信に関する各機能を追加
- ネイティブ広告へのビジネスロゴ、CTA文言の追加
9月30日から数週間以内に全アカウントにて設定可能に。 - PMAXを含んだMicrosoft 広告プラットフォーム全体でIAS検証の利用が可能に
すでにIASを利用している場合、IASタグをMicrosoft 広告の設定に追加するのみで利用可能。今回アップデートされた機能は下記のとおりです。
オーディエンス広告は、もともと様々なフォーマットに配信できるメニューでしたが、パフォーマンスの向上と効果測定の両面でさらに柔軟な設定ができるようになっています。
コネクテッドTVへの広告配信を強化
Microsoft 広告からコネクテッドTVに配信すると、NetflixやHuluだけでなく、グローバルに提供されている様々なコネクテッドTVサービスに広告配信することが可能です。
さらにコネクテッドTVへの配信を通して広告主と消費者のエンゲージメントを高めることを目的に、アップデートが実施されました。
- 動画広告の対応フォーマットに45秒と75秒が追加
より配信時間が長い動画で広告配信することで消費者への印象付けが可能に。 - AIを活用したクリエイティブ生成Webサイトと既に設定したアセットをAIで認識することで、広告文を自動生成できるように
PMAXの継続的な機能拡張
PMAXは過去のアップデートでも重点的に機能拡張されていましたが、今月はUI更新やブランド除外といった継続アップデート以外で下記のアップデートが実施されました。
- Googleの検索広告 360がMicrosoft 広告のPMAXに対応したことに伴い、Googleからインポートした場合でもPMAXキャンペーンとしてインポート可能に
これまではスマートショッピングキャンペーンやDSAキャンペーンに変換していたものがアップデート。 - PMAXを含むすべてのキャンペーンタイプで「検索語句分析レポート」を提供開始
今後数週間かけて全広告主への提供開始予定。 - 一部の広告主限定で、PMAXのオーディエンスシグナルに「検索テーマ」のキーワード指定が可能に
利用したい場合は広告主に紐づくMicrosoft 広告のアカウントマネージャー、もしくはサポート担当への連携が必要。
検索テーマのキーワード指定画面のモックアップ
その他のアップデート
その他に以下のアップデートが発表されました。
- ポートフォリオ入札に「コンバージョン値の最大化」が追加。
また、リーチやインタラクティブ性などを重視し、複数のMicrosoft 広告のプレミアムな広告面に配信できるパッケージ型の広告メニューの展開も開始されました。
今回の発表についてのコメント(南)
今回のアップデートは、主にオーディエンス広告に関連したものでした。
運用型広告は成果数値が確認しやすいため具体的なアクション最大化を重視することが多くなりますが、より成果を最大化するためにはブランド自体の認知や理解促進の最大化も必要です。今回のオーディエンス広告の機能追加を活用することでより認知や理解の最大化を促すことが可能となる印象を抱きました。
また、数カ月連続でPMAXの様々な機能でアップデートが実施されており、アクション最大化の観点でもMicrosoft 広告はさらに活用しやすくなったと感じています。
Unyoo.jpでは、引き続きMicrosoft 広告のアップデートに注目して参ります。
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