以前、『2015年5月版アドワーズ新機能発表と、その詳細解説』の中でも一部紹介しました、動的検索広告(DSA)の機能追加ですが、2015年7月27日にGoogleのofficial blogであるInside AdWordsにて具体的なアナウンスがありました。
※参照記事:?Introducing more powerful Dynamic Search Ads, built for your business
(日本版Inside AdWords-Japanでも29日に紹介されています)
目次
そもそも動的検索広告って?
従来、検索連動型広告を実施する際に、人的な思考をもってキーワードを創造し、設定していく事が普通ですが、キーワードを作っていく工程自体に100点満点はありません。必ずカバーできないクエリーが存在するので、キーワードツールや検索語句の実績データを確認しながら追加していくものだと思います。
しかしながら、新しい在庫(商品・物件etc..)や新サービスなど誘導させたいコンテンツが日々増えていく中での掲載頻度と、人的にコンテンツに合わせたキーワードを入札していくリソースとのバランスが中々あわず、見込みがあるユーザーをページへ届けられていない機会損失が生まれています。
そこで力を発揮するのが、コンテンツに合わせてキーワードを生成し、広告の掲載までを自動で行う動的検索広告です。
※動的検索広告の設定ページ(URLを入力する=キーワードが自動生成)
※広告文の設定ページ
より基本的な動的検索広告の詳しい概要はこちらをご覧ください。
新機能「推奨カテゴリ」
うまく利用すれば非常に便利な動的検索広告ですが、懸念点を挙げるなら、事前にどんな形で広告が展開されるか不明であるため、広告表現を厳格に管理したい広告主にとっては実施に踏み切りにくいということでした。
それを払拭するべく、今回の変更では、「推奨カテゴリ」を活用すると、設定時にリクエストしているコンテンツから事前にカテゴライズされた展開案を確認する事ができます。
以下、Inside AdWords-Japan記事より引用
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広告主の皆様は、サイトで提供されている商品に合った「推奨カテゴリ」(たとえば「カーテン」など)の中から広告掲載に使用したいものを選び、ターゲットとして加えることができます。なお、広告が掲載されるのは、検索語句と関連性の高いランディング ページがサイト内に存在する場合のみです。
推奨カテゴリ設定画面
また、「カーテン」といった大カテゴリだけでなく、「ブラインド カーテン」や「遮光カーテン」といったサブカテゴリを選ぶことも可能です。多数のカテゴリを選ぶことも、あるいはウェブサイト全体を広告掲載の対象とすることもできます。
推奨カテゴリ設定画面(説明付き英語版)
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機能の中で、採用される検索語句や、表示される広告文・対象リンク先ページなどがプレビューされるので、どのような形で掲載されるのかイメージできるので、こちらも安心ですね。
動画でも紹介していますので、ご確認ください。
まとめ
この推奨カテゴリ機能によって、より動的検索広告を実施する距離感を縮められるのはないかと感じます。ただ重要なのは、どんなユーザーへ、どのようなアプローチができていないのか、思考の骨となる【届けられていないだろう見込み顧客】を運用者がイメージしておかないと、パフォーマンスも発揮できないと感じます。
その中で、あらためて各種ページ設計をこの推奨カテゴリ機能で見つめなおし、動的検索広告との相性がよい形で実施すると良いと思います。