公開日:2023年9月20日
更新日:2024年5月24日
本記事では、これからリスティング広告を開始される方、もしくはリスティング広告を始めたばかりでアカウント構成に悩んでいる方向けに、リスティング広告のアカウント構成の概要や成果を出すためのポイントについて、主要媒体であるGoogle 広告とYahoo!広告を例に解説します。
目次
アカウントの階層構造と設定項目
Google 広告は、アカウント、キャンペーン、広告グループの三つの層で構成されています。
各層で設定できる項目は、以下の表のとおりです。
階層 | 設定項目 |
アカウント |
|
キャンペーン |
|
広告グループ |
|
成果を出すためのアカウント構成
広告の成果を出すためには、アカウント構成を作るときに押さえておきたいポイントがあります。
ユーザーが求める情報と広告をマッチさせる
ユーザーが検索をするときは、何かしらの情報を探しています。ユーザーが求める情報と関係がない広告を表示しても効果が出にくいため、ユーザーが求める情報と広告がマッチするアカウント構成にしましょう。
例えば、以下のようにエアコン関連のキーワードを設定した広告グループにテレビや冷蔵庫の広告を設定していると、エアコンを調べている人にテレビや冷蔵庫の広告が表示されてしまい、成果が望めません。
できるだけシンプルなアカウント構成にする
広告配信のプラットフォームでは「どんなユーザーに」「どの広告を見せると目標を達成できるか」を機械学習しています。学習するデータは、ユーザーに関する情報(検索キーワード、デバイス、地域、時間帯、ブラウザ、OS、言語など)や広告のパフォーマンス(広告、クリックされたか、コンバージョンにつながったかなど)など多岐にわたります。そして、機械学習を進める上で重要なのが、データ量です。
複雑なアカウント構成にすると、データが分散してしまい、機械学習が進みづらくなるため、できるだけシンプルなアカウント構成にすることを心がけます。具体的には以下のようにするといいでしょう。
- 予算や配信する地域が同じ場合はキャンペーンを統一
- 同じランディングページに遷移する広告は同じ広告グループに統一
適切なアカウント構成を作るためのステップ
キーワードの選定
まずはキーワードの洗い出しを行います。最初に検索の軸となるキーワードを決めます。例えば、広告代理店であれば「リスティング広告」や「広告運用」が軸のキーワードとなります。
次に、軸キーワードの掛け合わせとなるキーワードを洗い出します。洗い出しには、Google 広告が提供するキーワードプランナーなどのツールを活用するとよいでしょう。
※参考リンク:
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
キーワードプランナーで洗い出したキーワードの例は以下のようになります。
リスティング広告 やり方
リスティング広告 費用
リスティング広告 google
リスティング広告 本
リスティング広告 始め方
リスティング広告 セミナー
洗い出したキーワードの中から、自社のターゲットが検索する可能性の高いキーワードを選定しましょう。
広告グループの整理
次に広告グループを整理します。同じランディングページに遷移する広告は同じ広告グループに統一するとシンプルなアカウント構成になります。各広告グループに関連のあるキーワードを設定しましょう。
キャンペーンの整理
最後にキャンペーンを整理します。キャンペーンでは、以下の設定ができるので、設定ごとにキャンペーンを作成します、
- 広告予算
- 広告を掲載するネットワークや地域
- 複数の広告グループを対象とする全体的な設定
例えば、アパレル会社が、シャツの広告とズボンの広告で予算を別にしたい場合は、シャツ用のキャンペーンとズボン用のキャンペーンを別々に作成します。
まとめ
リスティング広告は、適切なアカウント構成で運用することが重要になります。本記事で紹介したポイントを意識してアカウント構築するといいでしょう。
アタラでは、専門知識が豊富なスタッフによる広告運用最適化サービスやコンサルティングを提供しています。現状のパフォーマンスにご不満の方や、リスティング広告を始めてみたいと思われましたら、ぜひご相談ください。
また、Unyoo.jpではGoogle 広告をはじめとしたプラットフォームの最新動向やコラムを日々発信しています。この機会にSNSアカウントのフォローをお願いします。