Criteo広告とは
Criteo広告は、フランスに本社を置くCriteo社が提供する広告配信サービスです。以下のような、直近閲覧したWebサイトの複数商品の画像と価格が表示された広告を思わずクリックした経験はないでしょうか。
画像引用元:https://www.criteo.com/jp/ad-gallery/
Criteo広告では、ユーザーの過去のWebサイト上での行動や購買履歴などのデータに基づいて、各ユーザーにパーソナライズされた広告を配信することが可能です。
Criteo広告の特徴
Criteo広告は配信先が非常に豊富なため、多くのインターネットユーザーにリーチすることができます。以下は掲載先の一例です。
主要掲載メディア:Web
- Yahoo! JAPAN
- goo
- 東洋経済オンライン
主要掲載メディア:アプリ
- グノシー
- Ameba
- クラシル
主要掲載ネットワーク
- Ad Generation
- Magnite
広告フォーマット
Criteo広告で利用可能な広告フォーマットについては以下のとおりです。
- ダイナミック
あらかじめアップロードした商品カタログから、各ユーザーの興味・関心に合わせてパーソナライズされた広告が自動で生成されます。
動画引用元:https://www.criteo.com/jp/digital-ad-formats/#dynamic
- 動画
最長で30秒間の動画形式で、視覚・聴覚に訴える広告を配信できます。
動画引用元:https://www.criteo.com/jp/digital-ad-formats/#video
- 静止画
静止画1枚のシンプルな広告フォーマットで、商品カタログを作成していない場合でも利用可能です。
画像引用元:https://www.criteo.com/jp/digital-ad-formats/#image
- アダプティブ
こちらも「静止画」広告同様、商品カタログが不要です。複数の画像か動画かのどちらか、そしてテキストをセットすることで、広告が各ユーザーにパーソナライズされます。広告掲載枠に合わせて柔軟に適応することから「静止画」広告と比較して、18%分も多くのドメインにリーチすることが可能です。
動画引用元:https://www.criteo.com/jp/digital-ad-formats/#adaptive
- ショーケース
「ダイナミック」広告のように商品カタログから生成される広告表示に合わせて、ブランディング用にセットした画像または動画が表示されます。当該フォーマット一つで、ブランディングとプロモーションを両立できます。
動画引用元:https://www.criteo.com/jp/digital-ad-formats/#showcase
- リッチメディア(マネージドサービス*のみ)
以下は「Countdown」形式の表示例です。以下に記載のその他形式を含め、ユーザーの好奇心を刺激するようなインタラクティブな広告フォーマットです。
* マネージドサービス:Criteo社の担当者により設定。セルフサービスは広告主自身で設定。
動画引用元:https://www.criteo.com/jp/digital-ad-formats/#rich-media
リッチメディアで設定可能な表示例
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- Cube
3~6枚の画像を使用して、回転する3Dの立方体に表示します。
- Cube
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- Search
ユーザーに検索を促す広告を表示します。
- Search
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- Scroll
スクロールすることによって、ブランドの取り扱い商品を広告として表示します。
- Scroll
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- Survey
特定の商品の好みを問うアンケート形式の広告です。
- Survey
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- Slider
ユーザーが上下、または左右にスライドするバーを操作することで、さまざまな広告を表示します。
- Slider
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- 3.60
ユーザーの操作により、広告商品が360度回転します。
- 3.60
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- Carousel
画像3枚と動画一つを同じ広告内に表示することで、一つの商品の複数機能やサービスの手順などを説明するといった使い方ができます。
- Carousel
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- Story
画像表示が切り替わるスライドショー形式で広告を表示します。
- Story
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- Hero
売れ筋商品をピックアップして表示します。
- Hero
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- Lead form
ユーザーの同意に基づき、名前、メールアドレスなどを入力するフォームを広告と一緒に表示します。
- Lead form
上記のような広告フォーマット以外にも、他サーバーで作成された広告を利用することも可能です。これにより、既存の広告をCriteo広告に組み込むことができます(マネージドサービスのみ)。
ターゲティング
- Criteoダイナミックリターゲティング
画像引用元:https://www.criteo.com/jp/digital-ad-formats/#dynamic
Webサイトの訪問履歴を基に、個々のユーザーに最適な広告を生成して配信できます。広告の自動生成には、あらかじめ商品カタログ(データフィード)をアップロードする必要があります。各業種に応じて入力項目が異なりますが、以下のような項目をCSV、またはXML形式で作成します。
商品カタログ入力項目例
- 商品名
- 商品ID
- リンク先URL
- 商品画像URL
- 価格
▽商品カタログ入力項目
https://help.criteo.com/kb/guide/ja/-x6IPthZ4ZW/Steps/886830,886860
リターゲティング配信ですので、配信対象のオーディエンスはWebサイト訪問者になります。その他に以下のターゲティング設定を組み合わせることも可能です。
組み合わせ可能なターゲティング
- デバイス:デスクトップ、タブレット、モバイルより選択
- コンテクスチュアルターゲティング:
全部で170以上のトピックから希望の配信先Webページに当てはまる項目を選択することで、プレースメントを絞り込むことができます。
▽コンテクスチュアルターゲティングで利用可能なトピック
https://help.criteo.com/kb/guide/ja/-WYnljiIYSB/Steps/878641
- 配信面のターゲティング
CSVまたはTXTファイルに、配信(または除外)希望のWebサイトドメインやアプリを指定することができます。
メニュー
Criteo広告では、ダイナミックリターゲティング以外にも以下のメニューがあります(Criteo広告ではメニューという扱いですが、単に一つのターゲティング機能を指していることが多いです)。
- Criteoオーディエンスマッチ
顧客(連絡先)リストをCSVなどの形式でアップロードすることで、それらのユーザーに広告を配信できます。
▽連絡先リストについて
https://help.criteo.com/kb/guide/ja/-0EJNOqUqYu/Steps/1912831
- Criteoカスタマーアクイジション
自社Webサイト訪問ユーザーと興味・関心が似ているユーザーに広告を配信できます。顧客リストをアップロードして、それらのユーザーの類似配信もできます。
- Criteoアプリ広告
以下の目的で広告配信が可能です。
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- アプリインストール:アプリをまだダウンロードしていないユーザー向け
- アプリエンゲージメント:アプリユーザーとのエンゲージメント強化目的
- アプリリターゲティング:アプリ内購入や休眠ユーザー復帰目的
- Criteo動画広告
広告フォーマットに関しては以下のとおりです。
画像引用元:https://www.criteo.com/jp/blog/criteo-video-advertising-is-now-available-in-japan-market/
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- インストリームビデオ:ストリーミング動画コンテンツの前、途中、終わりに再生
- アウトストリームビデオ:動画コンテンツ外のWebコンテンツや記事の途中に挟み込まれて再生
- 縦型ビデオ:アプリ面で再生(モバイル特化)
オーディエンス設定に関しては以下のとおりです。
- Contextualized Commerce Audience:ターゲットに合わせてCriteo社が保有するオーディエンスから属性を選択
- カテゴリ:以下のように、あらかじめ用意されたカテゴリ設定から選択
(例)スポーツ用品>エクササイズ・フィットネス
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- ブランド:以下のように、あらかじめ用意されたブランドから選択
(例)アディダス、ナイキ
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- 性別:男性・女性
- 購入力:高・中・低
- Similar Audience:サイトに流入したユーザーのデータを基にユーザーを拡張
当該メニューの課金は他メニューと異なり、CPM課金(キャンペーンによって異なる)となります。
課金形態と費用感
課金形態はクリック課金(動画広告はCPM課金)ですので、広告がクリックされた場合にのみ課金されます。1クリックあたり、100円以内に収まるケースが多いです。ただしCriteo広告には最低出稿金額が設けられており、例えばリターゲティング広告については、代理店手数料抜きで50万円(期間の定めなし)を使用するまで広告の停止ができません。また各広告メニューを実施する場合は、都度審査が必要です。
※上記の最低出稿金額を含む実施要件は、時期によって異なる場合があります
まとめ
Criteo広告は、リターゲティング以外にも新規顧客獲得目的のターゲティングがありますので、仮にリターゲティング配信による成果が頭打ちになった場合でも、その他のメニューを組み合わせた配信で成果改善につながる可能性があります。ただし、仮に広告主様自身で配信の準備を行う場合、商品カタログの準備やタグの設置など、出稿ハードルが非常に高いため、弊社のような認定代理店を通しての実施が推奨されます。
アタラでは、専門知識が豊富なスタッフによる広告運用最適化サービスやコンサルティングを提供しています。現状のパフォーマンスにご不満の方や、Criteo広告を始めてみたいと思われましたら、ぜひご相談ください。
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※この記事の内容は、公開時点の情報を基に作成しています