TikTok スクリプトジェネレーター とは
TikTokは、2023年6月10日、広告主のクリエイティブ制作を支援する無料のTikTok広告スクリプト生成ツール「スクリプトジェネレーター」を公開しました。
※参考リンク:発表はTikTokのProduct Marketing担当であるMichael Fee氏のLinkedIn投稿から
デスクトップのTikTokクリエイティブセンターにTikTok for Businessでログインすると、メニュー「クリエイティブツール」の中に「スクリプトジェネレーター」があります。現時点では英語のみに対応しています。
ブランドや製品に関するいくつかの情報を入力すると、フック(冒頭部分)、ボディ、コール・トゥ・アクションの各シーンでのボイスオーバー、実際のビジュアル、テキストオーバーレイという構成で、スクリプト案を数秒で提供してくれます。
今回の発表についてのコメント
実際に仮の商品名を入力して使ってみましたが、10秒ほどで結果を返してくれました。入力する情報次第と思われますが、効果的な動画を制作する上では参考になる情報になります。少なくとも初心者向けには、効果的な動画の構成要素がどういうもので、その案を提示してくれるので、全体のクオリティの底上げにもつながる施策ではないかと思います。
スクリプトジェネレーターの画面上部には注意書きがあります。
スクリプトのコンテンツは、お客様から提供された情報に基づいて自動的に生成されます。TikTokは、スクリプトジェネレーターによって生成されるコンテンツについて、いかなる約束や保証も行いません。スクリプト・ジェネレーターを使用して作成されたコンテンツを広告またはその他の素材に利用および/または公開するかどうかは、お客様が単独で決定するものとします。スクリプト・ジェネレータを使用して作成されたコンテンツについては、当該コンテンツが正確であること、適用される法律や規制に準拠していることを含め、お客様が単独で責任を負うものとし、当該コンテンツはTikTokが承認、後援、または認可したものではありません。お客様が提出した情報は、スクリプトジェネレーターで作成されたコンテンツを生成するために、当社の第三者サービスプロバイダーと共有されます。個人情報、機密情報、秘密情報は共有しないようお願いします。」
昨今のAIの課題点の一つでもある、誤った情報、不正確な情報を出力することは十分考えられるので、この出力結果を鵜呑みにするなど依存しすぎることなく、あくまでもスクリプトを構成していく中でのベースとなるものと位置付けることを推奨しているのだと思います。
また、TikTokのAIエンジンは内製でなくサードパーティ製を使って実験をしているという情報は以前からありましたが、この注意書きにそのことを示唆しています。フィードに流す情報をAIで判断するトレンドを作ったプラットフォームですので、あくまでも実験目的の暫定的なものなのか、今後も継続してサードパーティ製を活用するのか、自社開発していくのかは興味のあるところです!