Meta、10代のユーザー向けの広告ターゲティング機能を制限することを発表
2023年1月10日、Metaは10代のユーザー向けの広告ターゲティング機能を制限することを発表しました。
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Metaの発表によると、2023年2月上旬に広告システムが更新され、それにより10代のユーザーに広告を表示するために使用される情報が制限されます。
また、Metaは10代のユーザーに 広告の仕組み や アプリ上で特定の広告が表示される理由 を理解してもらえるよう、10代に特化した管理者や人員を取り入れているとのことです。
以前のアップデートでも、10代のユーザーへのターゲティングオプションから、興味関心とアクティビティに基づいたオプションが外されましたが、今回のアップデートで性別のオプションも外されることとなりました。
加えて、10代のユーザーへ表示される広告において、Facebookページへの「いいね!」やInstagramの投稿などのMeta社が提供するアプリ上でのエンゲージメントが影響しない仕組みとなります。
10代のユーザー側でできることの変更点
2023年3月には、10代のユーザーにもFacebookやInstagramで表示させる広告の種類をより管理できる「Ads Topic Controls」の提供が開始されます。
両アプリの広告の設定から、「このトピックに関する広告の表示を減らす」を選択することで、表示させる広告を管理できるようになります。また、特定の広告主からの広告を非表示にすることができます。
Metaは、10代のユーザー向けの新しいプライバシーページを追加しプライバシーに関する情報を充実させたり、10代のユーザー向けのプライバシーセンターでは人員を追加するなどして、10代のユーザーの安全、プライバシーを守るための取り組みを行っているとのことです。
Metaはパーソナライズド広告の配信を強制的に許容させたとして、EUの個人情報保護規則違反で3.9億ユーロの制裁金が課されるというニュースも報道されており、こうしたプライバシーに関連した規制は年々厳しくなるとともに、プライバシー保護に関する関心は近年高まりをみせています。
このような規制のもと入手できるデータ、各社で既に持っているデータを上手く組み合わせて正しく分析することは、より効果的な広告配信にも繋がりますので、機械学習に頼らない個人の分析力もより高めていきたいですね。