Google 検索ステータス ダッシュボードについて
Googleは、2022年12月14日(水)に、検索に影響を与えるシステム(クロール、インデックス、サービング)の最新状況をユーザーが理解するためのダッシュボードツールをを発表しました。
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このダッシュボードでは、過去7日間に発生した広範囲な問題を、その詳細と現在の状況とともに報告します。Googleは、広範囲にわたる問題の発生は、多数のサイトやユーザーに影響が及んでいることを意味するとしています。検索リレーションズ チームは、さまざまな種類のシグナルを調べて(内部モニタリングやコミュニティからのフィードバックを含む)、Google 検索システムのステータスを監視しています。広範囲にわたって問題が発生した場合はダッシュボードを更新します。
ステータスの定義
使用可能 | システムは正常に動作しており、使用可能な状態です。 |
システム情報 | システムの更新または変更がありました(例: Googlebot が HTTP/2 でのクロールを開始した)。 |
システムの中断 | ウェブサイトで、一般的なサードパーティ(DNS サーバーなど)が原因でシステム パフォーマンスが低下する場合があります。 |
システムの停止 | システムが限定的にのみ機能しており、この問題が多数のサイトまたはユーザーに影響を及ぼしています。 |
Googleによると、この種の問題は通常、外部に見えるもので、内部ではサイト信頼性エンジニア(SRE)の監視と警告のメカニズムが舞台裏で問題へのフラグ立てに動いているとのことです。
Googleは問題を確認すると、1時間以内にダッシュボードにインシデントを掲載し、その後12時間以内にインシデントの更新を連続して行うとしています。インシデントの開始時刻は、基本的にGoogleが問題を確認できた時刻を基準としています。
Googleはインシデントの報告とともに、解決するまで、解決につながる可能性のあるより多くの情報を提供するよう努めるとしています。
問題が解決したとみなされるのは、Googleのエンジニアが行った変更によりシステムでの影響の発生が終了するという確信が得られた場合のみです。
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今回の発表についてのコメント
これまでGoogleは、サイト信頼性エンジニア(SRE)と協力して、問題が発生した場合、Google Search CentralのTwitterアカウントで発信していましたが、問題の発生頻度や影響度の大きさから、公式な発信場所を設け、コミュニケーションプロセスを整理したと考えられます。ユーザー側としても、新規のサイト開設時やページの追加時に、Google検索に出てこないなどの問題があった際にチェックするワークフローを確立することも必要になりそうです。