Spotifyが国内における広告ビジネスを拡大することを発表
Spotifyは、2022年8月22日に、国内における広告ビジネスを拡大することを発表しました。
※参考リンク:
今回、スポティファイジャパン株式会社が発表した内容は以下の通りです:
- Spotifyは世界で4億3,300万人以上のユーザーが利用するオーディオストリーミングサービス
- 日本のSpotifyユーザーは一日に平均2時間以上、様々なデバイスでSpotifyを利用している
- 世界のZ世代の若者におけるカルチャーやトレンドを分析したSpotifyの年次レポート「Culture Next」2022年度版によると、日本のZ世代のSpotifyユーザーによるポッドキャスト利用は2022年第1四半期には前年同期比で91%も増加し、このうち18歳から24歳のリスナーの37%は少なくとも週に1回以上ポッドキャストを聴いている
- 国内における広告営業部門とサービスを拡大し、デジタル広告のさらなる成長を後押し
- 二名の執行役員 本部長職が広告営業チームに新たに加わったほか、国内の広告代理店パートナーや広告主となるブランドに対するサービスを向上する目的で、今後2年間で広告営業チームの人員を現在の約5倍に増強
- 今後近い将来には、既に海外で実装・展開されている広告やポッドキャストのソリューションをローカライズし、日本でも拡大するSpotifyユーザーに対しブランドが効果的にリーチし成果を生み出せるように支援
スポティファイジャパン株式会社 代表取締役のトニー・エリソンは、「我々はテクノロジーによって広告をより効率的で革新的なものに進化させられる可能性がまだまだあると信じており、企業やブランドの皆様がSpotify上のエンゲージメントの高いリスナーにリーチするお手伝いをできることを嬉しく思います。Spotifyは、日本でも音声によってデジタル広告の変革と拡大をリードする存在として認識いただけているものと自負しています。今後もこれまで以上に市場の拡大に注力して取り組んでまいります。」と述べています。
今回の発表についてのコメント
また海外の主要なプラットフォームが日本市場に力を入れることになりました。他にもPinterest、Snap、Microsoftなど、プラットフォームの動きが活発です。前述の、Spotifyが既に海外で実装・展開している広告やポッドキャストのソリューションは、広告主をポッドキャストを楽しむリスナーとプラットフォーム上でつなぐ音声広告のマーケットプレイス「Spotify Audience Network」、プランニングからレポート作成、効果測定といったソリューションを提供するポッドキャスト広告テクノロジー「Streaming Ad Insertion」、特定の市場における音楽とポッドキャストの広告を簡単に購入できるセルフサービス型の広告マネージャー「Spotify Ad Studio」を指していると思われます。まだ日本で利用できないようですが、今後使えるようになる見込みなのだと考えられます。
2018年以降、Spotifyは音楽とポッドキャストの広告収益を3倍に拡大しましたが、近い将来にはその広告収益は年間100億ユーロを超えると予測しています。日本ではSpotify以外でも音声関連サービスは増えており、音声広告市場も一定の伸びを見せる土壌はできてきたように思います。この分野もまた盛り上がりそうなので、注目していきたいと思います。