2021年5月24日、Yahoo!広告はディスプレイ広告(運用型・予約型)にて 、自動運用ルール機能の提供を開始すると発表しました。本機能の適用は2021年6月7日を予定しているとのことです。本記事では、自動運用ルール機能について説明していきます。
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Yahoo!広告 ディスプレイ広告の自動運用ルール機能とは
Yahoo!広告 ディスプレイ広告では、自動運用ルールは以下のように定義されています。
自動運用ルールは、お客様が設定した運用ルールに基づいて広告運用を定期的に自動実行する機能です。
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Yahoo!広告 検索広告にも「自動運用ルール」は既に存在しますが、機能と定義はディスプレイ広告と異なります。ディスプレイ広告では広告配信のオン/オフを自動で切り替えられて、一方の検索広告では成果の高いクエリをキーワードに自動追加できたり、日予算や入札価格の変更が行えたりするところが違いです。検索広告の自動運用ルールでは広告配信を自動でオン/オフする機能は提供されていないので、その点は注意が必要です。
自動運用ルールは、お客様が設定した運用ルールに基づいて、効果の高い検索クエリーのキーワードへの追加や入札価格の変更などの広告運用を定期実行する機能です。
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Google 広告でも「自動運用ルール」と似た「自動化ルール」機能が既に存在しています。指定した設定と条件に応じて自動的にアカウントに変更を加えられ、広告ステータス、予算、入札単価などの変更が可能です。Google 広告の「自動運用ルール」はYahoo!広告 検索広告の自動運用ルールとディスプレイ広告の自動運用ルールでできることのほとんどが行えます。
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自動運用ルール機能の実装により、今後はYahoo!広告 ディスプレイ広告でも広告配信を自動でオン/オフにすることが可能になります。予算や入札の調整はできないものの、今回のアップデートはYahoo!広告でも待望されていた機能の追加だったのではないでしょうか。これによりあらかじめ「休み期間中に広告を止めたり配信したりしたい」と分かっている場合などは、休日にディスプレイ広告の管理画面を開かずに変更を加えられます。
自動運用ルールの設定方法
広告管理ツール内に新たに「運用支援」という項目ができ、今後はディスプレイ広告(予約型)で利用できた「在庫確認・シミュレーション」と共に設置されます。
運用支援のツール画面は以下のように表示される予定のようです。
作成画面では、実行する内容を以下のようにオンにするかオフにするか設定します。
・配信設定をオフにする
・配信設定をオンにする
キャンペーンから広告まで、いずれかのルールの関連付け先を選択できます。
・キャンペーンに関連付ける
・広告グループに関連付ける
・広告に関連付ける
※予約型は「広告」のみ関連付け可能
また、実行頻度も以下の4つの選択肢から選べます。
・1度のみ
・毎日
・毎週(指定曜日)
・毎月(指定日)
今回のアップデートで注意すべきは、前述したようにディスプレイ広告では広告配信を自動でオン/オフ機能が適用されるものの、検索広告では今のところは適用の予定がないところです。同様に検索広告では、キャンペーンの日予算の変更などが行えるものの、ディスプレイ広告ではこの機能は提供されていないので、そちらも押さえておきましょう。
これまで休み期間中にオン/オフの設定が必要な場合、Google 広告では自動化ルールの設定で配信のオン/オフを変更できたものの、Yahoo!広告では都度手動で変更する必要がありました。ディスプレイ広告だけでも自動で更新できるようになったことは喜ばしいことです。検索広告での自動でオン/オフ機能の適用も待たれますね。