マルケトが、同社の「エンゲージメントマーケティングプラットフォーム」にGoogle AdWordsとGoogle Analyticsを連携したと発表しました。
プレスリリース(日本語版): マルケト、パーソナライズしたデジタル広告を提供するためにGoogle サービスと連携
今回、実現したソリューションの特徴は3つあります:
- Marketo のマーケティングプラットフォームに記録されている見込み客の詳細なデータや所属企業の属性や企業プロファイルを参照することが可能になるため、最も関心が高そうな潜在顧客に対して、そのお客様向けにパーソナライズされた広告を配信する事ができます。
- 見込み客のスコアや商談化の可否といった、オフラインのコンバージョン情報を Marketo からAdWords にエクスポートできるようになります。そのことで、Google AdWords のビジネスインパクトを売上や利益といったビジネス成果として数値化し、その最大化を図ることができます。また、入札金額や出稿予算や注力すべきポイントを把握することで、ビジネスインパクトの大きいキーワードに広告出稿を集中し、費用対効果を高めることができます。Marketo のデータを AdWords の自動入札機能と連携することで、さらにこの最適化された入札のプロセスを自動化することができるようになります。
- データベースに登録済みの見込み客だけでなく、まだ匿名状態の Web 訪問顧客の企業属性やプロファイルデータといったMarketo上のデータを、Google アナリティクスと連携することで、ナーチャリングのプロセスを通じ、見込み客の行動がどのように変化していくかをより詳細に分析し、そのプロセスを通じて最適な広告の配信を行うことができます。
ということで、AdWordsとの連携のポイントはオフラインでのコンバージョンデータをAdWordsキャンペーンに活かすことができるという点のようです。
一方で、Google Analytics が連携については、自社のWeb サイトを訪問した人とのその企業属性やプロファイルデータを把握できるようになり、自社の製品に対して最も関心を示した訪問者に、より関連性の高いリマーケティング広告を配信することができます、としています。
ここ最近は、Google AdWordsのAPIレベルでの連携を行う場合、入札、入稿、レポーティングなど、管理画面上で使える機能はすべて実装する必要があるので、このタイミングで連携ソリューションが出てきたということは、少なくともマルケトの本気度は高いのではないかと思います。
マーケティングオートメーションプラットフォームと検索連動型広告の連携は今まで見られなかったのですが、非常によい組み合わせではあると思います。ただ、言うまでもなく、正しく活用し効果を得るためには運用力がかなり必要になるため、1) 運用視点での機能実装がされているか、今後もされる見込みか、2) 運用者の発掘、養成 がキーになると思われます。