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Facebook Analyticsの利用停止を発表
Facebookは、Facebook Analyticsを2021年6月30日をもって利用停止にすることを発表しました。利用停止まではレポートやインサイトにアクセスでき、データをエクスポートすることが可能ですが、今後はFacebook Analyticsで行っていた解析を代替ツールを使用して行う必要があります。
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Facebook Analyticsとは
Facebookが無償で提供している解析ツールです。「人をベース」としたトラッキングを基に、ユーザーの属性や行動などを分析をすることが可能です。Webサイト、アプリ、Facebookページ、オフラインイベントなどチャネルを横断した計測ができ、ユーザーのカスタマージャーニー全体を把握したり、インサイトを得ることができます。
Facebook Analyticsの代替ツール
Facebookは、以下を代替ツールとして紹介しています。
Facebook Business Suite
インサイトの確認やメッセージへの返信、投稿の管理などFacebookとInstagramのビジネスアカウントを一元管理ができる機能。ただし、現時点で当機能は利用できるユーザーが限られています。
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広告マネージャ
Facebook広告の作成や管理、結果の確認を行うためのツール。
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イベントマネージャ
FacebookピクセルやコンバージョンAPIなどの設定および管理ができ、ウェブサイトやアプリなどで発生したイベントのデータを確認することができるツール。
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これらのツールを組み合わせて使用することで、Facebook Analyticsで行っていた解析と近しいことはできそうです。しかし、AppleのiOS 14でAppTrackingTransparencyが適用されると取得できるデータに制限が生じるため、完全に再現をすることは難しくなるでしょう。
※参考リンク:AppleのiOS 14リリースが広告やレポートに及ぼしうる影響
今後考えられること
代替ツールとして紹介されているFacebook Business Suiteに関して、全てのユーザーが利用できるわけではないことを考えると、Facebook Analyticsが停止する2021年6月30日までに何らかのアップデートがリリースされるかもしれません。
今回、Facebook Analyticsが停止になる理由や背景については明らかにされていませんが、おそらくiOS 14以降データの取得に制限が生じることに先立った動きなのではないかと思われます。マーケターとしては、プラットフォームやツールなどにいかなる変更がある場合でも、その影響を最小限に抑えられるよう、担当している案件の現状を把握し、事前に行うことができる対策について計画を立て、しっかりと対応していくことが重要です。