TikTok広告は2019年12月にテスト的に導入していた「TikTok for Business(TikTok広告)」を、2020年4月22日に正式リリースしました。
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目次
TikTok広告 オンラインアカウントとオフラインアカウントの違い
今回ローンチされたTikTok広告オンラインアカウントとは、TikTok、BuzzVideoなどのメディア及び、Pangleを介した多数のアプリへの広告配信を行えるセルフサーブ型の広告配信プラットフォームです。
TikTok広告オンラインアカウントがローンチされる以前は、オフラインで契約しなければ広告アカウントが作成できず、その対象は大企業にとどまっていました。しかし「TikTok広告オンラインアカウント」のローンチにより、中小企業や規模の小さい広告主などがオンライン上で広告アカウントを作成し、広告配信もセルフで行えるようになりました。
また、オフライン契約の際は契約書を締結して会社情報を登録した上でアカウントを発行するという手順に時間を要していましたが、オンラインアカウント契約の場合はそれらがすべてオンライン上で実施可能になったことで、最短一日で広告配信開始までできるようになりました。さらに、配信する広告の素材についてもオンライン上で簡単に制作できる環境が整えられています(下記クリエイティブサポートツールの項目で詳述)。
TikTok広告の取扱プレースメント
TikTok広告(オンライン/オフライン共に)の配信先はTikTokのみではありません。BuzzVideo、Pangleも含め、世界で7億のデイリーアクティブユーザーをカバーしています。
TikTok広告 オンラインアカウントのサービス概要
広告の目的(商品購入、ウェブサイトの誘導など)と、目標CPCや目標CPAを設定することで、広告システムが最適化配信を行います。実績に合わせて運用調整が行えるので、少額から始めて徐々に予算を増やしたり、目標を変更することが髄時可能です。他の広告プラットフォーム同様にターゲティングも設定できます。
クリエイティブサポートツール
動画広告を配信するための動画クリエイティブを手軽に作成する方法として、TikTok Adsではクリエイティブサポートツールがいくつか用意されています。スマートマイクロムービーと動画テンプレートはTikTok Adsアカウント上で提供されているため、特に容易に利用できます。
スマートマイクロムービー
機械学習により、静止画・動画素材、またはウェブサイトの情報から半自動的に動画素材を生成できるとのことです。「画像から動画を作成」「ウェブから動画を作成」などを選択し、ビジネスに合わせた動画が作成できます。ランディングページの内容に合わせて作られた広告なので、広告内容とランディングページの内容は一貫性が保てるのではないでしょうか。
動画テンプレート
テンプレートとBGMを選択し、画像をアップロードしたり、テキスト入力することで動画が作成できるそうです。37種類のテンプレート、302曲のBGMをからカスタムできるので、元動画を撮らずに動画を作成できることがメリットです。
TikTok AdStudio
こちらは動画広告制作に特化したアプリケーションで、TikTokで撮影したようなエフェクトでの加工や文字編集が直感的な操作で簡単にできるそうです。筆者もストアからアプリをダウンロードし、早速ショートムービーを作成してみました。字幕は様々なフォントから選ぶことができ、好きな位置に著作権の保証された音楽を埋め込むことができます。
▼編集タブ概要
▼トランジションタブ概要
▼音楽タブ概要
TikTok AdStudioは動画編集の要素がメインのアプリなので、広告の元となる動画にこだわりたい場合に活用できそうです。
2017年に広告配信サービスの開始、2018年ショート動画アプリ『musical.ly』と『Tik Tok』が統合強化され、2019年から本格始動したTikTok広告。日本での月間利用ユーザー数は950万人にのぼり、他のソーシャルメディアと比べると数は大きくないものの、存在感は目をみはるものがあります。今回オンラインアカウントサービスがローンチされたことにより、TikTok広告がより身近なものとなり、ますます広告プラットフォームとして重要性が高まりそうですね。