CriteoのWeb Considerationが正式にローンチ
2020年3月18日、Criteoが、Web広告における検討段階のユーザーを対象とした広告プロダクト、「Web Consideration」を正式にローンチしました。
参考:
CriteoのWeb Considerationとは
Web Considerationとは、1st Party データ(広告主が保有する自社ウェブサイトへの訪問者に関するデータ)をリアルタイムでCriteo AIエンジンを使って分析することで、付加価値の高い見込み顧客のターゲティングを可能とし、顧客サイトのトラフィック増加を目的としたプロダクトになります。
そのため、Criteoダイナミック リターゲティングと違い、CV数の増加やCPAをKPIとして設定するのではなく、訪問者数や訪問単価などをKPIとして設定します。また、エンジンもVISITO(訪問最適化)でCPM入札となります。
すでに導入実績のある会社では2倍のトラフィックを生成し、ビジネスが30%成長しているという事例があります。
CriteoのWeb Consideration をベータテストで導入いただいた、急成長の女性向けファッションブランドの株式会社DHOLIC FBL マーケティング企画1部の犬走 萌音氏は、次のようにコメントしています。「Criteoと提携してから、他社のソリューションと比較して2倍のトラフィックを生成、ビジネスが30%成長しました。 Criteoの類似オーディエンスにより、購買に近い新しい見込み顧客にターゲットし、サイトに誘導することが可能となりました。このアッパーファネル層の顧客向けキャンペーンによりブランドを大きく成長させることができ、結果に非常に感銘を受けています。」
Web Considerationでは、多様かつ複合的に、以下のオーディエンスを選択可能です。
- 類似オーディエンス:既存ユーザーに類似した、新しいオーディエンスにリーチします。
- コマースオーディエンス:Criteo が保有する1st Party データから、300種類以上のカテゴリーにおいて関心度の高い見込み顧客を選ぶことが可能です。
- カスタムオーディエンス:離脱したユーザーに対してリエンゲージメントを図ります。
Criteoは脱リターゲティング企業へ
Criteoといえば多くの人がリターゲティング企業として認知しているでしょう。しかし、近年はCriteo Customer Acquisitionやアプリ向け広告、そして今回のWeb Considerationなどリターゲティング以外の広告プロダクトを正式ローンチしており、マーケティングファネル全体をカバーできる企業に変化しつつあります。
GDPRやCCPA、そして2020年1月に発表されたGoogleの3rd Party Cookieの廃止など、アドテク企業にとっては厳しい状況が続いています。このような状況ではありますが、新プロダクトの発表などの進化をし続けるCriteoが今後どのような対応をしていくのか、引き続き注目してきたいと思います。