世界初の課金モデル「CPiV」
アウトストリーム広告市場において世界的マーケットプレイスを展開するTeads.tvの日本法人であるTeads Japan株式会社(以下Teads)は、2019年1月18日(木)に、ランディングページへの新規訪問者のみを課金対象とするCPiV(Cost Per Incremental Visitors)モデルの広告ソリューション「Teads Ture Visits(以下TTV)」をローンチしたと発表しました。
参照元リンク:PR Times
ディスプレイ広告の課金モデルにはCPC課金やCPM課金などのモデルがありますが、CPC課金モデルでは誤クリックや意図しないクリックにより、ランディングページが表示される前に離脱したユーザーをもカウントし、課金されてしまうという課題がありました。Teads によると、クリックした人の50%以上はランディングページに遷移せず、余分にコストがかかってしまっているという現状があるそうです。
純粋な新規訪問ユーザーのみを対象に
今回ローンチされたTTVの課金モデルであるCPiVは、クリック後にランディングページが読み込まれた訪問者かつ、純粋な新規訪問ユーザーのみに課金するモデルで、デジタル広告業界では世界初の広告ソリューションとなります。
新規ユーザーの計測方法としては、TTVから発行される計測タグをランディングページに実装することで、過去28日以内に訪問したことのないユーザーを計測するようです。
また、Teads広告以外の広告ソースから訪問した場合であっても新規とはカウントされず、課金対象にはなりません。これにより誤クリックなどによる早期離脱者への無駄なクリックコストをかけることなく、純粋に該当ページに興味を持つ新規ユーザーの獲得が見込めます。
Teadsはアドフラウド対策にも力を入れており、ボットを識別し、実際のユーザーを見分けるために、IAS、Moat、Double Verifyなどの3rdパーティの検証者との統合を実施しているようです。「本当に興味のある(=ランディングページを確実に表示させている)実際のユーザーのみを課金対象とする」というTTVの課金体系からも、フラウドフリーなクリックを徹底するTeadsの思想が垣間見えます。
参考リンク(英語のみ)
Teads Studioとの組み合わせにも期待
Teadsは、すでにあるクリエイティブ素材を使って、独自の知見をもとに工夫や装飾を施すことのできるクリエイティブ制作ツール「Teads Studio」もリリースしています。Teads Studioは高いCTRが見込めるため、TTVを組み合わせることで効率よく新規ユーザーをランディングページに誘導することが期待できそうです。(※現時点ではTTVはディスプレイ広告でのみ適用可能)
参考リンク:Teads Studio (英語のみ)
現在のところ、TTVはプレミアムなパブリッシャーで構成されるTeadsネットワーク内で配信される広告においてのみ適用できるディスプレイ広告です。無駄なコストをかけずに、純粋な新規ユーザーを獲得するための施策を検討している方には良いのではないでしょうか。
同課金モデルが認知されることで、ディスプレイ広告を運用する際の新たな選択肢が広がるかもしれません。