Amazon広告 スポンサー広告の2018年の現状とアップデートまとめ

Amazon広告 スポンサー広告の2018年の現状とアップデートまとめ
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第三の広告プラットフォーム、Amazon

 

デジタル広告業界で大きな存在感を示してきたAmazon。もはやECに携わるマーケターにとって見逃せないプラットフォームとなっています。

eMarketerは「AmazonはUSにおいてGoogle, Facebookに次いで第3位のデジタル広告プラットフォーム」と位置付け、USの広告主は2018年、Amazonに46.1億ドルを費やすと推測しています。これはUS全体でのデジタル広告支出の4.1%に相当し、2020年には7.0%まで拡大する見込みを立てています。

 


Image source: eMarketer

 

日本においてもAmazonの注目度は高く、デジタルインファクトの調査では今後の成長性がある広告プラットフォームとしてAmazonが最も多く挙げられました。

筆者の肌感覚としても2018年はAmazonについて相談・質問されることが急激に増加し、業界全体がAmazonの動向に注目して実際に出稿を開始する数も増えてきているように思います。
実際、大手広告代理店においてもAmazon専門部署やコンサルティングサービスの立ち上げが多く発表されています。

 

【今後の成長性がある】(n=101、MA)


Image source: デジタルインファクト

 

Amazonには複数の広告プロダクトがありますが、eMarketerによるとUSにおいて86.5%のマーケターはスポンサー広告(旧Amazon Marketing Services、AMS)を使用しており、スポンサープロダクト広告が 79.8%、スポンサーブランド広告(旧ヘッドライン検索広告)が 72.5%、商品ディスプレイ広告が66.8%を占めるとのことです。

 


Image source: eMarketer

 

このような実績からもAmazonがスポンサー広告に注力するのは当然のことと言え、2018年はスポンサー広告の大きなアップデートが相次いだ1年でした。

以下、テーマごとにアップデート内容をまとめましたので1年の振り返りとして参考になれば幸いです。

 


 

1.Amazonの各広告サービスが統合

 

Amazon Media Group (AMG)、Amazon Marketing Services (AMS)、Amazon Advertising Platform (AAP)…と複数あったAmazonの広告サービスですが、2018年9月より統合、新名称「Amazon Advertising」に変更されました。

しかし名称が統合された以外に各広告サービスをつなぐような大きなアップデートはなく、スポンサー広告への注力と相反し、「Amazon Advertising」としての総合的なエコシステム構築に対する期待は2019年以降に持ち越しとなりました。

 

 

2.スポンサープロダクト広告の強化

 

検索連動型(キーワードターゲティング)であったスポンサープロダクト広告にて商品ターゲティングができるようになったり、オートターゲティングの場合はターゲットとの一致度合いで入札調整できる機能の追加があったり、主力商品らしい機能強化が目立ちました。

一方、追加された機能における配信結果の詳細はレポートでも取得することができないものもあり、透明性については今後のアップデートが待たれます。

また(スポンサーブランド広告でも同様ですが)キーワードターゲティングにおいて、漢字/カタカナ/ひらがな/英字などの表記揺れをあまりカバーしないため表記揺れワードの複数登録が必要だったり、単語の意図しない箇所で分割・マッチングが起きたりといった日本語独自の問題もあり、今後日本においてシェアを拡大していくにはローカライズも課題のひとつとして挙げられるでしょう。

 


 

3.管理機能の強化

 

旧管理画面から新管理画面へのアップデートが行われたのも2018年、7月頃のことでした。このメジャーアップデートによりパフォーマンスのグラフ表示やフィルター機能の強化(マッチタイプやキャンペーンタイプでフィルターができるようになり、管理性が大幅に向上しました!)、読み込み速度の向上などが実現しています。

また12月には「ポートフォリオ」機能が登場し、複数キャンペーンを包括するグループの作成、パフォーマンス管理や請求書の小計表示などに対応しました。これにより「Excelでの管理が基本」とまで言われていたスポンサー広告の、管理画面での管理効率が大幅に向上しています。

筆者は2018年のアップデートの中でもこの「ポートフォリオ」機能は特筆すべき最良のアップデートと感じていますので、ぜひ使い勝手をご確認ください。

 

 


 

2018年はUnyoo.jpでもAmazon広告に関するイベント開催、インタビューの実施など注力して取り上げてきました。

まだイメージがつかず情報収集中の方やいざ出稿を開始してみたものの手詰まり感のある方へのヒントになるかと思いますので、ぜひ以下の記事もご参照ください。

 



 

2019年も進化していくだろうAmazon広告、 有益な情報をお届けできるようUnyoo.jpでは引き続き注力してまいります。来年もどうぞよろしくお願いいたします!

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