「協賛企業に聞く!」では、10月10日(水)に行われるATARA LIVE 2018に出展する協賛企業から、データドリブンマーケティングに対する取り組みやイベントに向けての意気込みなどをお届けします。第7回はドーモ株式会社でプリセールスソリューションズ ディレクターを務める奥野和弘さんにお話を伺いました。
―ドーモ株式会社について教えてください
2010年にOmnitureの共同創業者・CEOであったジャシュ ジェイムズが、経営者が自ら必要とするデータにリアルタイムにアクセスできないことに疑問を感じ、「すべてのデータ、システム、人々をデジタルにつなぎ、モバイルによるスムーズな協業や意思決定を支援し、ビジネスをより効率的に進める」ことを目指して創業しました。日本への進出は早く、創業翌年の2011年には日本にオフィスを設立しています。
Domoのビジネス最適化プラットフォームはユーザーのニーズに対応できる柔軟性を持っているため、業界・職種の制限なく利用できます。マーケティング部門を含む多くの業務部門で採用され、現在、世界1,600社以上の採用実績があります。
―データドリブンマーケティングについて、どのように捉えていますか?
私自身はマーケティングの専門家という訳ではなく、前職はERP(Enterprise Resources Planning)の大手企業に勤めていました。そういった「素人」目線で初めてマーケティングに接した時、データの量と多様性に圧倒されたことを覚えています。さらに、スマートスピーカーに代表されるIoT機器の普及によって、新たな顧客接点が増え、今後も扱うべきデータがますます増えることは明らかです。
言うまでもなくマーケティングは企業の成長を左右する重要な活動ですから、今後ますます増え続けるデータをいかにリアルタイムに取得し、それをマーケティングパフォーマンスを向上させる形で活用できるかどうかが、マーケティング部門はもとより、経営者に取っても重要なトピックになると思います。
―広告主が抱える課題とは?
先ほども述べた通り、IoT機器などによって生まれた新たな顧客接点からは、今まで以上にパーソナルな情報が取得可能になり、それに対してよりパーソナライズされたメッセージを届けていく必要があります。
一方で、EUにおけるGDPRに代表されるように、個人情報の取り扱いに関する配慮も求められます。日本でも、個人情報保護法制定により個人情報に対する国民の意識が高まりました。しかしながら、個人情報の取り扱いや考え方に関しては、必ずしも各国の足並みが揃っている訳ではなく、ある国や地域で実施可能なマーケティング施策が、別な国や地域では許容されないといった状況も生まれています。
こういった状況の中で、より有効な顧客接点を使って、競合他社より早く、しかも法に則った形でパーソナライズされたメッセージを届けていくためには、膨大なリアルタイムデータを効果的に活用すると同時に、マーケターはより緻密な戦略を練るために考える時間を増やしていかなければなりません。にもかかわらず、依然としてExcelなどを利用したマニュアル作業でデータ収集と分析が行なわれている企業も多く、マーケターの時間の多くが単純なレポーティング作業に奪われており、理想と現実との乖離はますます大きくなっています。
―現在課題を抱える方々に、貴社製品をどのように活用してもらいたいですか?
Domoを活用すると、多種多様なデータソースからデータを収集し、視覚化する作業まですべて自動化できます。Excelなどを利用したマニュアル作業は不要です。
さらに、AIなどの仕組みを活用して、人間には困難な細かい粒度でデータをリアルタイムに監視し、必要な際に担当者にアラートで通知することもできます。こうした機能全てはマーケターに新たな気付きを与える助けとなります。
チャットやタスク管理などチームがコラボレーションするための機能も備わっているので、自分の気づきをチームに共有して、いち早くキャンペーンなどにそれを活かすこともできるでしょう。そして、これらの機能にはモバイルからすべてアクセスできます。
Domoのプラットフォームを活用することで、新たなマーケティングチャネルが現れた際にも、そのデータを統合し活用するのが容易になるだけでなく、マーケターの戦略立案にかける時間を大幅に増やすことができます。マーケターの皆さんには、Domoによって、新たなマーケティングチャネルをいち早く活用できる体制を整え、それを企業の競争力の源泉としてもらいたいと考えています。
―どんな事例がありますか?
日本航空様では、コーポレートブランディング推進部がマーケティングチャネルをまたいだ効果的な顧客エンゲージメントにDomoを活用しています。外部システムとのデータ連携のコネクターが豊富で、データの接続、準備、保存から可視化、分析、共有まで必要な機能がすべて利用できる点にご満足いただいています。
リクルートマーケティングパートナーズ様はDomo活用により、データドリブンかつスピーディーな展開が可能になりました。「かつては初速の効果を出すだけでも時間がかかり、対応策を打ち出せないままキャンペーンが終了することもありました。今では施策改善のための的確な原因の深堀やキャンペーン中の軌道修正が実現されています。」と導入効果を実感していらっしゃいます。日本以外の事例では、国際的な輸送物流の最大手のDHL様のように、IoTとの連携事例も増えています。
―現在新しいプロダクトはありますか?
Domoはクラウドベースなので日々新たな機能が追加され続けています。最近はMR.ROBOTOと名付けられたAI機能を特に強化しています。MR.ROBOTを活用することで、蓄積したデータをもとに未来の数値をシミュレーションすることも容易になります。また、より大規模なデータを多人数で扱うためのガバナンスも強化されています。
―アタラに対してどういうイメージがありますか?
我々はマーケティングに特化したツールを提供しているわけではなく、データドリブンにビジネスを行うためのプラットフォームを提供しています。我々のプラットフォーム上でマーケターのみなさんにとって価値あるソリューションを提供していくために、この領域のエキスパートであるパートナー様の存在は欠かせません。この領域のエキスパートを多数抱えているアタラ様は、我々にとってとても頼もしい存在です。
―ATARA LIVE 2018への意気込みを教えてください。
豪華講演者の方々とご一緒できることを光栄に思っています。プラットフォーマーとしての強みをいかして、マーケティングの枠にとどまらないデータ活用のお話もご紹介できればと考えています。
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