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アプリ広告におけるユーザーエクスペリエンスの向上へ
2018年1月18日、Google は、GDN のネットワークのひとつでアプリ向け広告ネットワークの AdMob が、ユーザーに表示する広告のフィルタリング機能を新たに導入したことを発表しました。
Google AdMob とは、アプリ内に関連性の高い広告を掲載して収益を獲得することができる、アプリ開発者向けの無料のプラットフォームです。アプリ開発者は関連性の高い広告をアプリのユーザーに表示できるほか、アプリに合わせて広告のデザインをカスタマイズすることもできます。
関心が高まるブランドセーフティへの対策
著者は先日にも「 YouTube パートナープログラム」のアップデートに関する記事を執筆しました。ブランドセーフティやアドフラウドへの関心が高まる中、今回の Google AdMob アップデートもブランドセーフティを確保するための対策の1つであると考えられます。
4つのコンテンツラベルを使用して広告のフィルタリングが可能に
ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにユーザーの属性に適した広告を表示することは、収益性の観点からもとても重要ですが、今回のアップデートによりアプリ開発者は、ユーザーに表示する広告をフィルタリングして対象の広告のみを表示することができるようになりました。具体的に、アプリ開発者は以下のデジタルコンテンツラベルを使用して、広告をフィルタリングします。
- G:一般向けコンテンツ(家族向けを含む)
- PG:保護者の判断を要するコンテンツ
- T:13歳以上向けコンテンツ
- MA:成人向けコンテンツ
max_ad_content_rating にデジタルコンテンツラベルを設定すると、指定したラベルによって安全な広告が掲載される仕組みになっています。
例
- max_ad_content_rating がTに設定されている広告リクエストに対しては、ラベルがT、PG、Gの広告を掲載できる
- max_ad_content_rating がGに設定されている広告リクエストに対しては、ラベルがGの広告のみ掲載できる
運用型広告に携わる者として気を付けること
今回の Google AdMob のアップデート受けて、今後アプリ面への広告掲載結果に影響が出る可能性があります。特に Google のポリシーによって制限のある広告コンテンツを扱っている場合、インプレッションの増減や配信先レポートに影響があるかもしれないので、掲載結果をチェックしておくと良いでしょう。
これからも引き続き、ブランドセーフティやアドフラウドにまつわる動向を、広告運用者側の視点からお届けしていきたいと思います。