新たな入札単価調整比が設定可能に
2017年7月26日(米国時間)、Google は AdWords の入札単価調整に「電話番号表示オプション・電話専用広告」の表示頻度が調整可能となる「通話に基づく入札単価調整」機能を追加したことを発表しました。
参考:
1. 新機能追加の背景
「電話番号表示オプション・電話専用広告」は、より多くの顧客と電話でつながるために、7年前に導入されました。電話経由でのお問い合わせは、通常の広告のクリックと比較し、平均で約3倍ほどコンバージョンを獲得しやすい傾向にあるため、より多く電話でのお問い合わせを獲得したいとの声が以前から多く上がっていました。
2. 通話に基づく入札単価調整
今回追加された「通話に基づく入札単価調整」機能では、「電話番号表示オプション」と「電話専用広告」を、ユーザーに表示する頻度を調整することが可能となり、入札単価を引き上げることで、より多くの通話インタラクションを得ることができます。
・対象:AdWords リニューアル版のキャンペーン(※新しい管理画面)
・範囲:-90%~+900%
参考:
3.海外の事例
アメリカでレンタル倉庫サービス(セルフストレージ事業)を営んでいるExtra Space Storage という会社が「通話に基づく入札単価調整」を使用した事例を以下にご紹介します。
電話によるお問い合わせは我々にとって新しい顧客と接するための重要なチャネルです。「通話に基づく入札単価調整」を利用することで「電話番号表示オプション」をモバイルで上位1~2位に表示させることが容易になりました。我々の忙しいお客様は、短時間ですばやくコンバージョンする傾向があるため、広告が上位に表示され、適切な価格と場所でストレージユニットを提供していることをしっかりと伝えることが重要です。「通話に基づく入札単価調整」を使用して入札単価を引き上げて以来、電話によるお問い合わせ数が37%増加し、平均通話単価(cost per call)が22%低下しました。
参考:
「電話番号表示オプション・電話専用広告」は通常のクリックと違い、通話中にクロスセルなどをすることが可能です。「通話に基づく入札単価調整」を上げて電話番号表示オプションをより多く表示させることで、より価値の高いコンバージョンを取得する可能性が高まります。ぜひこの機会に活用してみてはいかがでしょうか。