Google AdWords(Google 広告)の「デバイスをまたいだコンバージョン」がデフォルトで「コンバージョン」に

Google AdWords(Google広告)の「デバイスをまたいだコンバージョン」がデフォルトで「コンバージョン」に

運用型広告レポート作成支援システム glu グルー

2017年3月14日からスタート

すでにGoogle からのメールの案内でご存知の方も多いかと思いますが、2017年3月14日(火)から、AdWords の検索連動型広告とショッピング広告のキャンペーンにおいて「デバイスをまたいだコンバージョン」がデフォルトで「コンバージョン」列に含まれるようになります。

 

「デバイスをまたいだコンバージョン」は下記の図のように、ユーザーが広告をクリックしたデバイスとは異なるデバイスで、広告をクリックせずにコンバージョンが発生した場合のみ計測されていました。

 

 

「デバイスをまたいだコンバージョン」はブラウザ単位(cookie 単位)で計測されていますので、図の例のように、同じデスクトップでのコンバージョンでも会社のデスクトップPC と自宅のデスクトップPC の間でも「デバイスをまたいだコンバージョン」として計測されますし、さらに言えば、ひとつのデスクトップ PC内で、Firefox で広告をクリックし、Chrome で自然検索経由でコンバージョンした場合も「デバイスをまたいだコンバージョン」として計測されますのでご注意ください。

 

今回の変更によって、多くのアカウントで「コンバージョン」数が増加することが見込まれるため、CPA が改善するなどの変化が予想されます。また、自動入札機能を利用している場合、「コンバージョン」数の増加に伴いコンバージョン率が上昇するため、入札単価が上がり、費用が上昇する可能性があります。「キャンペーンの1日の予算」の設定などをあらかじめ確認しておくことをお勧めいたします。

 

「デバイスをまたいだコンバージョン」のこれまで

「デバイスをまたいだコンバージョン」の機能自体は「推定合計コンバージョン」という名前で2013年から提供が開始され、Google のログインID などを利用して、95%以上の確率で同一ユーザーだと確認ができた場合のみ「推定合計コンバージョン」としてカウントされていました。

 

また、2015年にはオプトイン形式で自動入札機能が参照するデータとして利用することが可能になり、2016年には計測の精度を高めたことを発表するなど、ユーザーの行動がクロスデバイス化することに伴い着々と機能改善が行われてきました。

 

参考リンク: 「デバイスをまたいだコンバージョン」のデータが [コンバージョン] 列に含まれ、自動入札で参照できるようになりました

 

 

Google は2015年にグローバル全体のモバイルの検索数がデスクトップの検索数を上回ったことをきっかけに、すべてのプロダクトをモバイルファーストで開発していくことを宣言し、AdWords においても様々なプロダクトアップデートが2016年に行われました。今回のアップデートもモバイルファーストの世界を象徴する変更と言えるのではないでしょうか。

 

自動入札機能を積極的に試そう

Google はこれまでに、「デバイスをまたいだアトリビューション」レポートなど、デバイスを横断したユーザーの動きや費用対効果を分析する機能の拡充を進めていますので、この機会にこれらのレポート機能をお試しすることをお勧め致します。

 

 

また、複数のデバイス間のユーザーの行動などをあらかじめ予測して入札単価調整比などを細かく設定して運用することはもはや至難の業かと思います。「データドリブンアトリビューション」を利用した自動入札などの、新しい機能を積極的に活用していきましょう。

 

 

 

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