マーチャントセンター管理が難しかった背景
2017年3月より、Google のマーチャントセンターでマルチアクセスにが可能になっています。
リンク(参考ヘルプ):
マーチャントセンターは Google のショッピング広告などで利用できる商品データベースツールですが、これまでは複数のマーチャントセンターアカウントにアクセスするためには、それぞれユニークな Googleアカウントを作り、それぞれログインする必要がありました。
それを解消するための手段として、これまでも「マルチクライアントアカウント」という複数のマーチャントセンターアカウントを束ねる親アカウントは存在していましたが、あくまでショッピングモールの管理者やフィードを管理するベンダーなどに利用の範囲が限られていたため、複数のショップを管理する担当者や広告代理店は結局毎回ログインをし直す必要があり、地味に運用負荷がかかっていたと想像されます。
また、広告主側にとっても、商品データベースというデータソースの特性上、シングル・アクセスではデータ管理のオーナーシップを代理店やパートナー企業に渡しにくいという事情もあって、広告を管理する代理店側へ商品フィード管理を任せにくいという問題を抱えていました。ショッピング広告が代理店側で普及しにくい理由の一つだったかもしれません。
Google マーチャントセンターがマルチアクセスに対応
今回、マーチャントセンターがマルチアクセス対応したことにより、1つのGoogleアカウントから複数のマーチャントセンターアカウントにアクセスできるようになりました(最大100アカウントまで)。 同様に、複数のGoogleアカウントから1つのマーチャントセンターアカウントへのアクセスもできるようになったため、今後のアカウント管理の自由度が大幅に上がると考えられます。
マルチアクセス対応によって Google アナリティクスと同様にデータソースをアカウント間で共有できることになるため、管理効率が引き上がり、フィードマネジメントと広告運用の距離がこれまでよりもグッと縮まることが予想されます。
元々「マルチクライアントアカウント」を利用していた大手企業やフィードベンダーには特に影響はないかと思われますが、複数のECサイトを管理している広告運用者にとっては朗報ではないでしょうか。もうブラウザをいちいち入れ替えなくても大丈夫ですね!