2016年8月にオーガニック投稿の1種としてローンチされ、2017年1月に広告として試験運用が開始された Instagram Stories が今後広告フォーマットとしての利用も段階的に開始するとアナウンスされました。
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第一段階としてはキャンペーン目的が「リーチ」に設定されているキャンペーンから利用が可能になるようで、今後数ヶ月かけて他の目的(「動画視聴」、「ウェブサイトクリック」、「コンバージョン」、「モバイルアプリのインストール」など)にも順次対応を拡大予定とのことです。
● ローンチ対象
「リーチ」をキャンペーン目的に設定している全広告アカウントが対象となります。
● ローンチスケジュール
3月1日(米国時間)から開始し、3月7日までに100%グローバルローンチ予定になっています。また、2017年4月中旬には外部リンクを設置できるような開発スケジュールを予定しているとのことです。
● 広告スペック
下図で動画の仕様などについて触れられていますのでご参照下さい。なお、Instagram Stories の動画としてのパフォーマンスは2017年1月にローンチが発表されたビジネスツール内のインサイトでリーチ、インプレッション、リプライ、ストーリーからの移動の件数などが確認できます。
既にローンチ済みのアカウントにはパワーエディタの [配置] セクションで Instagram のプルダウンを開くと下図のように表示されます。
最後に、ベータテストに参加していた Airbnb で Global Head of Social Marketing and Content を務めるEric Toda氏のコメントがありましたのでご紹介します。
“We saw a double digit point increase in ad recall from our experiences on Airbnb campaign that further justifies our investment in ads within stories as they have made a measurable impact for us. Our ability to apply existing targeting and measurement in an experience to reach the right audience, in the right mindset, with the right story at scale has allowed us to achieve the results we were hoping for in a partnership with Instagram.”
(我々は Instagram Stories を広告として活用したことで広告想起が10%以上増加したことを確認しました。このインパクトは非常に大きく、Instagram Stories の広告への投資が正当なものだったと考えています。 既存のターゲティングと効果測定に加え、適切なオーディエンスに適切な考え方、適切なストーリーで表現するための方法として Instagram Stories を活用することで、Instagram とのパートナーシップで期待していた通りの成果を残すことができました。
2017年1月に試験運用が開始されてからわずか2ヶ月足らずでグローバルローンチに至っていますので、広告フォーマットとして優れた実績が出たのでしょう。
2月にも Facebook で縦長動画を完全にサポート(※)するなど、2017年に入り動画フォーマットの機能強化にますます舵を切っている印象を受けます。今後もソーシャルネットワークならではのユニークなフォーマットの登場するのではないかと思いますので、引き続き要チェックです。
※参考(英語のみ):