ヤフー株式会社(以下、ヤフー)は、中国向けマーケティング領域において、バイドゥ株式会社(以下、バイドゥ)と日本総代理店契約を締結しました。
リンク:Yahoo! JAPAN、百度(バイドゥ)と中国向けマーケティング支援で業務提携
この提携の結果、「百度リスティング広告」および「百度アドネットワーク広告」の国内における販売を行うことになります。また、バイドゥの日本国内代理店商流をYahoo! JAPANの代理店商流に移管します。
「百度リスティング広告」はwww.baidu.comの検索結果画面に広告を掲載するサービスで、中国における検索連動型広告シェアの約80%を占めているとしています。また、「百度アドネットワーク広告」は百度がネットワークしている約60万以上の専門サイトにバナーやテキスト広告を掲載するサービスとのことです。
インバウンド需要がますます高まる傾向にある中、日本企業から中国への広告出稿拡大を見越した動きです。ヤフーとしては、Criteo、Twitterに続いて、自社広告サービス以外の有力プラットフォームのサービスを取り扱うという流れが確立してきましたね。ヤフーは強力なユーザー広告主ベース、広告代理店網と支援制度を持っているので、パートナープラットフォームとしても組むメリットはあると考えられます。
英語圏ではない地域のプラットフォームは初ですし、日本ではなく、現地のオーディエンス獲得が主の目的という意味でも初めての試みです。言語の課題をどう乗り越えるかも含め、今後の展開が興味深いところです。