Google 広告(旧Google AdWords)拡張テキスト広告のプレビュー機能がアップデート
2016年7月下旬から利用が可能になっているAdWordsの拡張テキスト広告(ETA)、多くのアカウントで移行が進んでいると思います。既報の通り、管理画面側では既に拡張テキスト広告がデフォルト化していますし、旧来のテキスト広告は2016年10月26日以降は作成または編集ができなくなるという、全世界的に必須な大幅変更の割にはタイトなスケジュールですので、ある程度早めに移行してしまいたい意図が見て取れます。そのうち “拡張” とは呼ばなくなるんでしょうね。
プラットフォーム側としても、2つのスタンダードが並列する状況は品質計算(もっと言うとeRPMの計算)的には面倒でしょうし、特に品質の正規化の計算はややこしいのか、拡張テキストでCTRが大幅に上がったにも関わらず平均CPCも大きく上がるという事例も初期にはよく見受けられました。そのうちこなれてくるとは言え、移行期間は短いに越したことはないでしょう。
もとい、拡張テキスト広告のデフォルト化の一環からか、2016年9月から、管理画面での広告文の作成時に表示されるプレビュー機能に新たに「デバイス別の表示」と、「サンプルの広告」が加わったようです。特にリリースが出ているわけではありませんが、おそらく9月9日頃からロールアウトされているものと思われます。
Google 広告 拡張テキスト広告デバイス別表示と広告サンプル
Google 広告の管理画面で「広告」タブを開き、「+広告」ボタンから新規に広告を作成すると、以下のようにデバイス別に広告のプレビューが表示されます。
もともとプレビューはありましたが、今回のアップデートでデスクトップ(PC)とモバイル表示を切り分けて表示する形式に変更になっています。
これだけだと普通ですが、今回のアップデートで面白いのは、広告作成のプレビューの下に、サンプルの広告が提示されることです。
このサンプル表示は、おそらくデスクトップ表示の際に広告タイトルの2行目が三点リーダ(…)で省略される現在の仕様を反映したものだと思われます。なお、3つ目と4つ目の広告は後半が省略されて三点リーダになっていますが、モバイルでは改行されて表示されているようですので、特にPCの重要性がまだ高い企業では文字数に気をつけるように、という示唆とも受け取れますね。
なお、以下のヘルプページにもあるように、英語のような1バイト文字の場合は、タイトルの1行目と2行目の合計を33文字以内に収めると省略されずにすべて表示されるようです。日本語のような2バイト文字についての記述はありませんが、半角を含めなければ27文字までは許容されると思われます。いずれにせよ、重要な情報は左側(タイトル1行目)に入れておくという基本は押さえておきたいところです。