自動車広告がいよいよ正式に開始
2016年3月30日、Googleは、以前から公表していた新しい業種別広告 Automotive Ads(自動車広告)の開始を正式に発表しました。(ただし発表時は米国のみです)
参考:Inside AdWords: Rev up the car shopping experience with Automotive ads
この自動車広告は、2015年5月の新製品発表会で既にアナウンスされており、最初のお披露目から約11ヶ月後の発表になります。
当時の解説記事:2015年5月版アドワーズ新機能発表と、その詳細解説
メーカーにも、ディーラーにも
自動車関連の検索クエリは既にモバイルがPCを上回っている業種の1つであり、「モバイル経由のクエリは昨年1年間で51%増加」や「自動車の写真を調べるクエリの8割はモバイルから」など、当初の発表どおり、今回の自動車広告はモバイルを優先したユーザー体験を提供することをねらいとしているようです。
自動車広告は Google の提唱する Micro Moments とも密接に関連付けられており、自動車購入における下図の5つのモーメント 「どの車がいいか」 「自分にとっていい車か」 「買えるのか」 「どこで買うべきか」 「まさに決める瞬間」 を、モバイルでのユーザー体験を通じてシームレスにつなげていく役割を担うようです。
具体的には、画面をスワイプすることで車の外観や内観を見ることができ、画像をタップするとその車の詳細情報を確認できる機能を提供するほか、広告内の「Dealer」ボタンを押せば、ローカル情報と連動して現在地近くのディーラーが表示され、試乗予約などもできるようになるとのこと。
自動車メーカーは新製品のブランド広告をよりリッチに、ディーラーは実売に向けた動線確保として、それぞれ活用ができそうです。現在は米国限定ですが、事例に既に北米トヨタが出ていますし、近い将来日本でも利用が可能になるのではないでしょうか! 楽しみに待ちたいと思います。