本当に必要最低限の指標にだけに絞る
運用型広告で最も困ることが、運用の数値が安定しないことです。特に、経験が浅い時期は不安定から、様々な指標を動かしてしまいがちです。結果、不安定な原因の特定が出来ず、悪化させてしまう結果に至ります。
では、どの指標を見ると安定した運用ができるのでしょうか。実は、定点観測する中心指標は下記の3つだけです。
Imps:広告表示回数 Click:クリック CV:成果数(お問合せ、購入など)です。
この3つの基本指標を追いかけて運用を進めていくことで、全ての指標を網羅します。3つの基本指標を機転に指標を読み解いていきましょう。
広告表示から成果までの質を流れに沿って確認する
それでは、基本3指標から導き出せる指標を確認します。
導きだされた指標はClick÷Imps = CTR(クリック率)とCV÷Click = CVR(成果率)で
CTR(クリック率)はImps(広告表示)や広告文の質に関わる指数で、CVR(成果率)は
Clickの質に関わる数字です。
また、Avg.Position(掲載順位)は、Imps、CTRにも影響するので、注意して下さい。
まず、この入口から出口までの指標の安定させることが、初期運用では大切です。特に、最初のImps(広告表示)が安定しないと成果に結びつきません。Imps(広告表示)は規模ではなく、的確なImps(広告表示)が重要です。
次に、Cost(金額)に関する指標を読み解きます。
Click×CPC(クリック単価) =Cost です。
ここでは、Costの増減の原因が、ClickとCPCのどちらなのかを確認します。
Clickの増加が原因なら、入り口のIpmsが増えた可能性もあります。
Cost(金額)に関わる部分ですので、増減の要因をしっかりと確認します。
最後に、CV(成果数)から導き出せる指標を確認します。
CPA(獲得単価)が導きだされます。獲得単価は、運用では最終的な指標で重要な指標です。しっかりと確認しておきます。
まとめ
3つの指標を起点に、運用型広告で確認可能な指標の成り立ちを確認してきました。四則計算だけで導き出せる、とても単純な指標です。経験を積むことでいろいろな指標を同時に見ることは出来るようになってきますが経験が浅い時期は、この3つの指標に絞って運用を進めてみて下さい。
下記に、全ての指標をひとつの図にまとめておきます。必要な時に確認することをお勧めします。
補足事項:CPA(獲得単価)の計算方法について
1つにまとめた図の補足説明です。青色の三角形の部分を注目して下さい。
CPA(獲得単価)は、Cost(金額)÷CV(お問合せ、購入など)で計算できますが
CPC(クリック単価)÷CVR(成果率)でも計算可能です。