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ディスプレイ広告において画像生成AI 機能の提供を開始
2025年1月21日、LINEヤフー株式会社はディスプレイ広告(運用型)において、生成AIを活用した画像の自動生成機能の提供を開始しました。今回のアップデートによって、入稿されている画像を異なるサイズで生成する機能が追加されました。
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画像生成AI機能とは
画像生成AI機能は、AI(人工知能)を使って新しい画像を作り出す機能です。例えば「昼寝をしている猫」の画像を作りたい場合、その指示をテキストで画像生成AIに伝えると、AIが指示した内容の画像を生成します。
今回、Yahoo!ディスプレイ広告で提供が開始された画像生成AI機能では、管理画面にアップロードされている画像をリサイズすることが可能です。
実際の使用方法
2.「+画像を追加」→「画像」をクリックすると「+ファイルを選択」というボタンが表示されます。そのボタンをクリックして、リサイズしたい画像を画像ライブラリに入稿します。
3.広告を編集するページに画像ライブラリの画像が表示されます。
4.追加済みのアセット(画像)の「AI拡張」をクリックすると、画像生成が開始されます。
※参考リンク:
画像生成AI機能を実際に使ってみた
実際の使用例①要素が多い画像の場合
使用例①の元画像のサイズは1200×628ピクセルの横長画像でした。AI拡張により1200×1200ピクセルのサイズが生成されましたが、一部が元画像と違うロゴが生成されました。上記の例だとこのまま使用することはできません。
実際の使用例②シンプルなデザインの場合
画像生成AI機能使用後
使用例②では元画像のデザインがシンプルだったこともあり、ほどんど違和感のない画像が生成できました。
実際の使用例③画像を大きくしたい場合
最後に300×300ピクセルのサイズの画像で画像生成してみました。
若干、背景の薄い水色に色ムラが出た部分が気になりましたが、背景が濃い青の部分は問題ありませんでした。背景の色によってはうまく画像生成できそうです。
画像生成AI機能はどのような画像で使用しやすいか
現時点では、以下のような画像であればAI拡張機能を使用しやすいと考えます。
- 背景が無地かつ濃い色の画像
- テキストが少ない画像
- シンプルなデザインの画像
同じデザインの画像を複数の画像サイズで入稿することで、より多くのデバイスや配信面に広告を配信することができます。複数の画像をリサイズするには時間がかかりますが、シンプルなデザインの画像だけでもワンクリックでリサイズができれば工数削減になるでしょう。
以上の三つ以外の画像でもテストした結果、使用例②のように背景がシンプルなものだとうまく活用できそうな画像が生成されやすいですが、使用例①のように文字やロゴが多数入っている画像だと、文字が変形したり、不要な模様が生成されやすく、活用が難しくなる傾向が見られました。使用例③のように、シンプルな背景でも色ムラが出ていないかどうかに注意する必要があります。生成AIの使用は工数削減になりますが、人の目での確認を入れるべきです。
今回の発表についてのコメント
今回の発表は画像生成に関する機能についてでしたが、2024年7月には広告文を生成AIが提案する機能が提供されています。
※参考リンク:
ただし、現時点ではAIが生成するクリエイティブは、そのまますぐに使用できるものではない可能性が高いと考えています。今後もさまざまな媒体で生成AIを使用する機能がアップデートされることが予想されます。最新の情報をピックアップして、上手にAIを活用できるとよいですね。
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