Microsoft 広告 アカウントマネージャーに聞く第26回:マルチフォーマットキャンペーンがローンチ(2025年2月アップデート)

Microsoft 広告 アカウントマネージャーに聞く マルチフォーマットキャンペーンがローンチ

Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第25回ではMicrosoft広告タグにおける同意モード実装のアップデートなどについてお伝えしました。第26回では2025年2月4日発表のアップデート内容をお伝えします。

※参考リンク:New Performance Max tools and other product updates for February

PMAXの新機能が試験的にローンチ

2024年に数回新機能がローンチされていたPMAXですが、2025年に入ってもさらに新機能のローンチが続いています。

今回は下記の通り、ターゲティングや測定、最適化と多岐にわたるアップデートが実施されました。

  • PMAXで設定するLinkedInプロフィールターゲティングにおいて、米国、カナダ、英国、オーストラリア、フランス、ドイツでの提供が開始
  • オーディエンスセグメント別の分析及び個々のアセット別実績の確認が全アカウントにてレポート可能に。今後更なるアップデートとして、「オーディエンスセグメント別に最も効果のあったアセット」のようなインサイトレポートの作成も可能となる予定
  • コンバージョン値の設定ルールがPMAXも含めたMicrosoft 広告のすべてのキャンペーンにてアップデート。場所やデバイス使用状況などのビジネス固有の要素に基づいてリアルタイムで値を調整できるようになり、自動入札の精度が向上
  • まだテスト段階だが、新規顧客の獲得を目標とした入札戦略にて、新規顧客を具体的にターゲティングできるようになり、新規顧客への入札額を増やすか、新規顧客の獲得のみに注力するかを選択できるように

※参考リンク:Create a Performance Max campaign

新規顧客獲得の最適化に重点を置いた設定を行った際のイメージ図

新規顧客獲得の最適化に重点を置いた設定を行った際のイメージ図


画像出典:New Performance Max tools and other product updates for February

なお、スマートショッピングキャンペーンからPMAXへの移行も2024年より順次進行していましたが1月末段階で移行が完了したとのことです。該当する広告主へはメール通知も配信されているようなので、ご留意ください。

また、検索広告の動的検索キャンペーンにおいてもPMAXへのアップグレードが簡単に実施できる機能がリリースされています。検証結果ではこのアップデートによりコンバージョンの増加(同様のCPAまたはROASで平均 24%の増加)といった成果が確認できているようです。

※参考リンク:About upgrading Dynamic Search ads to Performance Max

動的検索広告からPMAXへアップグレードした際の推奨事項イメージ図

動的検索広告からPMAXへアップグレードした際の推奨事項イメージ図


画像出典:New Performance Max tools and other product updates for February

検索広告キャンペーンの地域指定が一括対応可能に

検索広告キャンペーンにもアップデートが行われました。こちらはアップデート実施以後に新たに作成したキャンペーンのみで利用可能ですが、地域指定を一括で実施することが可能になっています。

ただし、既存で作成済みのキャンペーンでは設定不可能とのことです。ご注意ください。

インプレッションベースのリマーケティングが全世界で利用可能

過去の記事でも紹介していたインプレッションベースのリマーケティングですが、直近中国で利用可能になったことで全世界にて利用可能となりました。また、Microsoft 広告のエディターから一括設定が可能になっています。

詳細記事もアップデートされているので、改めて確認することをお勧めします。

※参考リンク:Impression-based remarketing: Reach people who have viewed your ads

オーディエンス広告にてマルチフォーマットキャンペーン形式がローンチ

ネイティブ広告、ディスプレイ広告、動画広告といった、Microsoft 広告のオーディエンス広告に存在する様々なフォーマットを一つのキャンペーン内で組み合わせて設定可能な「マルチフォーマットキャンペーン」がローンチされました。特徴は下記のとおりです。

  • ネイティブ広告、ディスプレイ広告、動画広告の様々なフォーマットを同じターゲティングで組み合わせた一つのキャンペーン内で配信管理することが可能
  • 1キャンペーン内で配信管理ができるので、様々な広告フォーマットにわたる予算を簡単に一元管理可能

ネイティブ広告作成画面のイメージ図

ネイティブ広告作成画面のイメージ図


画像出典:New Performance Max tools and other product updates for February

ただし、引き続き個別配信フォーマットごとの広告キャンペーン設定は可能です。一度マルチフォーマットキャンペーンにまとめた後でも、必要に応じて個別でキャンペーンを作成し、管理を分割することも可能です。

ディスプレイ広告、動画広告にインプレッショントラッカータグの設置が可能に

これまではネイティブ広告のみで設置可能でしたが、ディスプレイ広告と動画広告でもサードパーティツールのインプレッショントラッカーの設定が可能となりました。

当対応に伴い、効果測定ツールなどのサードパーティツールにて広告パフォーマンスがより適切に測定できるようになりました。

インプレッショントラッカー設定を行う画面のイメージ図

インプレッショントラッカー設定を行う画面のイメージ図


画像出典:New Performance Max tools and other product updates for February

今回の発表についてのコメント(南)

今回のアップデートは、各広告機能におけるアップデートに関連したものでした。

PMAXやインプレッションベースのリマーケティングなど過去数カ月にわたりアップデートを進めていた機能でさらに機能改善が行われていたり、エディターからの一括変更に対応する機能が増えているなど、広告配信と成果の両面でさらに改善を進めていくべく着実に広告プロダクトの改善を進めている印象を強く感じました。

Unyoo.jpでは、引き続きMicrosoft 広告のアップデートに注目してまいります。

※これまでの連載記事はこちら
連載 Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く
 

 

 

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