目次
Google、デマンド ジェネレーション キャンペーンの新機能を発表
Googleは、2025年1月30日、デマンド ジェネレーション キャンペーンの新機能を発表しました。
※参考リンク:
チャンネル管理機能、GDNへの配信追加
3月より、デマンド ジェネレーション キャンペーンで利用可能なすべての広告面にチャンネル管理機能を追加します。チャンネル管理機能は、ベータ版としてすべてのユーザーに展開され、従来からのYouTube、Discover、Gmailから、広告の表示先を選択できるようになります。また、YouTubeショートに特化した デマンド ジェネレーション キャンペーンを設定することも可能です。
さらに、デマンド ジェネレーション キャンペーンにGoogleディスプレイネットワークの在庫を追加することも追加されました。
YouTubeショートで9:16の縦長画像広告を配信可能に
2月下旬から、YouTubeショートで9:16の縦長画像広告を配信し、より没入感のあるフルスクリーン体験を提供できるようになります。
また、今後数週間のうちに、動画の短縮版を大量に作成できる新機能が展開される予定です。
さらに、デマンド ジェネレーション キャンペーンでは、広告作成フローが改善され、広告に適用する動画の拡張機能の種類を指定できるようになりました。必要に応じて、作成フローを取りやめ、動画を直接手動で編集することもできます。また、Google広告以外のクリエイティブ関係者と広告プレビューを共有できるようになり、フィードバックや承認プロセスをより効率的に行うことができます。
新しい購買体験
今後数週間以内に、Google Merchant Center アカウントを持つ広告主には、より深いレベルでの商品発見を可能にする新しいデマンド ジェネレーション体験を、商品フィードとともに展開する予定です。ユーザーは、広告から直接、商品の詳細情報に瞬時にアクセスでき、商品詳細ページから別のページへとシームレスに遷移することができます。
さらに、デマンド ジェネレーション キャンペーン向けのローカル在庫広告を商品フィードで提供すれば、オンラインの買い物客を実店舗に誘導し、近くの店舗に足を運んでもらうために、リアルタイムでローカルの商品の在庫状況を表示することができます。その上で、来店重視のスマート自動入札でオンライン販売と店舗訪問の両方を最適化することで、オムニチャネル戦略を実現できます。
レポーティング機能の追加
最後に、Google広告に新しいレポート用カラムを導入し、ソーシャル広告と比較したデマンド ジェネレーション キャンペーンのパフォーマンスや、予算決定に役立つ情報をより理解しやすくします。これらのカラムは、今月から世界中の広告主を対象に展開が開始され、ソーシャル広告プラットフォームのパフォーマンス測定方法に合わせてビュースルーコンバージョンを含める予定です。また、デマンド ジェネレーション キャンペーンのインパクトを他のGoogleキャンペーンから分離し、チャネル全体でより比較可能なビューを提供します。
動画アクション キャンペーンに関する注意点
昨年、動画アクション キャンペーンがデマンド ジェネレーション キャンペーンにアップグレードされることが発表されました。現在、動画アクションキャンペーンを利用中のユーザーに向けて、アップグレードの主なマイルストーンと重要なFAQの回答が公開されました。
- 4月より、チャンネル管理機能のリリースに伴い、Google広告およびディスプレイ&ビデオ 360プラットフォームで動画アクションキャンペーンを新規作成できなくなる
- 7月より、Google広告の動画アクション キャンペーンは自動的にアップグレードされる。このアップグレードプロセスには数か月かかる場合があり、すべてのアカウントが同時にアップグレードされるわけではない
- 7月より自動アップグレードが適用される前に、ユーザー自身でデマンド ジェネレーション キャンペーンへのアップグレードを開始し、キャンペーンの完全な管理を維持することを推奨
- アップグレードツール(3月に利用可能)を使用して、これまでの動画広告キャンペーンの設定と学習結果を新しいデマンド ジェネレーション キャンペーンに適用可能
- 新しいデマンドジェネレーションキャンペーンは、設定を調整するまでは、YouTubeとGoogleの動画パートナー(オプトインした場合)のみで配信される
- デマンド ジェネレーション キャンペーンのチャンネル管理機能は3月にベータ版としてリリースされる予定だが、現在動画アクション キャンペーンでYouTubeのみで配信しているように、YouTubeのみで配信を継続することが可能
- 幅広い在庫や類似セグメントなど、デマンド ジェネレーション キャンペーンの新機能や拡張機能に即座にアクセスするには、新しい デマンド ジェネレーション キャンペーンを作成するか、コピー&ペーストツールを使用して、今日中にアップグレードすることを推奨
今回の発表についてのコメント
世界的な衣料品および家庭用品小売業のマークス・アンド・スペンサー(M&S)は、デマンド ジェネレーション キャンペーンを使ったテストで、CPAを66%削減し、ROASの予測値を186%上回る結果を出したとのことです。また、このキャンペーンは、同社の有料ソーシャルキャンペーンと比較しても、良好な結果を残したことがわかったとしています。
さらなる効果を高めるための機能実装はもちろんのこと、配信面を拡充しつつ、機械学習で最適化配信をするだけでなく、ユーザーが配信先の制御をできるよう柔軟性を持たせた点は非常に評価できます(GDNを組み込むことによる一定のボラティリティをオフセットする目的では)。ピンポイントでのデマンド ジェネレーション キャンペーン活用は増えるのではないでしょうか。