2025年新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。旧年中はUnyoo.jpをご愛読いただき誠にありがとうございました。
昨年は、能登の震災という大変悲しい年の始まりとなってしまいましたが、干支「甲辰(きのえたつ)」が「急速な成長や変化が起きる年」を表すとのことで、さまざまな印象深い出来事がありました。
- パリ五輪で日本のメダル数は海外開催で過去最多を更新
- 全米女子ゴルフでは、五つのメジャー大会中、日本人が二つの大会で優勝(全米女子オープン優勝の笹生優花選手とアムンディ・エビアン選手権優勝の古江彩佳選手)
- 横浜DeNAベイスターズ26年ぶりの日本シリーズ優勝
- DH(指名打者)でのMVP獲得は史上初の快挙となった大谷翔平選手の活躍
など、スポーツ界では変化と成長を感じられる素晴らしい年でした。
日本のことは、よく失われた30年などと言われることもありますが、スポーツ界だけは躍進の30年ですよね。
一方、政治では、米国大統領選でトランプ氏勝利と上下両院での共和党過半数獲得。日本では衆議院選で自公連立与党の過半数割れと、かなり大きな変化が起きた年となりました。その後、行われた日本の地方選挙においても、既成政党の影響力低下か?と思われるような変化がいくつか見られました。
インターネット広告がマス4媒体の合計金額を上回ったのは2021年でしたが、マス媒体の情報としての影響力は若年層を除き、引き続き格段に強いと思っていました。しかし、ここにきてネットの情報もマスメディアと同等に吟味することが普通の行為として全世代的に広がってきているように感じられ、昨年はそうした変化が政治への影響力を増していることが、はっきりと確認できたようにも思えます。
さて、今年はどんな年になるのでしょう?
2025年の干支は乙巳(きのとみ)です。乙(きのと)は十干(じっかん)で、木の要素を持ち、しなやかな伸び、横への広がりを連想させ、巳(み)はヘビが脱皮を繰り返すことから、生命力の強さ、変化、再生を意味するそうです。そうしたことから乙巳(きのとみ)は「再生、変化の繰り返しと柔軟な発展」が期待できる年と言われています。
オンライン・マーケティング業界では、昨年実施と公言していたGoogleのサードパーティ・クッキー廃止は延期となり、いまだ出口が見えない中での試行錯誤が続き、アドレサビリティ(Cookieを使わずにデジタル広告を適切なターゲットに届けるための技術)も注目を集めています。AIによる自動化はプラットフォーム側で急速に進むとともに、広告運営者が現場で生成AIと向き合う流れはさらに加速していくのは間違いありません。各所で勃興中のリテールメディアは順調に市場を広げている一方で、MFAに代表される広告の悪用も深刻な問題です。
相変わらず変化の激しい業界ではありますが、個人的にはインターネット広告の仕事を大きく変えてしまったGoogle アドワーズ広告の登場以来の大きな変化の波がAIの浸透によりもたらされつつあるように感じています。
昨年から引き続き、運用型広告に従事する人々のオペレーションは質、量共に変化の真っただ中にあり、2025年は干支が指し示す「再生、変化の繰り返しと柔軟な発展」を予期させます。しんどい面も多々ありますが、変化を楽しみ、臨機応変に取り組んでいきたいところです。
さてUnyoo.jpですが、昨年は運用型広告の基礎情報を充実させてきましたが、その中では特にMeta広告(Facebook、Instagram)やTikTokといったSNS広告に関する記事が人気でした。全世代スマホ全盛の今、あらためて利用者のサービス利用動向の変化に呼応した広告運用の流れと捉えています。
業界でユニークな取り組みをされている企業様との対談も活発に行ってきました。
弊社代表取締役CEOが数年前より注目し続けているリテールメディアについて、さまざまなチャンネルで情報発信をしています。
Unyoo.jpの記事
リテールメディアサミットでの登壇
書籍での特別寄稿参加
本年も引き続き、業界の旬な動向、最前線で興味深い取り組みをされている方々の息吹、そして長年積み上げられた知見による分析やノウハウなど、実用的で納得感のある記事を多数お届けしていきたい所存です。
本年もUnyoo.jpをどうぞよろしくお願いいたします。
Unyoo.jp編集部
編集長 佐藤康夫