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Microsoft 広告の2024年主要アップデート記事をまとめました
本記事では、2024年のMicrosoft 広告、主要アップデートをピックアップしました。Unyoo.jpで取り上げたアップデートとあわせて、ぜひご一読ください。
PMAXキャンペーンに対する継続的なアップデート
2023年のリリース時より注力されてきたPMAXですが、2024年は3月から全市場で利用可能になっただけでなく継続的にアップデートが実施されています。3月にはGoogleの検索広告 360との連携開始がアナウンスされ、9月には連携が開始されただけでなく、Googleからのインポートが直接Microsoft 広告のPMAXとして認識されるようになりました。
また、GoogleのP-MAXと同様の流れとして、8月にブランド除外機能が追加。9月に検索テーマのキーワード指定が追加され、さらに「検索語句レポート」の取得が可能になるなど、2025年にもさらなるアップデートが想定されるほどに著しいアップデートが続いています。
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入札戦略に関するアップデート
入札戦略設定のアップデートでも目覚ましい変化がありました。4月発表のアップデートではディスプレイ広告のうちネイティブキャンペーンにおける拡張CPCの導入(と手動クリック単価の設定不可)が行われ、10月からは正式に3方式(拡張CPC、手動CPM、目標値を設定したCPA最適化)に対応するようになりました。また、9月からはポートフォリオ入札戦略にて最大コンバージョン値の指定が可能となっています。
入札機能は他プラットフォームと比較して少し対応の遅れがありましたが、今後のさらなるアップデートが期待されます。
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コネクテッドTV広告に関するアップデート
以前より世界で頻繁に活用されているコネクテッドTV広告は、日本でも利用できる機能の拡充と合わせてアップデートが進行しています。9月からは、Microsoft 広告からもNetflixやHuluだけでなく、グローバルに提供されているさまざまなコネクテッドTVサービスに広告配信できるようになっています。
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動画キャンペーンに関するアップデート
他広告プラットフォームでも管理画面からの入稿が多かった動画キャンペーンについては、6月のアップデートによってMicrosoft Advertisingエディターからの直接入稿、キャンペーン作成にも対応しました。
また、以下の通りオーディエンスターゲティングのアップデートは動画にも適用されていて、今後にも期待が高まります。
なお、Google 広告からのインポートは、動画以外のデータに10月から対応しています。
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オーディエンスターゲティングにおける継続的なアップデート
もともとMicrosoft 広告ではLinkedInのセグメントを用いたターゲティングが可能であるなど、他広告プラットフォームと比べて独自性がありました。
2024年は、10月のアップデートにおいてディスプレイ広告で、翌月のアップデートでは動画広告で、それぞれインプレッションベースのリマーケティングが可能となり、さまざまなタッチポイントで同じようなメッセージを消費者に届けられるようになりました。
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LinkedInデータを用いたリーチの最大化
8月には、LinkedInのターゲティングシグナルが検索広告とオーディエンス広告全体で活用可能となりました。
LinkedInでは、会社、職務、業界別にターゲットを設定できるだけでなく、役職や会社規模でのオーディエンス設定も可能なため、特にBtoBの業種・案件での利活用がさらにしやすくなったことが大きい特徴かと思われます。
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CopilotとMicrosoft 広告との連動に関するアップデート
一般のWindowsパソコンへのCopilotの普及が進行しているのと同様に、Microsoft 広告にもCopilotの提供が開始されたこともまた、今年の大きなアップデートとなります。
5月のアップデートから広告管理画面への一般提供が開始されましたが、直近の9月、10月では管理画面に投影される配信結果に対するヘルスチェックやリコメンデーションだけでなく、広告配信先となるCopilotの結果画面のアップデートも進むなど、PMAX同様に今後の継続的なアップデートが期待される状況となっています。
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生成AIを活用した機能アップデート
他の広告プラットフォーム同様に、Microsoft 広告でも生成AIを活用した機能のローンチが多く行われました。
6月のアップデートではディスプレイ広告にて、8月は動画広告にて、それぞれ生成AIを活用したアセット自動作成機能のローンチが紹介されています。このローンチにより、アセットの自動生成や推奨が管理画面上で案内されるようになっています。
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IASとの業務提携
昨今のデジタル広告で大きな問題となっているブランド毀損に対するアップデートがあったのも、今年の大きな特徴です。6月にプレスリリースが発表されたIntegral Ad Scienceとの提携では、視認性やブランドセーフティ合格率などの一般的な指標だけでなく、DSP限定とはいえMicrosoft 独自のオーディエンスデータに関するレポートの取得も可能になりました。現在では、全ての入札時においてIAS検証が実施されるようになるなど、多岐かつ非常に踏み込んだ業務提携になっていることが特徴です。
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宿泊キャンペーンのアップデート
2024年2月6日までにホテルセンターのサブアカウントが廃止になりましたが、それと前後してGoogle 広告のホテルキャンペーンと同等の機能を持った「宿泊キャンペーン」にアップデートされました。
引き続き日本ではホテル価格広告のみサービス提供されていますが、宿泊件数増加を目的として広告配信を行う際は、今後もアップデートに留意するとよいでしょう。
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以上、Microsoft 広告の2024年主要アップデートまとめでした。2023年に引き続きGoogle 広告に負けじと多くのアップデートが続いた1年となりましたが、CopilotやIASとの業務提携強化といったMicrosoft 広告独自の進化もさらに続いていくものと想定されます。
本記事に掲載していない毎月のアップデートやMicrosoft 広告に関する連載は、以下のリンクからご確認いただけます。