Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第23回ではPMAXやディスプレイ広告で実施された様々なアップデートについてお伝えしました。第24回では2024年11月5日発表のアップデート内容をお伝えします。
※参考リンク:
目次
広告運用に関連したCopilotとの連携強化
日々機能拡張が進むCopilotでは、先月、広告に関連したアップデートが実施されています。
- Copilotの広告は、Copilotとやり取りした画面の下部に表示されるようになりました。表示される情報との関連性がさらに向上し、表示される広告の注釈は以前よりも減少しました。
- 上記の変更を実現するために、広告配信の仕組みも変更されています。具体的には、Copilotとのやり取りのうち、最後の文だけでなく1回のセッションのやりとり全体を認識するようになりました。
またMicrosoft 広告の管理画面上のCopilotには、先月からベータ版として下記の2機能が追加されています。
1.Diagnostics(診断): キャンペーン設定やアカウントの健全性の評価、次に何をすべきかの提案などをCopilotとの会話で実施する診断機能
2.パフォーマンス スナップショット: アカウントまたはキャンペーン固有のパフォーマンス概要と、主要な分析情報や傾向、異常の概要を取得できるパフォーマンスのスナップショット機能
これらにより、キャンペーン管理の面でさらに生産性が向上しています。
動画広告の機能アップデート
先月のアップデートではディスプレイ広告に、入札やターゲティングの機能が追加されました。今月は同じ機能が動画広告に追加されました。
- 入札戦略の選択肢が「手動CPM」「拡張クリック単価」「コンバージョンの最大化(自動入札)」の3項目に
- オーディエンスターゲティングは下記項目の通りインプレッションから購入まで目的に応じた項目を選択できるように
- 購買意向の強いユーザー
- リマーケティングリスト
- 動的リマーケティングリスト
- カスタマーマッチリスト
- 結合されたリスト
- LinkedInプロフィールターゲティング
- 予測ターゲティング
- インプレッションベースのリマーケティング(パイロット版)
予測ターゲティングでは、コンバージョンの可能性が高い新規オーディエンスの発見が可能となりました。
また、インプレッションベースでのリマーケティングが可能となりました。
例えば、広告を閲覧したユーザーに対して、コンバージョン目的の広告を配信するような認知施策での活用が想定されます。
Google 広告の動画キャンペーンをインポートして同期が可能に
先月より中国を除く全世界で、Google 広告の動画キャンペーンをMicrosoft 広告の管理画面にインポートできるようになりました。
動画キャンペーンに関連付けられたすべてのデータがインポートされますが、YouTubeの利用規約の影響で、Google 広告で配信するために設定されている動画はインポート対象外となります。
詳細は、こちらの記事を確認しておくとよいでしょう。
インプレッションベースのリマーケティング導入
先月はディスプレイ広告にて、今月は上記の通り動画広告にてインプレッションベースのリマーケティングが利用可能になりました。
これに伴いさまざまなタッチポイントで同じようなメッセージを消費者に届けられるようになります。
詳細はこちらの記事をご確認ください。
その他のアップデート
その他、以下のアップデートが発表されました。
- コネクテッドTV広告にて、下記のオーディエンスターゲティングの設定が可能に
- 購買意向の強いユーザー
- 類似ユーザー
- リマーケティングリスト
- カスタマーマッチリスト
- ディスプレイ広告のショッピング広告(ショッピングオーディエンスキャンペーン)作成画面がアップデート。新しくキャンペーンを作成する際はデフォルトで商品グループが作成されるように。
- 検索広告のショッピングキャンペーンとの連携が可能に。
今回の発表についてのコメント(南)
今回のアップデートは、主にCopilotや動画広告、ショッピング広告に関連したものでした。
これまで継続的に、主に成果向上に関するアップデートが多かったMicrosoft 広告が、よりリーチやユーザーのタッチポイントに対しても改善とアプローチ向上を図るべく改善を進めている印象を抱きました。
Unyoo.jpでは、引き続きMicrosoft 広告のアップデートに注目してまいります。