Microsoft 広告 アカウントマネージャーに聞く第21回:PMAXキャンペーンでブランド除外などの機能が利用可能に(8月アップデート)

Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く 第21回 8月アップデート

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Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第20回では動画広告のエディター入稿に伴うアップデートについてお伝えしました。第21回では2024年8月6日発表のアップデート内容をお伝えします。

※参考リンク:

PMAXキャンペーンでブランド除外などの機能が利用可能に

PMAXキャンペーンに関するアップデートが7月初めに実施され、ブランド除外やキャンペーン単位の自動生成アセット設定など、広告主が PMAX キャンペーンをより細かく制御できるようになりました。

詳細はMicrosoftから個別で案内されている別記事にも記載されていますが、今後数週間にわたって更なる機能アップデートが実施される予定とのことです。

PMAXキャンペーンでブランド除外などの機能が利用可能に

※画像出典元:https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/august-2024/performance-max-releases-and-other-updates-for-august

生成AIを活用した動画広告のアセット作成

6月のアップデートでは生成AIを活用したディスプレイ広告のバナーアセット自動作成機能のローンチが紹介されました。今回新たに、動画広告においても利用可能になりました。

ローンチされたのは、動画広告の生成AIによるアセットの自動生成や推奨を案内する機能です。

PMAXキャンペーンでブランド除外などの機能が利用可能に

※画像出典元:https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/august-2024/performance-max-releases-and-other-updates-for-august

利用可能になった機能は下記のとおりです。

  • ランディングページの URL を入力するだけで、動画広告の新しい推奨事項が生成される
  • 広告作成中にアセットの推奨事項がインラインで表示され確認可能に
  • さまざまなクリエイティブを選択し、それらのアセットを手動で簡単に編集/調整可能

Integral Ad Science(IAS)との連携を拡大

Integral Ad Science(IAS)との連携が拡大されたことにより、Microsoft Advertising Platform およびMicrosoftのDSPであるMicrosoft Investの広告在庫とサードパーティ広告在庫に関する検証レポート機能がローンチされました。

当機能のローンチに伴い、下記の分析が可能になっています。

  • 視認性、表示時間、完了率、無効トラフィック率、ブランドセーフティ合格率と不合格率などの個別、確認が必要な指標分析
  • ディスプレイ、動画、ネイティブ、CTV キャンペーンのデスクトップ、モバイル Web、アプリ内全体、というそれぞれの配信区分におけるパフォーマンスの総合的な状況確認
  • 広告在庫内のオーディエンスを含む、Microsoft 独自のオーディエンス データに関するレポート (Microsoft Invest でのみ利用可能)。

Integral Ad Science (IAS) 側からもプレスリリースが出されていますが、今後のデジタル広告を取り巻く状況に対しても極めて重要な連携が行われましたので今後のさらなる連携強化が期待できます。

その他のアップデート

その他に以下のアップデートが発表されました。

  • 検索広告にて広告カスタマイザの機能がさらに強化。場所、カウントダウン、動的テキストにも対応
  • レスポンシブ検索広告とマルチメディア広告にて、既存設定の個別アセットがインライン編集可能に
  • 一部海外地域のみ実施可能だったLinkedIn のターゲティングが日本でも設定可能に
  • ショッピングキャンペーンの設定フローがより簡略化

その他、全世界的にCookie同意に関する規制が厳しくなっている現状を踏まえ、ユニバーサル イベント トラッキング(UET)同意モードが全ての広告主に向けて実装されました。

 

今回の発表についてのコメント(南)

今回のアップデートは、主にPMAXやブランドセーフティに関連したものでした。
運用型広告は成果とブランドセーフティの両面で課題が多く、日々運用者を悩ませています。今回のアップデートで提供される機能を活用しMicrosoft 広告のブランドセーフティ対応が強化されたことで、より広告主にとってもユーザーにとってもよりよい配信状況が構築できるようになりました。また、それに伴いブランドセーフティを維持したうえで成果の向上につながる可能性が増えたと想定されます。

また、数カ月連続でクリエイティブに関する自動化機能が改善されるとともに、提供範囲が拡大されており、Microsoft 広告をより活用しやすくなったと感じています。

Unyoo.jpでは、引き続きMicrosoft 広告のアップデートに注目して参ります。

※当記事の内容、所属、肩書きなどは、記事公開時点のものです。

※これまでの連載記事はこちら
連載 Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く


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