目次
- 1 Google Marketing Live 2024が開催!
- 2 今年も主要なテーマはAIの実践:「Google AIをビジネスに活用しよう」
- 3 AIが、クリエイティブ、キャンペーン運用、効果測定の全てに関与
- 4 Googleレンズや、かこって検索の検索結果にショッピング広告が表示
- 5 検索とP-MAXの組み合わせ「パワーペア」
- 6 新しいキャンペーン目標:「利益の最適化」が追加
- 7 ロイヤルユーザー向けのカスタマイズ
- 8 P-MAXのクリエイティブをカスタマイズ可能に
- 9 P-MAXにアセットレベルのレポートが追加
- 10 DV360と検索広告360でデマンドジェネレーションキャンペーンを利用可能に
- 11 デマンドジェネレーションキャンペーンの類似セグメント用リストの最小ユーザー数引き下げ
- 12 YouTubeショート広告のステッカー
- 13 YouTube広告内でスワイプやダブルタップが可能に
- 14 YouTubeショッピングアフィリエイトプログラムを拡張
- 15 BrandConnectが提供する新しいパートナーシップ広告
- 16 デマンドジェネレーションキャンペーンのアニメーション画像広告
- 17 Product Studioでブランドに合った静止画と動画制作機能
- 18 ブランドプロフィール
- 19 ショッピング広告内のハイライト表示
- 20 ショッピング広告でシューズを360度回転表示
- 21 ショッピング広告のバーチャル試着
- 22 動画ハイライト
- 23 Google データマネージャーを全ユーザーに提供
- 24 計測診断
- 25 自動レポート生成
- 26 Meridianを全ユーザーに提供
- 27 最適化案と最適化スコアにAIエッセンシャル
- 28 その他の発表
- 29 今回の発表のコメント
Google Marketing Live 2024が開催!
2024年5月21日(米国時間)、Googleは同社の広告ならびにコマース関連プロダクト群に関する最新アップデートや、開発の方向性を発表するGoogle Marketing Live 2024(以下、GML2024)を開催しました。
※2023年のGoogle Marketing Live:
本記事では、日本時間5月22日午前1時よりライブストリーミング配信されたGML2024のメインセッションであるキーノートスピーチの発表内容に加え、その後、ブログやヘルプで発表された内容を統合した上でまとめています。ぜひご一読ください。
※参考リンク:
今年も主要なテーマはAIの実践:「Google AIをビジネスに活用しよう」
GoogleのSenior Vice President, Chief Business OfficerであるPhilipp Schindler氏によってキックオフされた本イベントは、今年もベイビューキャンパスでの開催・中継で、11回目の開催となるそうです。
今年も冒頭から主要なテーマはAIであることは明白で、特に”Put Google AI to work for your business”(Google AIをビジネスに活用しよう)と、昨年よりも実践で活用しよう、というメッセージが終始伝わってきました。
Schindler氏は、GoogleのこれまでのAIの研究開発の歴史と成果について力説し、Googleの次世代AIアシスタント「Project Astra」をショーケースしました。披露された動画は、AIアシスタントが音声コマンドに応答しながらデバイスのカメラを通して見える物体やシーンを理解し、識別した物に部品に関する質問に答えたりするデモンストレーションでした。実際、識別能力はかなり高く、ほぼ遅延も感じずに自然な会話がAIアシスタントと繰り広げられていました。
また、GoogleのAIを支える第6世代のGoogle Cloud TPU「Trillium」、世界クラスのクラウド設備、冷却システム、地上波/海底ファイバー回線、AIハイパーコンピューターなど、AIインフラ強化を強調していました。
10年以上、1日の検索クエリの15%が過去に一度も検索されたことがないものである、という数字も公表されました。20年ほど前は、月で比較した際は15-20%が同じように新しいクエリだったので、検索の多様性も加速していることが感じられます。創業者であり、前CEOのLarry Page氏は「完全な検索エンジンは、意図を完全に理解し、本当に必要な結果を返すべきだ」と言い続けていたそうで、Googleは25年前から、その実現にフォーカスをしてきて、現在はその中心にAIが位置付けられているとしています。
Google I/Oで発表されたAI Overviewsのユーザーは、より多く検索していて、その結果に満足していると説明しています。また、AI Overviewsで発生したクリックは、遷移先のWebサイトでの滞在時間が長い、質の高いクリックとのことです。
生成AIが検索行動やビジネスに、どういう意味を持つのかについて四つのトレンドを挙げました:
- <トレンド1>ドンピシャな結果を提供する検索:過去6カ月で、5ワード以上の検索は短いクエリの1.5倍も増加
- <トレンド2>複雑な検索を簡単に:何度も再検索の必要なく、一度の検索で必要な結果を提示
- <トレンド3>言葉を超えた検索:画像検索においてはLensは月間120億回検索されるまで成長している。また画像検索の1/4は何らかの商用的な意図を持っている。近く動画検索も可能に
- <トレンド4>答えの先の検索:AIによって情報探索のためのさまざまな情報が整理された検索結果へ
そして、これらの新しい検索体験の中で、広告は必要不可欠なものであると述べています。この後に発表される数多くの新しいプロダクトや機能の中でも、YouTubeの重要性を強調していました。YouTubeはインフルエンサーやクリエイターに支えられていて、Imagen 3、Music AI Sandbox、Veoなど、そのクリエイティブな活動を支えるためのAI支援機能も最近発表されました。クリエイターが増え、コンテンツが増えると、ビジネスにとってはリーチやエンゲージメントが増えたり、ROIが改善したりすることにつながる、という考え方です。
AIが、クリエイティブ、キャンペーン運用、効果測定の全てに関与
新しくGoogle 広告のトップに就任したVice President/General Manager, AdsのVidhya Srinivasan氏は、AIがクリエイティブ、(メディア)キャンペーン運用、効果測定の全てに関わり、三つが相互作用する形で成長と効率化を実現する、というビジョンを持っていると話しました。よりよいマッチングを実現するクリエイティブ、トレードオフのない運用、リアルタイムな効果測定を全て現実のものにする、と自信を見せました。
その反面、AIはマーケターでもクリエイターでもないのでセンスや独創性、クリエイティビティ、戦略的な洞察力、業界の専門性があるわけではなく、それらは引き続き人に依存するものでもあり優位性となる、としています。
すでにAI Overviewsの上部と下部に表示される広告のテストは米国で開始していますが、要望の多かったショッピング広告の表示を米国で開始することが発表されました。また、これらの広告はクエリに対してだけではなく、AI Overviewsの結果に対してもマッチングをするとのことでした。かなり大きな試みですが、高い関連性も期待できそうで非常に興味深いです。
Googleレンズや、かこって検索の検索結果にショッピング広告が表示
今後数カ月間のうちにGoogle レンズまたは、かこって検索の検索結果の上部にショッピング広告が表示されるようになります。
検索とP-MAXの組み合わせ「パワーペア」
AIを活用した検索キャンペーンとP-MAXを組み合わせることで、Googleのチャネル全体で最強のコンバージョンとROIパフォーマンスを実現します。これらを組み合わせることで、Ads Power Pair(Google広告パワーペア)が実現します。これは新機能というより、新しい施策の考え方といったほうがいいかもしれません。P-MAXと、検索広告の部分一致×スマート自動入札の利用によって、平均27%のコンバージョン増を確認しています。これは、この半年で生成AIによる品質、関連性、言語理解の改善によって、スマート自動入札を使っている広告主の部分一致のパフォーマンスが10%向上した、というのが背景にあるようです。
新しいキャンペーン目標:「利益の最適化」が追加
P-MAXキャンペーンとショッピングキャンペーンのキャンペーン目標に、新しく「利益の最適化」が追加されました。スマート自動入札の利益の最適化目標を使用して、利益を最大化できます。今後数カ月で、Merchant Centerのカートレベルのコンバージョンと売上原価のデータを使用して、P-MAXとショッピングキャンペーンで利益を最適化できるようになります。スマート自動入札の利益の最適化目標を使用した広告主は、平均15%の利益改善が見られたそうです。
ロイヤルユーザー向けのカスタマイズ
P-MAXとショッピングキャンペーンでは、ロイヤルティプログラムを競合他社との差別化要因にすることができます。今後数カ月のうちに、ショッピング広告でプロモーションをカスタマイズする全く新しい方法が登場します。例えば、会員限定の限定キャンペーンや特別価格を強調することができます。
P-MAXのクリエイティブをカスタマイズ可能に
P-MAXとデマンド ジェネレーションにおける画像生成に関しては、特定の業界を含むパフォーマンスデータを使って、これらのモデルをチューニングしました。改善された機能は、今後数カ月のうちに順次提供される予定です。
また、今年の後半には、Google AIにブランドの色やフォントなどのブランドガイドラインを提供できるようになり、よりブランドが考えるものに近い広告クリエイティブを制作できるようになります。生成AIが新しい画像を作成するための参照ポイントとして、サンプル画像をアップロードするオプションも表示されます。すでに、うまく機能していることが分かっているアセットがある場合は「Generate more like this(似たアセットをもっと生成)」機能を使って、さらなるバリエーションを作成できます。
さらに今後数週間で、P-MAXやその他のキャンペーンタイプで、Google Merchant Centerフィードの商品画像を含む画像を編集できるようになります。全ての広告主向けに、オブジェクトの追加や削除、背景の拡張、あらゆるサイズ、向き、縦横比に合わせて画像を調整する機能も追加する予定です。AIが生成した画像もP-MAXのレコメンデーションに表示され、ライフスタイル画像を含む新しいコンテキストやシーンで製品を表示します。これらのレコメンデーションは、数カ月以内に一部の製品カテゴリーに展開される予定です。
P-MAXにアセットレベルのレポートが追加
P-MAXに今後数カ月以内に追加されるアセットレベルのレポートでは、各クリエイティブアセットの主要なコンバージョン指標を確認できるようになり、どのアセットが最も効果的かを理解するのに役立ちます。また、プレースメントレポートとYouTubeの除外設定のレポートも予定されています。管理画面上でYouTube動画の除外設定を行うことも可能になります。
DV360と検索広告360でデマンドジェネレーションキャンペーンを利用可能に
デマンドジェネレーションキャンペーンは、今後数カ月のうちにディスプレイ&ビデオ360と検索広告360に展開され、Floodlightを使った測定システムによって最適化されます。
デマンドジェネレーションキャンペーンの類似セグメント用リストの最小ユーザー数引き下げ
類似セグメントは、デマンドジェネレーションキャンペーンでのみ利用可能ですが、今後数週間で、シードリストに必要なユーザー数を1,000から100ユーザーに引き下げることで中小企業でも簡単に作成できるようになります。
YouTubeショート広告のステッカー
今後数カ月の間に、YouTubeショート広告にステッカーが導入され、よりインタラクティブな広告を作成できます。商品フィード、アプリストアの掲載情報、広告キャンペーンから既存の要素を取り出し、クリック可能なステッカーとしてYouTubeショート広告の上に表示します。
YouTube広告内でスワイプやダブルタップが可能に
例えば、左にスワイプしてYouTube内のランディングページに移動したり、ダブルタップして「いいね!」を押したりできます。また、YouTubeショート広告の視聴者を、YouTubeの長編コンテンツに誘導することもできます。
YouTubeショッピングアフィリエイトプログラムを拡張
拡張されたYouTubeショッピングアフィリエイトプログラムにより、対象となるYouTubeクリエイターは、動画、eショート、ライブストリームに簡単に商品をタグ付けできるようになり、視聴者は視聴しながら買い物ができるようになります。今年後半には、米国のShopify PlusとAdvancedの加盟店がこのプログラムに参加し、商品をYouTubeにシームレスに同期できるようになり、どのクリエイターとコンテンツが売上を促進しているかを示すインサイトを利用できるようになります。
BrandConnectが提供する新しいパートナーシップ広告
BrandConnectが提供する新しいパートナーシップ広告により、今後数カ月のうちに、クリエイターが作成した動画をYouTube広告として宣伝することができます。また、これらの動画の視聴者に基づいて新しいオーディエンスセグメントを作成することもできます。
デマンドジェネレーションキャンペーンのアニメーション画像広告
Merchant Centerアカウントを持つ小売業者は、動画広告に加えて、YouTubeショートでアニメーション画像広告を配信できるようになりました。アニメーション画像広告は、商品フィードの画像を使用して自動的に生成されます。
Product Studioでブランドに合った静止画と動画制作機能
Product Studioの新機能は、画像をアップロードし、シーンを説明するプロンプトを追加するだけで、キャンペーンに適したコンテンツを瞬時に生成します。
また、Product Studioでは、1枚の写真から動画を生成することもできます。ボタンをクリックするだけで、商品画像の静止画の一部をアニメーション化し、ソーシャルメディア用の短い動画や遊び心のある商品GIFを作成することができます。Product Studioは現在、オーストラリア、カナダ、イギリス、米国のMerchant Center Next、ShopifyのGoogleおよびYouTubeアプリで利用できます。
ブランドプロフィール
検索におけるショッピングクエリの40%以上が、ブランドや小売業者について言及しています。このことは、買い物客が購入に至るまでの重要なステップで、ブランドについてより深く知ることが重要であることを示しています。新しいブランドプロフィールでは、Google Merchant CenterやGoogleのショッピンググラフを通じて提供された情報をハイライトし、会社の理念やサービスを紹介します。
ビジュアルなブランドプロフィールは、検索やマップのローカルビジネスに提供しているビジネスプロフィールにヒントを得ています。プロフィールは製品やブランドのイメージ、動画、カスタマーレビューで構成されます。さらに、一カ所に現在のお買い得情報、キャンペーン、配送ポリシーを表示します。広告は、この新しいプロフィールとともに引き続きページに表示されます。この機能は、今後数カ月のうちに段階的に展開される予定です。
ショッピング広告内のハイライト表示
今後数カ月でショッピング広告の中に、商品説明やカスタマーレビューの属性情報の中から好意的なものを自動的にハイライト表示します。
ショッピング広告でシューズを360度回転表示
今後数カ月でユーザーは、ショッピング広告でシューズの360度ビューを見ることができるようになります。商品画像を数枚提供するだけで、Google AIが回転可能なシューズの3D画像を作成します。
ショッピング広告のバーチャル試着
今後数カ月のうちに、メンズとレディースのトップスのショッピング広告でバーチャル試着を開始します。この体験により、買い物客は、あなたの服がさまざまな体型にどのようにフィットするかを確認できます。
動画ハイライト
今年の後半には、ショッピング広告に動画ハイライトを一部のアパレルとビューティカテゴリーに導入し、少数の広告主グループとテストする予定です。ブランドが選んだ動画から、AIが商品に関する説明や、スタイリングのオススメなどの情報を探し、ハイライトします。
Google データマネージャーを全ユーザーに提供
Google データマネージャーを使用すると、ファーストパーティデータの活用を簡素化できます。数回クリックするだけで、Salesforce、BigQuery、Google Cloud Storage、HubSpot、Shopify、Zohoなどのパートナーと接続し、コンバージョンデータの強化やカスタマーマッチなどのソリューションを実現できます。
計測診断
Google 広告とキャンペーンマネージャー360で直接、計測設定の検証やトラブルシューティングを行うことができます。測定の耐久性と準備状況を1カ所で確認できるため、ファーストパーティデータ環境を構築し、有効化できます。
自動レポート生成
今後数カ月のうちにGoogle広告、検索広告360、キャンペーンマネージャー360、Merchant Center Nextで、カスタマイズされ生成されたインサイトが簡潔なスニペットとして直接表示されるようになります。また、必要なレポートを分かりやすい言葉で記述し、視覚的なインサイトとともに即座に取得できるようになります。
Meridianを全ユーザーに提供
オープンソースのMMM(マーケティング・ミックス・モデル)であるMeridianは、今年後半にグローバルに展開され、マーケティング戦略の効果をより確実に測定し、情報に基づいた意思決定を支援します。
最適化案と最適化スコアにAIエッセンシャル
最適化案ページに「AIエッセンシャル」カテゴリが追加され、数回のクリックで最適化スコアを向上させる機会がハイライトされるようになりました。アカウントレベルの最適化スコアを10ポイント向上させた広告主は、コンバージョンが平均15%増加したことを確認しているとのこと。
その他の発表
ステージでは取り上げられませんでしたがGoogleのヘルプで、その他の新機能も数多く紹介されています。
その中でも検索広告は、よりパーソナライズされたレコメンデーションを提供するAIを搭載したインタラクティブな体験を提供することで、オファー以上のものになり得るとしています。例えば、写真などのマルチモーダルな入力を通じて欲しいものを共有し、カスタマイズされたレコメンドを受け取ることができる、広告主が商品を表現するためのまったく新しい方法を提供します。これは今後数週間にわたり、米国の一部の広告主を対象にテストされる予定です。
それ以外はこちらになります:
- Google 広告にTEE(Trusted Execution Environment – 信頼できる実行環境)追加
- Google 広告とCanva、Smartly、Pencil Proなどのサードパーティのクリエイティブプラットフォーム間連携。他のプラットフォームでアセットを作成し、Google 広告のアセットライブラリにエクスポートすることが可能
- P-MAXに商品フィード以外の画像、動画、テキストアセットを追加した場合のコンバージョンの上昇をテストおよび測定できるように
- P-MAXにコンバージョンリフト調査でインクリメンタリティ測定を今後数カ月のうちに全世界で展開予定
- P-MAX、デマンドジェネレーション、検索、動画、およびディスプレイで診断インサイトを刷新
- P-MAXをもっとも推奨されるキャンペーンタイプに
- デマンドジェネレーションキャンペーンのクリエイティブの選考を設定する機能
- P-MAXとショッピングキャンペーンで新規顧客獲得のための初回注文プロモーション
- ショッピング広告に、AIを活用したダイナミックセール価格
- P-MAXに来店促進用のクーポンを利用できる広告
- Merchant Center NextでGoogle AIによる実用的なパフォーマンスインサイト
- P-MAXとショッピングキャンペーンでショッピング広告のカテゴリベースのインサイトがさらに充実
- 代理店向けのMerchant Center管理機能の改善
- Merchant Centerのフィードをアプリキャンペーンに接続すると、広告がDiscoverの在庫上でカルーセル形式で配信されるように
- アプリキャンペーン広告でプロモーションアセットを表示
- プロモーションイベントに基づいて、アプリキャンペーンの入札を自動的に更新
- アプリキャンペーンのオーディエンスシグナルでファーストパーティのオーディエンスリストなど、さまざまなオーディエンスリストをリンクできるように
- IAS、DoubleVerifyなど認定サードパーティパートナーで、ショートを含むさまざまなYouTube環境において、広告が掲載されているプレースメントを確認できるように
- 「新規顧客の獲得」目標でGoogle 広告にGoogle アナリティクスのシグナルを自動的にミックスに追加して、この目標のモデルを改善
- Google アナリティクスのクロスチャネル予算管理
- 新しいデータセグメント、Google-engaged audiences
- Google アナリティクスのインサイトカードに生成AIを搭載
- Web to App Connectを簡単に導入できるように
- SKAdNetworkの強化により、iOS の測定とパフォーマンスが向上
- iOSとAndroidアプリキャンペーン費用の増分ROIをより正確に測定するために、地域ベースの制御された実験を設定できるように
今回の発表のコメント
今年も昨年に続き、盛りだくさんの発表内容でした。AIフォーカスは変わりませんが、昨年はまだクリエイティブを中心に実験的だった状況から、効果測定やインサイト提供に拡充したり、プロダクト間、機能間の連携も実現しつつあり、実践を意識した作りになってきました。ただ、今後はユーザーを増やす努力をしていく必要があるでしょう。
検索、検索広告は大きく変わる予感がします。ユーザーの行動が変わることで、企業側の対応も当然変わる必要があると思うので、当面はこのトレンドを追い、対応する必要があるでしょう。
P-MAXをプライマリなキャンペーンにする動きがありますが、足りていなかった機能がこうやって実装されると、既存キャンペーンの効果も改善し、新規採用も増える可能性はあります。
また、ChromeのサードパーティCookieがサポート廃止になる前に、Google データマネージャーをグローバル展開し、ファーストパーティデータ偏重に備えてきた点はGoogleらしいスピード感があります。
プライバシーサンドボックス関連の発表は噂されていましたが、なかったのが少々残念でした。
※各記事の内容、肩書きなどは公開当時のものです