Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第17回ではPMAX がすべての市場で提供開始されたことについてお伝えしました。第18回では2024年4月2日発表のアップデート内容をお伝えします。
※参考リンク:
目次
入札戦略「コンバージョン値の最大化」が検索広告とショッピング検索広告で利用可能に
コンバージョン値の最大化の入札戦略はこれまでスマートショッピングキャンペーンで利用可能でしたが、今回の発表で検索広告とショッピング検索広告が加わりました。コンバージョン値の最大化では、売上や利益などの値を最大化するために入札単価が調整されます。また、目標とするコンバージョン値を設定することも可能です。
コンバージョンや売上収益を基にした入札戦略であるコンバージョン値の最大化では、UET タグやオフラインコンバージョンを経由したコンバージョン値の計測が必要です。
入札戦略に関する詳しい説明はヘルプページをご確認ください。
※参考リンク:https://help.ads.microsoft.com/apex/index/3/ja/56786
AIを活用した画像トリミング機能をローンチ
AIによって画像をトリミングする機能が発表されました。
Microsoft 広告に画像をアップロードすることで、AIがその画像で最も重要な要素を判別し、複数のアスペクト比で画像をトリミングします。オーディエンス広告と画像表示オプションで活用できます。
また、手動でのトリミングにも対応しているため、広告主が意図しない形での配信を防ぐことが可能です。
クリックIDでコンバージョン計測を補完
Microsoft クリックID(MSCLKID)はランディングページURLに付与されるユニークなIDです。クリックIDは、サードパーティCookieを用いた計測が難しい場合に、コンバージョン計測を補完します。
新規作成した広告アカウントでは有効化されていますが、過去に作成したアカウントでは無効となっていることがあります。クリックIDの自動付与を有効にするには、アカウントごとのオプションから設定可能です。
その他のアップデート
その他に以下のアップデートが発表されました。
- Microsoft 広告がタイ語、マレー語、インドネシア語、フィリピン語、ヒンディー語で利用可能に
- 2024年4月8日にホテルセンターのサブアカウントが廃止
今回の発表についてのコメント(星野)
今回のアップデートは、主に入札・クリエイティブに関してでした。
検索広告とショッピング広告において、コンバージョン値の最大化の入札戦略が利用可能になることで、広告運用者は入札に関する新しい打ち手を手に入れることができました。特に月次や日次の予算額が決まっているアカウントでは、導入が進むことも予想されます。
AIによるトリミング機能は、軽微な編集においては他ツールで行っていた作業を代替することができるかもしれません。
Unyoo.jpでは、引き続きMicrosoft 広告のアップデートに注目して参ります。
※当記事の内容、所属、肩書きなどは、記事公開時点のものです。