フェディバースとは?スレッズを中心としたソーシャル連合体は実現するか

フェディバースとは?スレッズを中心としたソーシャル連合体は実現するか

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フェディバースとは?

2023年7月にMetaがスレッズ(Threads)をリリースしました。InstagramやXより早いスピードで、グローバル1億ユーザーを突破してからは、少しトーンダウンしたように思う人も多いかもしれませんが、、Metaは地道に新機能の開発を継続しており、実際はユーザーは増え続け、2024年3月22日現在で1.3億ユーザーと言われています。自助努力でユーザーは順次増やしていき、どこかで広告配信も考えられますが、スレッズにはもう一つの顔があります。それは連合体の一部としての顔です。

Metaはスレッズの開始当初から、ActivityPubをサポートすることを表明し、フェディバース(Fediverse)を実現する構想を打ち出していました。フェディバース、そしてActivityPubとはなんでしょう?

フェディバースはFederated(連合した)あるいはFederation(連合)とUniverse(宇宙)を組み合わせた造語で、独立性を保ったまま相互接続されたサーバー群のことを指します。旧来の「中央集権型SNS」から「分散型SNS」を実現することを象徴したキーワードとして使われてきました。

考え方としては、異なるソーシャルメディア・プラットフォームがそれぞれの独立したサービスは提供しつつ、相互で接続し合い、投稿やいいね!、フォローのやりとりを可能にするものです。

それを実現するテクノロジーがActivityPubです。ActivityPubは、W3Cが発表したソーシャルメディア・プラットフォーム相互運用のためのプロトコル(通信手順)です。

ActivityHubを中心としたフェディバース

ActivityHubを中心としたフェディバース

スレッズやMastodon、Misskeyなどは、異なるソーシャルメディア・プラットフォームですが、ActivityPubを使うことによって、プラットフォーム間で投稿、いいね!、フォローが可能になります。

 

フェディバースのメリットは?

まず、ユーザーのメリットとしては、ソーシャルメディア・プラットフォームに所属していても、多くの人とつながり合える点です。企業も同様に、1つのプラットフォームを運用すれば他のプラットフォームにいる多くのユーザーと繋がれることは大きいでしょう。

Metaの視点からはゆくゆく広告配信をスレッズで開始することが予想されますが、フェディバースの連携先である他の分散型SNSに広げられるでしょうか?ほとんどが広告モデルに頼らないモデルのプラットフォームなので、広告配信先とできるかは未知数です。ただ、このようなプラットフォームは、収益化が課題なので、そういう観点ではWin-Winなパートナーシップにできる可能性もあります。

 

スレッズの「フェディバースでのシェア」機能ベータ版が利用可能に

Metaは2024年3月21日、スレッズでフェディバースへの投稿やプロフィール共有などを可能にする「フェディバースでのシェア」機能ベータ版が日本を含め、いくかの国で公開されたことを発表しました。アプリですでに設定できるようになっており、「アカウント」→「フェディバースでのシェア」から、機能をオンにすることができるようになっています。現時点ではスレッズの投稿がフェディバースで表示され、フェディバースユーザーのいいね!はスレッズで確認できるようになっています。

スレッズの「フェディバースでのシェア」機能ベータ版

スレッズの「フェディバースでのシェア」機能ベータ版

早速試している日本のユーザーも多い印象で、今後スレッズ、フェディバースが共に拡大するか、注目されます。


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