Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第16回では拡張コンバージョンやLinkedInのプロフィール情報を基にしたターゲティングについてお伝えしました。第17回では現地時間2024年3月7日発表のアップデート内容をお伝えします。
※参考リンク：
目次
PMAX がすべての市場で提供開始
ついに、PMAXキャンペーンがすべての地域で利用可能となりました。
※画像出典元：https://about.ads.microsoft.com/en-us/blog/post/march-2024/performance-max-and-other-key-updates-for-march
キャンペーンを始めるために必要な手順は大きく以下の三つです。
- 広告目標を設定
- アセットを追加
- オーディエンスシグナルを作成
上記を設定するだけであらゆるフォーマットに対応し、クロスチャネル最適化のために必要な設定もできるため、パフォーマンスを最大化することが可能です。
さらに、ページフィードや最終的なURLを設定することで、AIがそのキャンペーンにおすすめの新しいアセットを生成してくれます。
ただし、Googleの検索広告 360におけるPMAXのサポートはまだ開発中とのことで、詳細については検索広告 360の担当者へ問い合わせる必要があります。
詳細については、以下をご覧ください。
※参考リンク：
Netflix、Microsoft 広告におけるコネクテッドTV広告のパブリッシャーに
現在、Netflixの広告枠の在庫はカナダ、ブラジル、メキシコ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリアの広告主が利用できます。
これらの市場へNetflixを通じて広告を配信をするには、Netflixインベントリーポリシーに同意する必要があります。ただし、規約に同意することで、Netflixで広告を配信する機会は得られますが、配信が保証されるものではないとのことです。
広告配信されたプレースメントは、WebサイトURLレポートで確認できるとのことです。
確実にNetflix で配信したい場合には、Microsoft InvestでDirect I/OやProgrammatic Guaranteed(PG)、Private Marketplace(PMP) などのオプションを検討するとよいでしょう。
ショッピングキャンペーン、複数フィードから商品をグループ化できる機能が近日提供開始
新機能である「フィードラベル」が近日リリースされる予定です。3月中旬にリリースを開始し、3月末までに全広告主が利用可能になる予定とのことです。
フィードラベルの機能によって、言語や商品カテゴリー、ブランドなどの共通の属性に基づいて、複数のフィードから商品をグループ化することが可能になります。
例えば、イギリス、フランス、ドイツで商品を販売している場合、フィードラベルを作成して三つのフィードすべてにラベルを適用できます。
※画像出典元：https://about.ads.microsoft.com/en-us/blog/post/march-2024/performance-max-and-other-key-updates-for-march
フィードラベルを設定すると、フィードラベルでフィルタリングしたショッピングキャンペーンを作成でき、三つのフィードから商品の広告を表示させることが可能になります。選択したフィードラベルによって、Microsoft マーチャントセンターストアなどのフィードがそのキャンペーンで表示されるか決まります。
その他のアップデート
その他に以下のアップデートが発表されました。
- ディスプレイ広告 利用可能地域を32か国に拡大
- 広告エディター内での画像表示オプションの一括関連付け、作成、編集、管理が可能に
今回の発表についてのコメント（大野）
今回の発表では、ついにPMAXの対応地域拡大が発表されました。
取り入れることを検討している広告主も少なくないかとは思いますが、期待するような効果を得られるようにするためには、コンバージョンの量や質が確保できているか、適切な設定ができているかなど、配信前の準備を徹底しましょう。
GoogleのP-MAXとの違いについても情報収集しながら、Microsoft 広告のPMAXをより有効に活用していきたいですね。
NetflixがコネクテッドTV広告のパブリッシャーになったということで、現時点では日本未対応でも、そう遠くない内に日本も対応することも考えられます。第14回の記事においてもコネクテッドTVに関する内容を掲載していますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
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※当記事の内容、所属、肩書きなどは、記事公開時点のものです。
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