Criteo、インティメート・マージャーとの連携を発表
Criteoは、株式会社インティメート・マージャーが提供するサードパーティ・クッキーに依存しない共通IDソリューション 「IM Universal Identifier(以下 IM-UID)」と Criteo が提供するターゲティング広告ソリューションとの連携を開始したことを発表しました。
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IM-UIDとは
インティメート・マージャーのIM-UIDは、推定IDと呼ばれるもので、主にIPアドレスやWebサイトのアクセス情報などから統計的な推定処理を行い生成されます。導入ハードルの低さと配信ボリュームを担保できることが大きな特長となっています。
Criteoによると、この度9社が参加し行われた、「IM-UID」を活用したターゲティング広告の実証テストキャンペーンでは、平均してCPCが30%改善、またリーチは20%拡大し、サードパーティ・クッキーを活用したターゲティングソリューションと遜色ない成果が見えたと説明しています。
株式会社インティメート・マージャーの代表取締役社長・簗島亮次氏は、次のように述べています。
私たちは、今後のクッキー規制対策として IM-UID を Criteo に導入いただいたことを非常に光栄に思っております。今回の連携により、Criteo を活用している広告主様は IM-UID を用いた配信を行うことが可能になります。これにより、広告主様はこれまでリーチできなかったユーザーにも広告を届けることができるようになります。また、IM-UIDを導入しているパブリッシャー様は、CPM の下落を防ぐことが期待されます。この連携を通じて、広告業界が直面している課題に対する一つの解決策を提供できることを楽しみにしています。
また、Criteo アジア太平洋地域マーケティング・ソリューション統括マネージングディレクター 兼 日本代表取締役であるグレース・フロム(Grace Fromm)氏は、次のように述べています。
この度、日本での共通IDソリューションのパイオニアである IM-UID との連携に、大きな期待と可能性を感じています。Criteo は、段階的なサードパーティ・クッキーの廃止に向けて、包括的かつ多面的な(ユーザーを特定できる)アドレサビリティ戦略を実行しています。ファーストパーティ・データ、サードパーティーID 連携、Google プライバシー サンドボックスへの参加、クローズド環境の整備など、さまざまなアプローチを整え、これらを当社が 18 年以上培ってきた AI 技術とクッキーを使わない購買シグナルが下支えしています。本連携も、当社のアドレサビリティ戦略を支える強力な一つの柱であり、今後も広告主やパブリッシャーがクッキーレス環境下でも最適なユーザーに効率的にエンゲージできるようにサポートしていきます。
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今回の発表についてのコメント
ChromeのサードパーティCookie廃止が近づき、業界全体がファーストパーティデータ偏重になっていく中、メールアドレスや電話番号を中心とした確定IDは代替手段の筆頭候補の一つとしては挙げられているものの、日本では、すぐにマーケティングで活用できるほどデータを保有している企業は多いとは言えない状況です。そういった観点では、多くの企業にとって取り組みやすいソリューションと言えるかもしれません。