Microsoft 広告の2023年主要アップデート記事まとめ

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Microsoft 広告の2023年主要アップデート記事をまとめました

本記事では、2023年のMicrosoft 広告、主要アップデートをピックアップしました。Unyoo.jpで取り上げたアップデートとあわせて、ぜひご一読ください。

自動入札のデータ除外(2023年2月発表)

全ての自動入札戦略にて、データの除外が利用可能となりました。これは、Webサイトでの意図しないコンバージョントラッキングやWebサイトの停止といった場合に、Microsoft 広告の自動入札アルゴリズムの精度向上に役立ちます。最適なデータを読み込ませることで、パフォーマンスを維持することが期待されます。

このツールは[ツール]→[計画]→[入札戦略]→[高度なコントロール]の下に、季節調整とポートフォリオの入札調整とともに表示されます。

自動入札アルゴリズムの精度向上

※参考リンク:

コードなしでのカスタムコンバージョン設定(2023年3月発表)

カスタムコンバージョンのトラッキング設定方法が、よりシンプルになりました。

Microsoft 広告向けMicrosoft ClarityをUETタグ(Universal Event Trackingタグ)の設定画面で有効にすることで、コーディングなしでイベントごとのコンバージョントラッキングの設定ができるようになりました。

コンバージョントラッキングの設定

※参考リンク:

オーディエンス広告の入札戦略をアップデート(2023年3月発表)

入札戦略で手動CPCを使用しているオーディエンスキャンペーンにおいて、2023年4月28日までに入札戦略が拡張クリック単価(eCPC)へ自動で移行され、以降はオーディエンスキャンペーンでは手動CPCが選択できなくなりました。Microsoftが2023年3月の発表記事に記載していたeCPCのメリットは、以下のとおりです。

拡張クリック単価のメリット

  • eCPCでは、広告グループの入札額を設定すると、リアルタイムで入札額が自動で調整され、コンバージョンの可能性を高めることができる。コンバージョンの可能性が高いと判断されたオークションでは入札額が高くなり、コンバージョンの可能性が低いと判断されたオークションでは入札額が低くなる。
  • 設定している基本入札額がベースの入札額となるものの、パフォーマンスを最大化し、より多くのコンバージョンを獲得するためにオークション時に入札額が最適化される。
  • eCPCを使用する場合、平均CPCは設定した基本入札額を超えることはない。
  • eCPCは、検索クエリや入札単価調整、場所、デバイス、広告の見出し・説明文など、さまざまなシグナルを使用して、ベストな結果となるように機能する。
  • eCPCは、入札管理ツールによって設定された基本入札額を、調整適用前の起点となる入札額として常に使用する。

※参考リンク:

オーディエンス広告の入札戦略追加(2023年11月発表)

オーディエンス広告が利用可能な全ての地域において、新しい入札戦略として、コンバージョン数の最大化と目標コンバージョン単価制が追加されました。

オーディエンス広告の入札戦略追加

画像引用元:https://about.ads.microsoft.com/en-us/blog/post/november-2023/new-bid-strategies-for-audience-ads-and-other-product-updates

絞り込み部分一致キーワードに関する変更(2023年4月発表)

検索広告において、絞り込み部分一致が2021年に廃止されてから絞り込み部分一致で登録されていたキーワードは、フレーズ一致キーワードとして扱われていました。しかし、今回のアップデートにより、今後は部分一致キーワードとして扱われるようになりました。

今回の変更に関して必要となるアクションはなく、また、入札戦略への影響もないとのことでしたが、意図とは反する状況になっていないか、今一度確認しましょう。

※参考リンク:

UETタグでインサイトを発見できる「UETインサイト」を発表(2023年5月発表)

2023年5月29日(米国時間)、Microsoftは、ユニバーサルイベントトラッキングタグ(以下、UETタグ)でインサイトを発見できる機能「UETインサイト」を発表しました。

UETタグを利用している広告主に対して、2023年7月17日からUET インサイトが自動的に適用される予定でした。しかし、広告主から、より多くのフィードバックを得た後、自動適用を検討する計画に変更されました。なお、UET インサイトは、2023年7月25日から順次手動で適用できるようになりました。

手動でUET インサイトを有効化する手順は、以下のとおりです。

  1. 管理画面上でツール>UET タグからUET タグのページに移動
  2. UET インサイトを適用したいUET タグを選択
  3. 上部に表示されるUET インサイトの設定画面のリンクを押下
  4. 設定画面でUET インサイトを有効化

UETインサイトは、Microsoft 広告においてダッシュボードの形で提供されます。このダッシュボードで、以下の指標を確認できるようになります。

  • Webサイトへの合計訪問者数とページごとの訪問者数v
  • 国とデバイスごとのセッションの内訳
  • クイックバック(Webサイトに数秒滞在したユーザー)
  • Webサイトでの滞在時間

これらのデータは、非サンプリングデータでリアルタイムに表示されます。

UETインサイト

画像引用元:https://about.ads.microsoft.com/en-us/blog/post/may-2023/introducing-new-website-insights-for-universal-event-tracking-tag

※参考リンク:

Pinterest 広告からのキャンペーンのインポートが可能に(2023年6月発表)

日本を含む、Microsoft Audience Networkのサービス提供がされている国において、Pinterest 広告からキャンペーンをインポートできるようになりました。Pinterest 広告のキャンペーンは、オーディエンスキャンペーンとしてMicrosoft 広告にインポートされます。

Pinterest 広告からのキャンペーンのインポート

※参考リンク:

オーディエンス広告で予測ターゲティングの提供を開始(2023年7月発表)

オーディエンス広告で、予測ターゲティングを利用できるようになりました。予測ターゲティングを利用すると、ランディングページや広告、オーディエンスのシグナルを活用して、コンバージョンに至る可能性が高い見込み顧客を見つけることができます。

予測ターゲティングに追加できるオーディエンスのシグナルは、下記のとおりです。

  • リマーケティング
  • 購買意向の強いユーザー
  • カスタマーマッチ
  • カスタム オーディエンス
  • 動的リマーケティング
  • 類似オーディエンス
  • カスタムの組み合わせリスト
  • 年齢
  • 性別
  • LinkedInプロフィールターゲティング ※日本では未ローンチ

※参考リンク:

生成AI・自動生成アセット・IF関数でレスポンシブ検索広告を改善する(2023年7月発表)

生成AIの活用
Microsoft 広告で、生成AIによって作られた広告文を利用できるようになりました。現在、日本語を含めた35の言語で、生成AIによって作られた広告文を適用できます。

生成AIの活用

画像引用元:https://about.ads.microsoft.com/en-us/blog/post/july-2023/predictive-targeting-and-other-product-updates-for-july

IF関数
2023年7月下旬に、RSAでIF関数が利用できるようになります。IF関数で分岐ができるトリガーは、下記の二つです。

  • デバイス
  • オーディエンス

これまでデバイスやオーディエンスごとに広告グループを分ける必要があった場合、IF関数を利用することで広告グループの統合が可能になり、入稿作業の効率化や機械学習の精度向上が期待できます。

※参考リンク:

Performance Maxをオープンβ版としてローンチ(2023年8月発表)

Microsoftは、Microsoft 広告が保有する広告配信枠を横断して広告を配信できるPerformance Max(以下、PMAX)をオープンβ版として提供開始しました。PMAXは、AIによる自動化を強みとしており、自動入札や予測オーディエンスを活用して、最適な人に最適な組み合わせの広告を表示します。

※参考リンク:

レスポンシブ検索広告の自動生成アセットが正式リリース(2023年9月発表)

レスポンシブ検索広告(以下、RSA)の自動生成アセットが正式リリースされました。アセットの自動生成は、ランディングページの情報を基に行われます。Microsoftの2023年6~7月の内部データによると、自動生成アセットを有効にすることにより、クリックシェアが9.4%増加、クリック率は8.3%上昇したとのことです。

自動生成アセットは、キャンペーン設定画面で有効にすることができます。

レスポンシブ検索広告の自動生成アセット

※参考リンク:

ロゴ表示オプションが利用可能に(2023年9月発表)

ロゴ表示オプションがリリースされました。自然検索枠に表示される検索結果においてもロゴが表示されていますが、広告枠においてもロゴの表示が設定できるようになりました。ロゴ表示オプションはアカウント、キャンペーン、広告グループの粒度で設定することが可能です。

ロゴ表示オプション

画像引用元:https://help.ads.microsoft.com/#apex/ads/en/60179/1

※参考リンク:

コンバージョンを目的とした自動入札(2023年10月発表)

コンバージョン数を目的指標とした自動入札がリリースされました。利用できるようになった入札戦略は二つです。

  • コンバージョン数の最大化
  • 目標コンバージョン単価

これらの入札戦略ではリアルタイムで入札単価が調整されるため、手動入札よりも高いパフォーマンスが期待できます。

※参考リンク:

Compare & Decide Ads – 比較&決定広告(2023年10月発表)

新しい会話形式の新しい広告フォーマットである比較&決定広告が発表されました。Bing Chatで質問すると、回答内容を要約し、メリット・デメリットを比較して表示されます。以下の例では、複数のメーカーやモデルの自動車の比較が表示されています。

新しい会話形式のフォーマットでは、小売や旅行、自動車などのフィードデータを持つ業種での利用が想定されています。比較&決定広告は、2024年初頭にクローズドβ版として提供される予定です。

比較&決定広告

画像引用元:https://about.ads.microsoft.com/en-us/blog/post/september-2023/transforming-search-and-advertising-with-generative-ai

※参考リンク:

以上、Microsoft 広告の2023年主要アップデートまとめでした。Google 広告に追いつけ追い越せの勢いで多くのアップデートが発表、ローンチされた2023年でした。生成AIの導入やBing Chatへの広告掲載といった独自の進化も2024年には本格的に進むでしょう。

本記事に掲載していない毎月のアップデートやMicrosoft 広告に関する連載は、以下のリンクからご確認いただけます。
連載 Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く

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