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Google ディスプレイ広告(GDN)とは
Google ディスプレイ広告とは、Googleのディスプレイネットワークに掲載される広告のことです。広告は、Webサイト、YouTube、Gmail、その他のGoogleプラットフォーム上に表示され、商品やサービスのブランド認知度向上や販売を促進します。
Google ディスプレイ広告の仕組みと課金形態
ディスプレイ広告の仕組み
ディスプレイネットワーク上のWebサイトを通して、世界中のインターネットユーザーの90%以上(*)に広告を表示できます。コンテンツ、デモグラフィック、興味関心のカテゴリーを指定することで、関連性のあるWebサイトやユーザーに広告を表示することができます。
*出典:https://support.google.com/google-ads/answer/117120?hl=ja
検索広告との違い
ディスプレイ広告は、検索広告のテキスト広告と比べて、画像や動画を用いて視覚的な情報で商品やサービスに関する情報を提供できることが特徴です。また、広大なディスプレイネットワークを通じ、多くのユーザーにリーチすることができます。
Google ディスプレイ広告の課金形態
課金形態は主にCPC(クリック単価制)、vCPM(視認範囲のインプレッション単価制)、そしてコンバージョン課金(コンバージョン単価制)があります。それぞれの特性を理解し、広告の目的に応じて最適なものを選びましょう。また、コンバージョン課金を利用するには、一定の条件が必要です。
課金形態 | クリック単価制 | 視認範囲のインプレッション単価制 | コンバージョンに対する支払い |
目的 | クリック数を重視している場合 | 視認可能な場所に広告が表示されることを重視している場合 | 費用対効果を重視している場合 ※利用するには一定の条件が必要で、大きな予算が必要 |
課金 タイミング |
クリックに対する支払い | 視認範囲のインプレッションに対する支払い | サイトやアプリでコンバージョンに至った場合にのみ支払う |
出典:https://support.google.com/google-ads/answer/2630842?hl=ja
出典:https://support.google.com/google-ads/answer/7528254?hl=ja
Google ディスプレイ広告を利用するメリット
Google ディスプレイ広告のメリットは多岐に渡りますが、その中でも特に大きいのは、広範なネットワークを通じてユーザーに広告を配信できることです。これにより、ブランドや製品の認知度を大幅に向上させることが可能となります。
柔軟性の高いターゲティング機能
Google ディスプレイ広告は、ユーザーの興味、検索履歴、訪問したWebサイトなど、さまざまな要素に基づいてターゲティングを行うことができます。これにより、あらゆるユーザーと接触することが可能となり、見込み顧客へのリーチを大幅に拡大することができます。自社データを用いる「カスタマーマッチ」など、さまざまなターゲティング機能を使用することができます。
幅広いリーチ
Google ディスプレイ広告は、Googleの広範なネットワークを利用して広告を配信します。これにより、あらゆるユーザーと接触することが可能となり、商品やサービスの認知度の向上や購入を促すことができます。
Google ディスプレイ広告を最適化するには
最適な入札戦略
パフォーマンスを最大化し、目標を達成するには、最適な入札戦略を設定することが重要です。Googleの機械学習アルゴリズムは、さまざまな要素に基づいて適切なタイミングで広告配信を行います。効果を最大化させるには、ビジネス目標と連動する適切な入札戦略と十分なデータ量が必要です。
出典:https://support.google.com/google-ads/answer/2472725?hl=ja
適切なターゲティング設定
広告のターゲティングは、広告の成功における重要な要素です。適切なターゲティング設定を採用することで、アクションを起こす可能性が高いユーザーに広告を配信し、広告の効果を最大化することが可能となります。
広告のテスト設計
広告のテストは、広告のパフォーマンスを向上させるための重要なプロセスです。A/Bテストを実施することで、広告の異なる要素(変数)がパフォーマンスに、どのように影響するかを把握し、それに基づいて広告を改善することができます。しかし、テストする要素(変数)が多すぎたり、テスト本数が多すぎたりすると、どの要素が結果に影響を与えたのかを特定するのが困難になります。
広告フォーマット
イメージ広告
Google ディスプレイ広告では、静止画やアニメーション(GIF)といった用途に合わせ、さまざまな種類の広告を配信することが可能です。サイズごとに広告を用意する必要があるため、ある程度の準備とリソースが必要になります。準備すべきサイズは以下をご覧ください。アニメーション広告は動画のように表現でき、情報量を詰め込むことができるのですが、容量を考えると解像度が落ちてしまうことが難点です。
ファイル形式
フォーマット:GIF、JPG、PNG
最大サイズ:150 KB
広告のサイズ
スクエアとレクタングル
・300×250 レクタングル
・336×280 レクタングル(大)
スカイスクレイパー
・120×600 スカイスクレイパー
ビッグバナー
・468×60 バナー
・728×90 ビッグバナー
モバイル
・320×100 モバイルバナー(大)
(必要があれば)アニメーション広告(GIF)
アニメーションの長さと再生速度:
・アニメーションの長さは30秒以下
・アニメーションをループさせる場合でも、30秒経ったら停止
・GIF 形式のアニメーション広告は毎秒5フレーム未満
出典:https://support.google.com/google-ads/answer/1722096
レスポンシブ ディスプレイ広告
レスポンシブ ディスプレイ広告は、配信される広告枠に合わせ、自動的に広告を生成するフォーマットです。アセット(画像、広告見出し、ロゴ、動画、説明文)を設定するだけなので、イメージ広告よりも手軽に始めることができ、かつ配信可能な広告枠が多いことが特徴です。
画像引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/6363750
Google ディスプレイ広告の費用感
目的別に適切な設定を行うことでパフォーマンスを引き出すことができます。目的別の配信例予算と期間の目安は以下となります。
Webサイトに集客:ファッションEC
・月額広告予算:30万円
・ターゲティング:購買意向の強いセグメントを複数指定
・期間:3カ月
・想定効果:約1.2万クリック/月(クリック単価25円前後)
資料請求を増やす:BtoB
・月額広告予算:20万円
・ターゲティング:コンテンツターゲティングで業界用語、専門用語をキーワードに設定
・期間:3カ月
・効果:CPA約8000円、25件/月の資料請求
まとめ
Google ディスプレイ広告は、広範囲なリーチと柔軟性の高いターゲティング機能を持つ、効果的な広告施策の一つです。魅力的な広告を展開し、適切なターゲティングを行えば、ユーザーの注意を引きつけ、クリックやコンバージョンにつながります。自動入札戦略を活用することで、より効果的な広告運用が可能となります。しかし、適切なアカウント設定や効果測定が重要となるため、一定の知識と理解が求められます。これらを踏まえて、Google ディスプレイ広告の有効活用を目指しましょう。
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