TikTokがアトリビューション分析機能を発表
2023年9月19日に、TikTok広告は、アトリビューション・アナリティクスを発表しました。
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TikTokのアトリビューション・アナリティクスとは
今回アトリビューション・アナリティクスはTikTokが提供するファーストパーティ測定ソリューションです。
今後アトリビューション・アナリティクスには一連の機能が追加される予定ですが、第一弾としてパフォーマンス比較機能(Performance Comparison)が発表されました。
パフォーマンス比較によって、できることは以下の通りです:
- コンテンツの閲覧、カートに追加、チェックアウトの開始、購入などの主要なアクションについて、さまざまなアトリビューションウィンドウで報告されたイベント数と、獲得単価(CPA)などのKPIへの影響を分析および比較が可能
- クリックとビューのアトリビューションウィンドウのさまざまな組み合わせにおけるクリックスルーとビュースルーのコンバージョン、およびCPAの変化を可視化
- 現在のアトリビューション設定にとどまらないインサイトを得て、将来の測定戦略を決定可能
TikTokは、より多くの広告主をこのプラットフォームに誘致するために、さらなる透明性のために「アプリ、オフライン、ショップ、その他を含む他のキャンペーンタイプをサポートする」アプリ内測定ツールを追加開発中であると述べています。
今回の発表についてのコメント
TikTokが今回、SAN(Self Attributing Networksの略称=MMPなどに帰属せず、独立してアトリビューションを計測するネットワークなどの総称。Google、Meta、Twitterなどは実施)を本導入したのは、全コンバージョンのうち79%が、ラストクリックモデルではTikTokに帰属していることを見逃していたという調査結果のためとしています。
今回のSANは広告パートナーによる実装はマストになるようです。マルチタッチ環境下でモバイル計測パートナー(MMP)だけでカバーできなかったコンバージョンを正確に計測することができるとTikTokは考えているようです
広告主は、アトリビューション・アナリティクスを使うことで、TikTokでの広告のコンバージョン率の上昇を見ることになると思います。しかしながら、一部の広告主は、オンライン測定スキームに対して根強い懐疑心を持っており、そのデータがプラットフォームによって制限されている場合はなおさらです。
アトリビューション機能は活用はしつつも、各プラットフォームやム計測パートナーから提供される計測数値の違いを客観的に評価し、自らに合った計測環境を見極める力は必要になりそうです。