Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第5回では2023年8月に発表されたMicrosoft 広告のアップデート内容についてお伝えしました。第6回では2023年9月5日発表のアップデート内容をお伝えします。
※参考リンク:
目次
Microsoft 広告エディターでオーディエンス設定が可能に
Microsoft 広告エディターで、以下のオーディエンスの関連付けがサポートされるようになりました。
- 購買意向の強いユーザー
- リマーケティングリスト
- 動的リマーケティングリスト
- 類似オーディエンス
- カスタマーマッチリスト
- カスタムオーディエンス
- 組み合わせリスト
オーディエンスの関連付けはMicrosoft 広告が提供されているすべての地域において利用可能になりました。なお、リマーケティングリストやカスタムオーディエンスの条件設定は管理画面で行う必要があります。
レスポンシブ検索広告の自動生成アセットが正式リリース
7月アップデート記事でお伝えしたレスポンシブ検索広告(以下、RSA)の自動生成アセットが正式リリースされました。
※参考リンク:
アセットの自動生成は、ランディングページの情報を基に行われます。Microsoftの2023年6-7月の内部データによると、自動生成アセットを有効にすることにより、クリックシェアが9.4%増加、クリック率は8.3%上昇したとのことです。
自動生成アセットはキャンペーン設定画面で有効にすることができます。
レスポンシブ検索広告のアセットを基にマルチメディア広告を作成
RSAのアセットを基にマルチメディア広告を作成できるようになりました。見出しや説明文はRSAのアセットが使用されるため、追加で以下の項目を設定する必要があります。
- 画像
- ロゴ
- 会社名
- 言語
- アクションテキスト
ロゴ表示オプションが利用可能に
ロゴ表示オプションがリリースされました。自然検索枠に表示される検索結果においてもロゴが表示されていますが、広告枠においてもロゴの表示が設定できるようになりました。ロゴ表示オプションはアカウント、キャンペーン、広告グループの粒度で設定することが可能です。
ZapierやHightouchで顧客データを連携
ワークフロー自動化ツールであるZapierやReverse ETLツールのHightouchで顧客データをMicrosoft 広告に連携し、カスタマーマッチリストを設定できるようになりました。
今回の発表についてのコメント(星野)
広告エディターは、広告運用者が効率的に入稿を進める上で重要なツールです。今回のアップデートによりMicrosoft 広告エディターでオーディエンス設定が可能になりましたので、より効率的に入稿が行えるようになることでしょう。
検索広告における自動化・省力化を促進する機能が続々とリリースされています。レスポンシブ検索広告の自動アセット生成機能は、ランディングページの情報を基としています。自動生成されたアセットの利用をすることで、中長期的には広告運用者の注力する領域が、検索から読み取れるインサイトを基にしたランディングページの改善に移るのではないでしょうか。進化が続くMicrosoft 広告に今後も注目していきます。
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