Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第4回では2023年7月に発表されたMicrosoft 広告のアップデート内容についてお伝えしました。第5回では2023年8月1日発表のアップデート内容をお伝えします。
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Performance Maxをオープンβ版としてローンチ
Microsoftは、Microsoft 広告が保有する広告配信枠を横断して広告を配信できるPerformance Max(以下、PMAX)をオープンβ版として提供開始しました。PMAXは、AIによる自動化を強みとしており、自動入札や予測オーディエンスを活用して最適な人に最適な組み合わせの広告を表示します。
利用するには、Microsoft 広告のアカウントチーム、もしくはサポートに問い合わせる必要があります。
PMAXについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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UET インサイトの提供スケジュールが変更
UET インサイトは、Microsoft 広告の管理画面上で、サイトに訪れたユーザーの行動データからインサイトを発見できる機能です。ダッシュボードの形で提供され、複数の指標を確認することができます。
当初のスケジュールでは、UET タグを利用している広告主に対して、2023年7月17日からUET インサイトが自動的に適用される予定でした。しかし、広告主からより多くのフィードバックを得た後、自動適用を検討する計画に変更されました。なお、UET インサイトは2023年7月25日から順次手動で適用できるようになります。
手動でUET インサイトを有効化する手順は以下のとおりです。
- 管理画面上でツール>UET タグからUET タグのページに移動。
- UET インサイトを適用したいUET タグを選択。
- 上部に表示されるUET インサイトの設定画面のリンクを押下。
- 設定画面でUET インサイトを有効化。
UET インサイトを利用するには、UET タグの設定が必要です。UET タグの導入方法は、こちらの記事をご確認ください。
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その他のアップデート
その他に以下のアップデートが発表されました。
- スマートアシストキャンペーンでコードフリーのコンバージョン目標をサポート
- オーディエンス広告を利用できる地域の拡大
今回の発表についてのコメント(星野)
Unyoo.jpでも毎月のようにお伝えしている通り、Microsoft 広告は頻繁にアップデートを実施しています。PMAXをオープンβ版としてローンチしたことで、P-MAXを先行して提供するGoogle 広告に対して、提供するキャンペーンタイプの差が縮まりました。Google 広告におけるP-MAXの活用拡大や、他媒体がAIを活用した自動化に注力していることからも、PMAXの提供は自然な流れだと考えられます。
PMAXを含め、Microsoft 広告がさらに活用されるためのポイントの一つは、Microsoftが保有する広告配信枠のユーザー数でしょう。statcounterによると、2023年6月の日本におけるデスクトップの検索エンジンにおけるbingのシェアは20.1%と、1年前の2022年6月の16.65%と比較して3.45pt増加しています。
※参考リンク:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/japan#monthly-202201-202306
このように、bingのシェアは着実に伸びており、Microsoft 広告でより高い広告効果を得ることが期待できるのではないでしょうか。今後の動きにも注目です。
次回は2023年9月5日(米国時間)にアップデートの発表が予定されています。
以下のリンクから、過去の連載をご確認いただけます。