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Amazon広告とは
Amazon広告とは、Amazonのプラットフォーム上で展開されている広告サービスのことです。日本国内のAmazonの利用者は約5000万人に上ります(出典:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる オンラインモールのサービス利用状況を発表)。膨大なショッピングデータを活用し、獲得フェーズに非常に近いタイミングで広告を表示できることが強みです。
Amazon広告の種類
スポンサーブランド広告
画像引用元:https://advertising.amazon.com/solutions/products/sponsored-brands/?ref_=a20m_us_search_title
自社ブランドをプロモーションすることができる広告メニューです。Amazon内の検索結果ページ上部や下部、商品詳細ページなどに表示されます(以下、図を参照)。
画像引用元:https://advertising.amazon.com/library/guides/sponsored-brands-what-to-know?ref_=a20m_us_p_sb_lbr_ig_sbcmpltgd
広告フォーマット
- 商品コレクション
画像引用元:https://advertising.amazon.com/library/guides/sponsored-brands-what-to-know?ref_=a20m_us_p_sb_lbr_ig_sbcmpltgd#02
商品を広告として選択することで、商品の画像、価格、送料、レビュー数などの情報を掲載することができます。また、ユーザーの検索キーワードや閲覧履歴に合わせて、関連性の高い広告を表示することができます。
- ストアスポットライト
画像引用元:https://advertising.amazon.com/library/guides/sponsored-brands-what-to-know?ref_=a20m_us_p_sb_lbr_ig_sbcmpltgd#02
ストアを広告に表示することで、ストア自体をプロモーションし、ユーザーにさまざまな商品の購入・検討の機会を持ってもらうのに役立ちます。
- スポンサーブランド動画
画像引用元:https://advertising.amazon.com/library/guides/sponsored-brands-what-to-know?ref_=a20m_us_p_sb_lbr_ig_sbcmpltgd
商品検索結果ページにて、6~45秒の動画が自動再生されます。ブランドイメージや商品の使用方法などを伝えるのに役立ちます。
ターゲティング
- キーワードターゲティング
検索キーワードと設定したキーワードの類似性に応じて広告を表示するターゲティングです。キーワードターゲティングでは、商品名、ブランド名など自社商品と関連性の高いキーワードを設定することがポイントです。キーワードのマッチタイプには、以下の三つの種類があります。マッチタイプの設定に応じて、広告露出の強弱をつけます。
・完全一致
・フレーズ一致
・部分一致
- 商品ターゲティング
カテゴリーまたは個別の商品をターゲティングします。レビュー数や星の数などで条件指定することも可能です。
スポンサープロダクト広告
画像引用元:https://advertising.amazon.com/solutions/products/sponsored-products/?ref_=a20m_us_search_title
キーワードを指定し、そのキーワードに関連した語句で検索したユーザーに広告を表示することができる広告メニューです。広告は商品詳細ページの内容に基づき自動で生成されます。
ターゲティング
- オートターゲティング
Amazonがユーザーの検索キーワードと広告の商品との類似度に応じて広告を表示します。(以下、引用)
マッチタイプ | 説明 | 例 |
ほぼ一致 | 購入者の商品検索ワードが広告の商品とほぼ一致する場合、広告が表示されます。 | たとえば、広告主様の商品が「ドップラー400カウントコットンシーツ」であり、お客様が「コットンシーツ」や「400カウントシーツ」などの商品検索ワードを使用した場合、広告が表示されます。 |
おおまか一致 | 購入者の商品検索ワードが広告の商品とほぼ一致する場合、広告が表示されます。 | たとえば、広告主様の商品が「ドップラー400カウントコットンシーツ」であり、お客様が「ベッドシーツ」や「クイーンサイズコットンシーツ」などの商品検索ワードを使用した場合、広告が表示されます。 |
代替商品 | 購入者が広告主様のものと類似する商品の商品詳細ページを閲覧している場合に広告が表示されます。 | 貴社の商品が「ドップラー400カウントコットンシーツ」の場合、「300カウントコットンシーツ」や「クイーン400カウントシーツ」などを含む商品詳細ページに広告が表示されます。 |
補完商品 | 広告主様の商品を補完する商品の商品詳細ページを閲覧している購入者に、広告が表示されます。 | たとえば、商品が「ドップラー400カウントコットンシーツ」の場合、「クイーンサイズの掛け布団」や「羽毛枕」を含む商品詳細ページに広告が表示されます。 |
引用元:https://advertising.amazon.com/library/guides/sponsored-products-best-practices/?ref_=a20m_us_search_title#03
- マニュアルターゲティング
スポンサーブランド広告同様、以下2種類が利用可能です。
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- キーワードターゲティング
検索キーワードと設定したキーワードの類似性に応じて広告を表示するターゲティングです。キーワードターゲティングでは、商品名、ブランド名など自社商品と関連性の高いキーワードを設定することがポイントです。キーワードのマッチタイプには、以下の三つの種類があります。マッチタイプの設定に応じて、広告露出の強弱をつけます。
・完全一致
・フレーズ一致
・部分一致
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- 商品ターゲティング
カテゴリーまたは個別の商品をターゲティングします。レビュー数や星の数などで条件指定することも可能です。
スポンサーディスプレイ広告
画像引用元:https://advertising.amazon.com/library/guides/sponsored-display-guide/?ref_=a20m_us_search_title#01
独自に広告クリエイティブを作成することなく、商品詳細ページの情報に基づく広告を作成、配信できる広告メニューです。Amazon内の商品詳細ページの下部や、関連商品の表示欄に表示されます(Amazon外への広告配信も可能)。
画像引用元:https://advertising.amazon.com/library/guides/sponsored-display-guide/?ref_=a20m_us_search_title#04
また任意でカスタム見出しとロゴを設定可能です。
画像引用元:https://advertising.amazon.com/library/guides/sponsored-display-guide/?ref_=a20m_us_search_title#04
ターゲティング
利用可能なターゲティングは以下のとおりです。
- 商品ターゲティング:他スポンサー広告のターゲティングと同様
- オーディエンスターゲティング
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- カスタムオーディエンス:
・閲覧or購入リマーケティング
・インマーケット:「売場内」にいて、最近特定カテゴリーの商品を購入したオーディエンスをエンゲージメントできる
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- Amazonオーディエンス(以下、表を参照)
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Amazonオーディエンスの種類 詳細 ライフスタイル Amazon内でのショッピング、IMDbの閲覧、Prime VideoやTwitchのストリーミングなどで集計された情報をもとに「グルメ愛好家」「スポーツ愛好家」「テクノロジー愛好家」などのライフスタイルセグメントにマッピングされ、これらの項目のいくつかを指定できます。 ※IMDb:Internet Movie Databaseの頭文字であり、映画、テレビ番組、ホームビデオ、ビデオゲーム、オンラインのストリーミングコンテンツに関連する情報を集めたオンラインデータベース
※Prime Video:Amazonプライムサブスクリプションの一部として提供されているビデオ・オン・デマンドプラットフォーム
※Twitch:ビデオゲームなどのライブストリーミング配信プラットフォーム
興味・関心 Amazon内での閲覧・購入シグナルをもとに「カナダの歴史に興味・関心がある」「インテリアデザインに興味・関心がある」などにマッピングされ、これらの項目のいくつかを指定できます。 ライフイベント 休暇に出かける予定があると思われるユーザーは「まもなく旅行」などにマッピングされ、これらの項目のいくつかを指定できます。 Amazon DSP(Demand Side Platform)
Amazonを利用している場合も、そうでない場合も、Amazon内の広告枠だけでなく、Amazon以外のWebサイトやアプリなどの広告枠にも掲載できます。Amazonの膨大な利用データを使用したターゲティングができるため、例えば自社商品を閲覧したことがあるユーザーにAmazon外でリーチすることで可能です。
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広告フォーマット
- ディスプレイ広告(静止画)
静止画を用いた一般的な広告フォーマットです。
- 動画広告
- ストリーミングTV広告
Amazon Freeveeの独占オリジナル番組、Twitchのライブストリーミングエンターテイメント、Fire TVチャネルなどのストリーミングコンテンツに掲載できます。
※2023年8月4日時点では、米国、ドイツ、英国でのみ利用可能
※Amazon Freevee:広告モデルによるビデオストリーミングサービス
- オンライン動画広告
Amazonの自社サイトや、主要サードパーティパブリッシャーサイトにおいて、インストリーム(動画コンテンツの再生前、再生中、再生後)、アウトストリーム(動画コンテンツ外)に掲載できます。
- eコマースクリエイティブ
画像引用元:https://advertising.amazon.com/ja-jp/resources/ad-specs/ecommerce
Amazonで商品を販売している広告主が利用できるフォーマットです。登録している商品や広告主の情報を読み取り、Amazonが自動で効果的なフォーマットを生成します。
ターゲティング
使用可能なターゲティングは以下のとおりです。
ターゲティング 詳細 ライフスタイルターゲティング Amazon内での購買行動や商品の閲覧といった行動に基づいて、ユーザーのライフスタイルをセグメントします。特定のジャンルに興味があるユーザーをターゲティングできます。 ホットカスタマーターゲティング 特定の商品カテゴリーに対して購買意向の高いユーザーをターゲティングできます。 オーディエンスターゲティング Amazon DSPのPixelで補足した自社Webサイト訪問済みユーザーや自社が保有するファーストパーティデータを基にして作成したオーディエンスにターゲティングできます。 類似ユーザー Pixelで捕捉したユーザーやファーストパーティデータを基に、類似しているユーザーをターゲティングできます。 リターゲティング 自社サイトやAmazon内の自社商品を閲覧したことのあるユーザーへ広告配信できます。 アドバタイザーオーディエンス Amazonが持つ匿名化された会員リストと、広告主(アドバタイザー)が保有する顧客リストを照合することで作成したオーディエンスに広告を配信します。 課金形態や費用感
Amazon広告の課金形態については以下、表のとおりです。
メニュー 課金形態 スポンサーブランド広告 CPC(クリック)課金 スポンサーディスプレイ広告 CPC(クリック)課金、vCPM(ビューアブルインプレッション)課金 ※vCPM課金:広告の50%以上がユーザーデバイスに表示された場合のインプレッション1000回あたりの課金
スポンサープロダクト広告 CPC(クリック)課金 Amazon DSP vCPM(ビューアブルインプレッション)課金 Amazon広告の費用相場は、広告メニューの種類によって異なります。スポンサープロダクト広告の費用相場は、1クリックあたり数円から数十円程度です。スポンサーディスプレイ広告、スポンサーブランド広告、Amazon DSPの費用相場は、1クリックあたり数十円から数百円程度です。
Amazon DSPは最低出稿金額として、$35,000(約500万円)必要ですのでご注意ください。
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まとめ
Amazon広告は、Amazonの膨大なショッピングデータやAmazon関連サービスの利用履歴などを基に、豊富で精度の高い広告配信が可能です。またAmazon内外で広くユーザーにリーチできる機会があるため、認知、誘導、獲得のいずれの段階においても効果的です。
アタラでは、専門知識が豊富なスタッフによる広告運用最適化サービスやコンサルティングを提供しています。現状のパフォーマンスにご不満の方や、Amazon広告を始めてみたいと思われましたら、ぜひご相談ください。
また、Unyoo.jpではAmazon広告をはじめとしたプラットフォームの最新動向やコラムを日々発信しています。この機会にSNSアカウントのフォローをお願いします。
※この記事の内容は、公開時点の情報を基に作成しています