TikTok広告とは?料金・仕組み・特徴について解説

TikTok広告とは?料金・仕組み・特徴について解説

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TikTok広告とは

TikTok広告とは、動画SNSであるTikTokとPangle(TikTok以外の国内の多様なジャンルのアプリ・Webに広告配信できる広告プラットフォーム)へ配信できる広告のことです。

日本におけるTikTokの月間アクティブユーザー数は約950万人(2018年四半期時点)であると、2019年6月にTikTokの運営会社である中国のByteDance社が発表しています(*)。

上記は2019年の情報のため、現在はさらにアクティブユーザー数は増えていると予想されます。

※出典:【Advertising Week Asia 2019】”飽和”時代の「TikTok」活用術とは?|TikTok for Business

 

TikTok広告の仕組み

TikTok広告は、予約型広告(純広告)と運用型広告の大きく2種類に分けられます。

  • 予約型広告(純広告)
    TikTokが提供する広告枠を購入して、定められた期間、買い付けた広告枠に固定で掲載できる広告です。

 

  • 運用型広告
    広告主が配信内容やターゲット、予算などを設定し、運用しながら効果を高めていける広告を運用型広告といいます。オークション形式で勝敗が決まり、入札で勝った際に広告が表示されます。

 

TikTok広告の特徴

  • 広告に興味を持ってもらいやすい
    音声ONで見ているユーザー、全画面で視聴するユーザーの割合が高く、何か作業をしながらの「ながら見」の割合が低いので、ユーザーの印象に残りやすいです。

 

  • クリエイティブの制作がしやすい環境
    TikTok広告では動画テンプレートが多数用意されており、テンプレートの選択、写真アセット、テキスト、およびロゴをアップロードするだけで、動画広告の作成が可能です。

 

  • 広告感がない
    TikTokはユーザーがフォローしている「フォロー面」ではなく、ユーザーの好みに合わせてランダムに動画が流れてくる「おすすめ面」がデフォルトであるため、広告が流れてきても違和感がなく、ユーザーがうっとうしいと感じにくいのが特徴です。InstagramやTwitterといったSNSはフォローしている人もしくはその人を起点とした情報がメインで流れてくるため、広告が流れてくると広告であることが分かりやすく、良くも悪くも目立ち、ユーザーによっては「うっとうしい」という印象を持つ可能性があります。

 

TikTok広告の種類

1.予約型広告(純広告)

  • TopView
    短期間での大型のリーチ獲得を目的とした広告で、アプリ起動時に最初の動画として配信されます。音声付き動画広告で、全⾯どこでもクリック可能な縦型フル画⾯仕様になっています。広告の動画時間は最長60秒です。課金形態はCPM課金のみ、最低出稿金額は500万円です。

 

  • Reach & Frequency
    リーチを目的とした広告で、希望のリーチとフリークエンシー(同一ユーザーに対しての表示頻度)に最適化され配信されます。事前の在庫予約も可能で、225日前からCPMを確定させることもできます。縦型動画だけでなく、横型動画の入稿も可能です。課金形態はCPM課金もしくはTikTok広告マネージャーからの事前買い付けによる固定CPM課金となっています。表示場所はTop Feed(最初のインフィード広告として掲出されるプレミアムプレースメント)もしくはStandard Feed(おすすめフィードの4枠目以降ランダム)です。

 

  • #challenge (ハッシュタグチャレンジ)
     企業の作る特定のハッシュタグをつけて投稿することで、ユーザーに参加を促しながら認知拡大を目標とする広告です。TikTokならではの「共感」と「参加」を促しながら、大規模なブランド体験を実現でき、ユーザー自身が動画を投稿したり、UGC(User Generated Content = ユーザー生成コンテンツ)投稿を⾒ることもブランド体験となり、深いつながりを持った関係性を作り上げることができます。

 

  • Branded Effect(ブランドエフェクト)
    先端テクノロジーにより顔や背景が加工されるエフェクトのことで、ブランドの持つ機能や世界観を体感的に提供し、ブランドの話題性を高めるための広告です。

 

  • Branded Mission(ブランドミッション)
    #challenge(ハッシュタグチャレンジ)/Branded Effect(ブランドエフェクト)と連動した、クリエイターのコンテンツを活用した広告として配信されます。

 

広告主にとっては、TikTokのクリエイターコミュニティから信頼性の高いクリエイターのコンテンツを入手することが可能になります。ユーザーは入手したコンテンツを通じてブランドに触れることとなり、ユーザーとブランドの接点を生みます。

 

2.運用型広告

予算や広告素材などを自身で管理できる広告で、おすすめのページ内でユーザーの投稿に紛れて配信されます。広告ではない、ユーザーの投稿と同じようにコメントや拡散をすることも可能です。

 

TikTok広告で選択できるキャンペーン目的

  • リーチ
    可能な限り多くのユーザーに広告を配信したい場合に適しています。

 

  • トラフィック
    指定のサイト、リンク先への流入数を増やしたい場合に適しています。

 

  • アプリインストール
    アプリへの誘導やアプリのインストール数を伸ばしたい場合などに適しています。

 

  • 動画視聴数
    広告主の広告を好みそうなオーディエンスでの動画視聴数を伸ばしたい場合に適しています。

 

  • リード生成
    ビジネスのリード獲得をしたい場合に適しています。

 

  • コミュニティインタラクション
    フォロワーを増やしたり、プロフィールへのトラフィックを増やすなど、より多くのエンゲージメントを獲得したい場合に適しています。

 

  • コンバージョン数
    遷移先のWebサイト上での会員登録やサービス申し込み、商品のカート追加、商品の購入など、ユーザーに特定の行動を促進したい場合に適しています。

 

 

TikTok広告の課金形態

課金形態は以下のとおりで、キャンペーン目的によって選べる形態が異なります。

課金形態 課金ポイント 適用可能なプロモーション目的 対応している広告の種類 配信挙動
クリック課金

(CPC課金)

広告がクリックされるごとに課金 トラフィック、アプリインストール、コンバージョン、コミュニティインタラクション(プロフィール訪問) 運用型広告 クリックの可能性が高いユーザーに広告を配信
インプレッション課金

(CPM課金)

広告が1000回表示されるごとに課金 リーチ TopView、Reach & Frequency、運用型広告 可能な限り多くのユーザーに広告を配信
最適化インプレッション課金

(oCPM課金)

広告が1000回表示されるごとに課金 コンバージョン、アプリインストール、リード生成、コミュニティインタラクション(フォロー) 運用型広告 コンバージョンまたはアプリインストールイベントを完了する可能性が高いと判断したユーザーに広告を配信
再生課金

(CPV課金)

2秒、6秒、動画視聴完了ごとに課金 動画視聴数 運用型広告 動画の再生回数を最大限に高める
6s Focused View課金 6秒以上動画視聴または6秒以内に何らかのエンゲージメントを行うごとに課金 動画視聴数 運用型広告 広告を6秒以上視聴する、もしくはエンゲージメントする可能性の高いユーザーに広告を配信

 

TikTok広告のターゲティング手法

  • デモグラフィック
    年齢、性別、地域、言語の情報に基づいて行うターゲティング手法です。

 

  • 興味関心ターゲティング
    ユーザーの長期的な関心やTikTok上のコンテンツとのインタラクションを基にターゲティングを行う手法です。

 

  • 行動ターゲティング
    TikTokアプリ内での行動(動画の視聴やいいね、コメント、シェアなど)に基づいて行うターゲティング手法です。興味関心ターゲティングではユーザーの長期的なデータを基にするのに対して、行動ターゲティングでは直近の行動のデータに基づいてターゲティングします。

 

  • デバイス
    通信環境(Wi-Fi、4Gなど)やOS、OSのバージョン、デバイスモデル、デバイス価格、キャリアの情報に基づいて行うターゲティング手法です。

 

  • オーディエンス
    自身で作成したカスタムオーディエンス(広告主が所有するカスタマーデータやWebサイトのトラフィック情報などに基づいて作成したオーディエンスリスト)や類似オーディエンス(カスタムオーディエンスに含まれるユーザーに類似しているユーザーのリスト)を用いるターゲティング手法です。

 

  • スマートターゲティング
    初めに設定したターゲティングではオーディエンスボリュームが小さいなどの要因で広告配信に制限がかかってしまう場合に、ターゲティングを自動拡張したり(ターゲティング拡張)、CPA(Cost Per Action = 顧客獲得単価)の低下やコンバージョン数の増加を図るためにターゲティングオーディエンスを動的に最適化するターゲティング補助機能です。

 

TikTok広告の入札タイプ

入札タイプ 仕組み 対応している目的 対応している課金形態
目標成果単価上限

(Cost Cap)

平均CPAが設定した目標CPA上限に近づくように入札調整される。 アプリインストール、コンバージョン、リード生成 最適化インプレッション課金(oCPM課金)
最小単価(*)

(Lowest Cost)

予算内で、最も低い成果単価で獲得できるユーザーからCV獲得するように入札調整される。 トラフィック、リーチ、動画視聴数、アプリインストール、コンバージョン、リード生成 クリック課金(CPC課金)、インプレッション課金(CPM課金)、最適化インプレッション課金(oCPM課金)、再生課金(CPV課金)

* 媒体の推奨は最小単価

 

TikTok広告の費用感

  • 予約型広告
    数百万円~(例:TopView広告では最低出稿金額500万円)

 

  • 運用型広告
    • キャンペーン階層での下限予算
      • 5000円(日予算、通算予算いずれも)
    • 広告セット階層での下限予算
      • 日予算の場合:2000円
      • 通算予算の場合:2000円に配信日数を乗じた費用

※TikTok広告は「キャンペーン」>「広告セット」>「広告」の3階層から構成されています

 

予算はキャンペーンまたは広告セットに対して設定するため、最低日予算は広告セットで予算を設定する場合の2000円となり、同じSNS広告の一つであるMeta広告(Facebook広告、Instagram広告)と比較すると下限は高価に設定されています。

一般的には、クリック単価の目安は数十円~100円程度、CPM(1000回表示あたりの単価)の目安は100円~1000円程度、再生単価の目安は5円~60円程度といわれています。

ただし、これらの金額は相場であってオークションに応じて変動します。似たようなターゲットに対して広告を多く出している状況(=競合が多い)であれば競争は激しくなり、単価が高騰することも考えられ、反対に競合が少なければ単価は低く抑えられるでしょう。

 

まとめ

TikTok広告とはどういったものなのか、概要はつかめましたね。

さまざまな目的に対応しているものの、SNS広告では珍しく予約型の広告も配信可能であり、認知拡大に一層の強みがあるプラットフォームといえるでしょう。

ただし、運用していく上でもちろん課題も生じるかと思います。アタラ合同会社では、専門知識が豊富なコンサルタントによる広告運用最適化サービスやコンサルティングを提供しています。現状のパフォーマンスにご不満の方や、TikTok広告を始めてみたいという場合は、ぜひご相談ください。

また、Unyoo.jpではTikTok広告をはじめとしたプラットフォームの最新動向やコラムを日々発信していますので、この機会にSNSアカウントのフォローをお願いします。

 

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