【この記事のポイント】
UETタグの新機能「UETインサイト」の発表と有効化
クロスデバイスアトリビューションのアップデートで、より適切に顧客のトラッキングが可能になる
グローバル市場での規模を拡大
一部地域、一部商材の広告でダイナミックリターゲティング広告が可能になる
2023年6月7日(米国時間)、MicrosoftはMicrosoft 広告に関する6月実施のアップデート内容を発表しました。
※参考リンク:
目次
UETタグでインサイトを発見できるUETインサイト
米国時間2023年5月29日に発表された機能となります。UETインサイトは、既存のUETタグに追加される機能です。広告主による追加のコーディングは必要なく、自動アップデートにより日本を含む全ての国で2023年7月中旬より順次有効化される予定です。
この機能により、Webサイトのパフォーマンスをより深く理解できるようになります。また、UETインサイトを利用することでシグナルが追加され、ターゲティング改善、不正検出、コンバージョン損失の抑制など、配信精度向上にも寄与します。
こちらの機能については別記事でもご紹介しているのでご参照ください。
※参考リンク:
クロスデバイスアトリビューションに関するアップデート
新しくなったクロスデバイスアトリビューションモデルにより、複数デバイスや異なるセッションにまたがる顧客行動をより適切にトラッキングできるようになります。
例として、「ノートパソコンで広告をクリックしたユーザーが、携帯電話でコンバージョンした場合、そのコンバージョンをノートパソコンでの最初の広告クリックに加算するようになる」というケースが挙げられています。
こちらの機能は2023年6月後半に導入予定とのことです。
Microsoft 広告を新たに23カ国で展開
Microsoft 広告のサービス提供先として以下の23カ国が追加されました。
アンティグア・バーブーダ、中央アフリカ共和国、クリスマス島、ココス(キーリング)諸島、コモロ、クック諸島、ジブチ、エリトリア、グアドループ、ギニアビサウ、マヨット、ナウル、ニウエ、ノーフォーク島、パラオ、ピトケアン諸島、サンピエール島・ミクロン島、サモア、シエラレオネ、トケラウ、ツバル、バヌアツおよびウォリス&フツナ。
Pinterest 広告からのキャンペーンのインポートが可能に
日本を含むMicrosoft Audience Networkのサービス提供がされている国において、Pinterest 広告からキャンペーンをインポートできるようになりました。
Pinterest 広告のキャンペーンは、オーディエンスキャンペーンとして Microsoft 広告にインポートされます。
詳しくは公式ヘルプページをご参照ください。
Microsoft Audience Networkでのダイナミックリマーゲティングが一部地域で展開
Microsoft Audience Networkにおける、自動車、イベント、旅行(ツアー、アクティビティ、ホテル)の広告について、ダイナミックリマーケティングが利用できるようになりました。現在の対象地域は、米国、カナダ、英国のみとなっています。
AIを活用したインテント・シグナルにより、ターゲットとなるオーディエンスに対して、広告主のフィードの中でユーザーが興味を示した商品の広告を表示させることができます。
今回の発表についてのコメント
UETインサイトの導入により、UETタグでの計測データをより活用しやすくなり、配信精度向上が期待できるのは喜ばしいことですね。今後も計測ツールを使用せずとも管理画面上で確認できる指標が増えていくことも期待したいです。
また、クロスデバイスアトリビューションのアップデートは、機械学習の精度向上にもつながり、広告の配信最適化へ貢献することが期待できます。アカウント規模が大きければ、効果も顕著に出てくるでしょう。
7月のアップデート内容は米国時間の7月11日に発表予定とのことです。発表されましたら、同じように記事を掲載いたします。