2023年6月7日、LINE株式会社は「Talk Head View」「Talk Head View Custom」の新フォーマットとして、「Auto play video」をリリースしました。
参考リンク:
アップデートの内容
Auto play videoは、トークリスト最上部に広告を配信できるサービスである「Talk Head View」「Talk Head View Custom」において、従来の静止画フォーマットよりも約1.5倍大きなサイズで、動画が自動再生される新しい広告フォーマットです。
動画が自動再生されることでユーザーの目にとまりやすくなるため、従来のフォーマットに比べて「再生開始率」「動画再生単価」「動画視聴完了単価」など、各指標の大幅な改善が期待できます。
正式リリース前のテスト配信では、45社以上のさまざまな業種の企業に活用されているとのことです。各業種の実績や効果については、LINE広告の担当営業に問い合わせることができます。
Auto play videoは、動画の自動再生開始後、ユーザーが動画をタップした場合としない場合で、表示が2パターンに分岐します。
- ユーザーが動画をタップした場合
ミドルサイズの動画が拡大表示されて、動画の続きが再生されます。動画再生終了後の画面(動画再生完了時の最後のフレームで停止した状態になります)で「詳細を見る」をタップすると、設定したランディングページに遷移します。 - ユーザーが動画をタップしない場合
表示サイズはミドルサイズのままで動画が再生されます。動画再生終了後の画面で「詳細を見る」をタップすると、ランディングページに遷移します。
なお、自動再生OFFのユーザーには、静止画(Imageファイル)+動画(既存フォーマットの形)が表示されます。
トークリスト最上部の特徴
Auto play videoが表示されるトークリスト最上部は、LINEアプリのトークタブの一番上にある枠で、天気やニュースなどのコンテンツのほか、広告が表示されます。1日で約6,500万UU以上(*1)がトークタブを利用しており、普段SNSを使わないユーザーにもリーチすることができます。
※出典:
*1:【公式】Talk Head View|LINE for Business
Talk Head View、Talk Head View Customとは
Talk Head View、Talk Head View Customは、トークリスト最上部に限定して広告配信できるメニューです。Talk Head Viewは予約型、Talk Head View Customは運用型となっており、以下の違いがあります。
Talk Head View | Talk Head View Custom | |
販売形式 | 予約型 | 運用型 |
最低出稿金額 | 1,000万円~ | 50万円~ |
入札方式 | なし(最優先配信) | 手動のみ |
オークション | なし(最優先配信) | セカンドプライスオークション |
最低入札価格 | なし | CPM800円~ |
配信期間 | 1日 | 1日~31日 |
配信の設定 | LINE | 広告代理店・広告主 |
クリエイティブ本数上限 | 1本 | 制限なし(LINE広告同様) |
ターゲティング | 性別のみ可 | 指定可(LINE広告同様) |
利用開始方法 | LINE株式会社もしくはLINE Biz Process Manager(純広告の管理システムの権限を持つ一部の代理店)へ申込 | LINE Ad Managerの管理画面から権限付与を申請 |
1日で多くのユーザーにリーチしたい場合や、配信量を確実に確保したい場合はTalk Head Viewを利用するといいでしょう。特定のターゲットにだけ配信をしたい場合や、複数のクリエイティブで配信したい場合はTalk Head View Customの利用をおすすめします。
トークリスト最上部は、運用型LINE広告の配信先にもなっています。運用型LINE広告では配信先を細かく指定できず、レポートでも広告掲載面の確認ができません。トークリスト最上部のみに広告を配信したいときは、Talk Head View、Talk Head View Customを利用するといいでしょう。
クリエイティブ作成時の注意点
Talk Head View、Talk Head View Customは、入稿素材と広告の表示領域に違いがあるため、特有の注意事項があります。
クリエイティブ作成時は、以下のような点に注意しましょう。
- 広告主体者表記が静止画の表示領域内(および動画内)に配置されているか
- 広告主体者表記が不自然に見切れていないか
- 人物や商品画像が不自然に見切れていないか
- 表示領域に上下左右の画像が不自然に入り込んでいないか
- 広告配信時に必要な注意表示が表示領域内にあるか
詳しくは、Talk Head View審査ガイドラインをご確認ください。
今回の発表についてのコメント
Talk Head View、Talk Head View Customは広告配信だけでなく、ブランドリフトサーベイや、配信データをビジネスマネージャーに共有することでリターゲティング広告やLINE公式アカウントからのメッセージ配信もできます。今回のアップデートにより、よりユーザーの目にとまりやすい広告配信ができるようになりました。サービスの認知度を向上したい広告主は活用を検討するといいでしょう。
本記事が、皆さまの広告運用のお役に立てれば幸いです。